やまこう

博士課程中退。現象学、哲学のあの言葉に関してご紹介しております。 我らいかに生くべきか…

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博士課程中退。現象学、哲学のあの言葉に関してご紹介しております。 我らいかに生くべきかーー未知の世界を少し残しておくこと。 https://naruhoudou.comでも記事を書いている。

マガジン

  • 古代ギリシア語超入門

  • 原文から読む哲学

    哲学の名言、文章を原文から読んでみよう。基本的に無料版で取り上げた言葉をさらに詳しく解説します。さらに語の意味と文法に関しては全て説明。辞書がなくても原文で読めます。さらに無料版よりも増量した解説や無料版では挙げてない哲学者の言葉まで(たまに)収録。2022年1月時点で15記事ほど。また取り上げてほしい哲学者の言葉があったらどうぞコメントまで。できればやります。長ーく続けていく所存です。

  • セブンイレブン

最近の記事

記事を書くということ

 文章がうまくなるためにはどうしたらよいのか。決まっている。とにかく書きまくるしかないのである。しかも人の目に触れる文章をである。というわけでこれまで書いた文章をここに記しておく。 文学関係 哲学関係

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       我々からすれば、その政策の失敗は人間の発明と革新を推進しなかったことであります。第一に、人間には会話しなくてもコミュニケーションが取れます。口をあけない、例えば手話がありましょう、そういう方法を確立すべきでありました。第二に、ここを絶好のチャンスと捉えなかったことにあります。技術革新は常に境地の中から生まれます。機械や兵器などは常に敗北している側から湧き出てきたものです。ここで彼らは、人間を進化させる絶好の機会と考えるべきだったのです。しかし彼らはそうは捉えなかった。という

      • 2

         正義の名の下に、相手を貶したり罵倒したり、挙句の果てには殺してしまう、、、そういう快楽ってのがあるんだよ、だからやめられない。  ーーーー『挙句の果てに』

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          人よりも素晴らしい人生だったとは思ってないら、でも、悔いの残る人生だったなんてことも思っちゃいない。私は一人の人生を生きた。それだけだろ。  ーーー『母性の中で』

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        • 古代ギリシア語超入門
          3本
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          20本
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          22本

        記事

          無題

          ーーーなるほど、心底ゲンナリして疲れ果ててるよりは、twitter の海に流されていた方が気が楽ってことか。くだらねえーーー

          アヴァンギャルドの歴史性

           アヴァンギャルド=前衛は、皮肉にも、時間的な歴史性を背負わなければならないという運命を背負っている。avant = 前 は必然的に après = 後の前であり、後ろがあるからこそ前もあるというそういった相関性の中で、その時代の価値観や雰囲気に対抗することが「前衛」の意義である。「①前衛的な作家は、一般的な作家がその存在に気付く前に、一早く“敵”を“敵”として発見する」(「前衛(アヴァンギャルド)ってなに?」)というのはおそらくそういうことなのだ。その意味で「前衛」は美に対

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          アヴァンギャルドの歴史性

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          超訳、する前のニーチェ 六

          38(184) 我々の文化の危険。ーー我々の時代は、我々の文化がその文化をつくる手段によって滅びるような危険性のあるる時代である。 39(209) 経験上。ーーある事柄が非合理だというのはそれがあることに対して反対する理由にはならない。むしろそれがあることの一条件である。 40(226) あらゆる偉大な人は偉大な労作者である。彼らは発明に関してだけでなく、捨てたり、検討したり、作り変えたり、整えたりすることに関しても、飽くことはない。  

          超訳、する前のニーチェ 六

          超訳、する前のニーチェ 五

          31(162) 仮面。ーーどこを探しても中身がなく、純粋なマスクの女性が存在する。ほとんど幽霊のようで、必然的に満足できないような人と関わり合う男は嘆き悲しまれる。しかし彼女らは男の欲求を最も強く刺激することができる:男は彼女の魂を探し求めるーーそしていつまでも探すのだ。 32(163) 長い会話としての結婚。ーー結婚をしようとする前には自らに問いを投げかけてみるべきだ:君は、その女性と歳をとっても愉快に語り合っていることを信じるのか。結婚生活での他のあらゆることは一時

          超訳、する前のニーチェ 五

          超訳、する前のニーチェ 四

          24(104) 危険。ーー轢かれる危険の最も多いのは、ちょうど車をよけたときである。 25(107) 大物の特権。ーー大物の特権というのは、わずかな贈り物でおおいに喜ばせるということである。 26(124) 当てにならないが支えになる。ーー深い谷の側を通り過ぎたり、深い川にかかった橋を渡るためには手すりが必要だ。だがしっかりとつかまるためにではなく、ーーというのも人もろともにすぐに崩れ去ってしまうかもしれないからーー、視覚的に安心するイメージを目覚めさせるためである

          超訳、する前のニーチェ 四

          超訳、する前のニーチェ 三

          13(9) ところで、本だけでなく人間のどんな行為も、何らかの仕方で、別の行為、決断、思想に影響を及ぼすということ、生じることの全てはこれから生じるであろう全てのものと解きほぐせないほど硬く結びついていること、このことをよく考えてみるなら、人は存在している現実的な不死を、運動の不死を認識することになる。一度動いたものはあらゆる存在するものの総体的な連帯の中にいる。ちょうど昆虫が琥珀の中にいるように。そしてそこに閉じ込められて永遠化されるのである。 14(29) 仕事。ー

          超訳、する前のニーチェ 三

          超訳、する前のニーチェ 二

          4(74) 縛られた心、自由な精神。ーーその心が硬く縛られ捕らえられているときには、その精神に多くの自由を与えることができる。このことはすでに一度言っておいた。しかし、どうせそれを知らないから、私のこの主張を信じることもない。 5(101) 「われわれに最も近しい人はわれわれの隣人なのではなくて、隣人の隣人である」ーーどの連中もそう考える。 6(110) 「君が私を騙したことではなく、私が君をもはや信じれなくなることが、私を動揺させたのだ。」 7(143) 復讐

          超訳、する前のニーチェ 二

          超訳、する前のニーチェ 一

           2(22)  君たちは隣人の周りに押しかけ、美しい言葉の数々をあびせる。しかし私は君たちに述べておく、君たちの隣人愛は君たち自身への醜い自己愛なのだ、と。 ・・・・・・  君たちは自分たちに我慢がならず、十分に自分たちを愛してはいない。 3(218)  何かから自由である?そんなことツァラトゥストラが気にすることではない! 逆に、君の目は私にはっきりと告げ知らせるべきなのだ、何のための自由?なのかを。 ・・・・・・・  君の愛を伴って孤独の中へと突き進め、そして君の創

          超訳、する前のニーチェ 一

          超訳、する前のニーチェ 

           ニーチェ。それは偉大なる深遠な哲学者である。彼の死後100年以上たったいまでも、彼の魅力が色褪せることはない。  彼の思想はどんな読み方にも耐えうる含蓄を含んでいる。その意味で2010年は画期的な年であった。新たな読み方が創出されたのである。「超訳」である。  これによりニーチェは超訳した。超訳したニーチェは新たなニーチェだ。ニーチェの思想の含蓄はその超訳さえも内包している。そこにはニーチェがいる。あの深遠なる思想家であり、われわれを元気づけてくれるニーチェがいる。

          超訳、する前のニーチェ 

          ヘーゲル「普遍-特殊-個別」

          ヘーゲル「普遍−特殊−個別」はマガジン「原文から読む哲学」購読者の要望によって書かれたものです。何か解説してもらいたい哲学の何かとかあればご要望ください。可能な限り詳しく書いてみたいと思います。 ✳︎  一応文献的にはヘーゲルの『大論理学』や『小論理学』の中の「概念」の項目に登場する概念である。まず『大論理学』では論が三つに分かれている。順番に存在論、本質論、概念論である。そしてこの三番目の概念論も内容が三つに分かれており、それぞれ順番に主観性、客観性、理念となっており、

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          ヘーゲル「普遍-特殊-個別」

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          現象学の最後に

          ✳︎  村上春樹は「真実」についてどう考えているだろうか?『ねじまき鳥クロニクル』では、結局電話してきた謎の女がクミコだったのかどうかは明らかにされない。『海辺のカフカ』でも、佐伯さんの過去は灰となって闇に葬りさられてしまうし、その「真実」を唯一知っていたナカタさんも死んでしまう。だからこそ村上春樹の小説は推理小説ではないわけだ。では彼にとって「真実」とは一体何なのだろうか。  哲学はその初めから何らかの形で究極の「真理」にアプローチしてきた。例えばプラトンには真理とどの

          現象学の最後に

          現象学における「想像力」

          現象学における「想像力」はマガジン「原文から読む哲学」購読者の要望によって書かれたものです。何か解説してもらいたい哲学の何かとかあればご要望ください。可能な限り詳しく書いてみたいと思います。   ✳︎  ざっくりみると現象学において「想像力」という概念は知覚に類する作用として扱われてきたように思われる。だから「想像をたくましくする」とか「想像したとおりの結果になる」とかの意味で使用される「想像」は現象学の想像概念の中には入ってこない。むしろケンタウロスとか水の精を思い浮か

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          現象学における「想像力」

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