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ミモザを擬人化したら、憧れの人に似ていた
黄色い花を咲かせるミモザ。毛糸で編んだ帽子の一番上についている小さいぽんぽんのような花だ。淡すぎず強すぎず、春の温かさに合う鮮やかなその黄色は、見るだけで元気になれる。ふと、このミモザが擬人化したらどんなだろうと思った。
きっと髪の毛はパーマがゆるくかかっていて。
少女のような可憐さと危うさがあって。
誰か一人を一途に想い続けていて。
笑顔にほっとするような優しさがあり、
そっと誰かに寄り添ってくれそうな人。
これはミモザの見た目や花言葉(感謝、秘密の恋、思いやりなど)から思い浮かんだイメージだ。そんな風に考えていたら、この擬人化イメージにぴったり合う人が、私の身近にいることに気づいた。
私には、身近に「将来、あんな女性になりたい」と思う理想の人がいる。その一人が、「ミモザさん(仮)」だ。ミモザさんは、小柄な女性で、茶色い髪はふわふわしている。
とても優しくて穏やかだけど、実はかなりの行動力があって、熱い想いに溢れている。ぺろっと舌を出して「間違えた」なんて言うお茶目さもあってとても可愛いらしい。
ミモザさん夫婦は仲睦まじいが、辛いことも沢山あったようだ。でも、そんな雰囲気は全く出さない。ほっとするような温かさを身にまとっている。
仕事・家庭・自分の好きなこと、全てが充実していて、人柄も素敵。ミモザさんのすべてが私の理想なのだ。
目指す人物像があると、生きることにぐっと前向きになれる。よくお会いしていた当時は、ミモザさんの言葉や行動を日々近くで見れるので、自然と言葉使いや所作、考え方がミモザさんに似てきた。前の自分より、ミモザさんと知り合ってからの自分のほうが好きだと感じた時、ミモザさんという人に出会えて本当に良かったと思った。
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これを書いている3月8日は、「国際女性デー」、別名「ミモザの日」だ。イタリアでは、男性から女性に日ごろの感謝と尊敬を込めてミモザの花をプレゼントするらしく、日本でも少しずつ浸透してきていると思う。その証拠と言っては変だが、今日の会社帰りに見たお花屋さんでは、ミモザの花束がきれいに並べられていた。Instagramでもミモザの花を花瓶にさした写真や、ドライフラワーにした写真を見た。
普段お世話になっていて、秘かに憧れている人には、なかなかそれを伝える機会がない。面と向かって急に「憧れています!」なんて言ったら、唐突すぎてびっくりするし、言ったほうも言われたほうも気恥ずかしい気がする。だから、ミモザの日という名目(なんて言い方はよくないかもしれないけど)を使わせてもらって「ミモザの日なので、感謝を込めて。とても憧れています」なんて言ってミモザの花束を渡せたら、言いやすいかもしれない。
私にとってのミモザさんのように、身近にいてお世話になっている人、最近連絡をとれていないけど尊敬している人に、ちょっと連絡してみようと思える日になるかもしれないなと思った。
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