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偶然か 物見やぐらに 見える塔 古い町との 相性良く

今日は年に一度行われる楽しい夏祭だ。夏祭りと言っても神輿が出ているとか、花火が上がるとか、盆踊りがあるなどというのではない。古い街並みを利用した和のイルミネーション「燈路」が行われるのだ。

普段ならなにがしらの特徴があるわけではない公園もこの日は違う。本当のろうそくに火をともした燈篭が並んでいる。一般的なイルミネーションは寒くて気持ちが引き締まる冬の夜に行われもの。なのになぜだろう。この町の和のイルミは、暑さが和らぎながらも熱帯夜の余韻を感じる夏の夜に見事に似合うのだ。

ある一角では、他の地域でも行われているような夏祭らしい屋台が出ていた。射的に並ぶ子供たち。普段なら昭和レトロを売りにしているスポットや古い温泉地にあるような遊びも、夏祭であれば令和の世でも健在である。

そのまま町を歩きながら首を傾げた。あんな所に物見やぐらがあったっかなと。古い町並みだからそのようなものがあっても不思議ではないが、この町でそんなもの聞いたことがない。後で確認したら電話局の塔だったようだが、それにしても古い街並みと何の違和感もなく映っている。これも夏の夜の終わりをゆったり楽しむ燈路の幻想的な明かりに惑わされ、そう感じているだけなのだろうか。

偶然か 物見やぐらに 見える塔 古い町との 相性良く
(ぐうぜんか ものみやぐらに みえるとう ふるいまちとの あいしょうよく)

今日の記事「富田林寺内町燈路」を参考にしました。

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