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SF、読書のよろこびマガジン

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大人になってからSFの楽しみを知った人の記録。本が好き、ゲーム興味ないかたはここで。
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2022年7月の記事一覧

【宇宙人狼】久しぶりに買った漫画【海外マンガ】

【宇宙人狼】久しぶりに買った漫画【海外マンガ】

宇宙人狼やん!!

昔からのファンの方には「宇宙人狼やん!!」と言われても舌打ちされるかもしれないけど、萩尾望都「11人いる!」の導入には、流行が二回りぐらいして最新の流行と重なったことに興奮した。

10人の初対面の候補生たちに課せられた最終テスト。一定期間、宇宙船の中で問題なくすごすだけでいいのだが、いざ来てみると一人多い。何者か。どこまでテストでどこからアクシデントなのか。

候補生たちが二

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【読書記録】アイザック・アシモフとキン肉マンがつながることもある

【読書記録】アイザック・アシモフとキン肉マンがつながることもある

今流通している古本はきれいなのがほとんどで、ブックオフも昔の狭い古本屋の、あの独特の爺さんの服みたいなにおいがしない。

これのページ開いたら歴史の臭いが漂ってきて、うわ、これ久しぶりだなこの感じやべー、と面白がって読んでいたら体がかゆくなってきた。衛生的な生活に慣れすぎている。

アイザックアシモフの短編「火星人の方法」を読みました。

火星の水不足を解消するために、氷の粒でできている土星の輪を

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滝沢カレンの料理本の、食材の切り方の表現が好き

滝沢カレンの料理本の、食材の切り方の表現が好き

滝沢カレンの料理本では、角切りとかみじん切りではなく、口に入れたときや鍋の中にいる食材の姿を想像しながら表現されている。

「食べたいなと思える形に切ってください」
「これなら口に入れてもいいかなと思える形に切ります」
「威圧感のある感じに切ります」

ビーフストロガノフの肉を
「どんな姿でも美しくする自信のある方は自由にしてください。」
は、切る行程なのかよくわからない。

豚の生姜焼きの、

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【読書】ミステリーしか読まない人にも保坂和志を読んでもらいたい。「ハレルヤ」

【読書】ミステリーしか読まない人にも保坂和志を読んでもらいたい。「ハレルヤ」

あらすじだけ切り抜いたら、よくある、泣ける動物ものみたいだけど違います。
がんになった猫の花ちゃんにリスクのある治療を受けさせようか迷ったら、花ちゃんは「ニャア!」と鳴いた。
「花ちゃんがやるって言ってる!」
と、飼い主の夫婦は治療を決めた。

保坂和志短編集「ハレルヤ」

ペットが死ぬ話だけど、飼い主はずっと深刻になるわけじゃなくて、猫に関連する昔のことを思い出したりどうでもいいことを連想したり

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