完璧じゃないから好きになる。
世界で一番好きな男の話をしてもいいですか?
※画像はスーフルさんからお借りしました。
我聞慎二(がもんしんじ)。
「凪(なぎ)のお暇」というマンガの副主人公。
主人公の凪の元彼でエリートイケメンサラリーマンだが、まぁこじらせてる。
凪に対していつも「上から」で、会社の同僚には「アッチがイイから会ってるだけ」とか言っているけど、本当は凪のことが死ぬほど好き。
※画像はめちゃマガさんからお借りしました。
好きな女の子をいじめちゃう小学生男子のまま大人になったような、かなりのこじらせ男なのだが、読めば読むほど好きになってしまう。
恥ずかしくて心とは裏腹な行動をとってしまう、病的な不器用さが愛おしすぎて、すっかり我聞くんのトリコになってしまった。
が、どうやらそれは私だけではないようだ。ネットを覗けば、我聞派の女の子がたくさん存在する。
爽やかイケメンとはかけ離れた、欠点まみれのこじらせヒーローに多くの女の子が心を奪われた。
そう、私たちは、完璧じゃない人に惹かれてしまう。
完璧じゃないからこそ、愛おしくなる。
もう一人、死ぬほど好きなキャラクターを紹介したい。
ハーレイクイン。
※画像はザ・シネマプレスさんからお借りしました。
映画「スーサイド・スクワッド」で一躍有名になったキャラクター。
彼女はバットマンの宿敵ジョーカーの恋人で、サイコパスな殺人鬼の恋人なだけあって、かなりクレイジーでぶっ飛んでいる。外見も凶悪的にセクシーで、殺人、暴力、枕、なんでもありのとにかくぶっ飛んだ女の子。
でも、実は彼女は元は真面目で優秀な精神科医。
精神鑑定で犯罪者として投獄されているジョーカーと出会い、恋に落ちてしまう。彼女は全てを捨ててジョーカーと共に生きていくことを選択し、「ハーレイクイン」として生まれ変わる。
※画像はMTVさんからお借りしました。
サイコパスで凶悪なハーレイクインの何が最高かって、ジョーカーの前では恋する普通の女の子になることだ。ジョーカーとの結婚まで夢見る彼女には、手段を選ばない凶悪さからは想像もつかないようなピュアな乙女心がある。そのギャップに悩殺される。
ただのやさしくて真面目な女の子には心を動かされなくても、凶悪犯なのに好きな人の前では悪役になりきれないハーレイクインには心を奪われてしまう。
以前、作家の辻村深月さんがananのインタビューでこう言っていた。
「秀才」には、事務処理能力がある。「天才」は、ものすごく特化している能力があるけれども、他のところがぜんぜん足りていない。「この人、ひとつの才能以外は全部ダメだ!」ってわかった時に、キュンとくる。「守ってあげたい」と思うかもしれないですね。情熱は強いけど、生活力や、あるいは他者への共感力さえも標準以下という男性たちは、人としてはダメかもしれないけど、途方もなく魅力的。
※出典:ananNEWS
これを読んで激しく首を縦に振ったのは、私だけだろうか。
完璧じゃない人に惹かれてしまうのは、一流作家も同じらしい。
私たちは、どうして完璧な人よりも、完璧じゃない人に惹かれてしまうんだろう。
「あばたもえくぼ」に見えてしまうんだろう。
両腕のないミロのヴィーナスを、美しいと思うんだろう。
説明はできない。
きっと論理じゃない。
でも、完璧じゃないものに惹かれてしまう、この説明できない非合理な気持ちこそが、私たち人間を人間たらしめているような気がする。
だから私は、その感情を、丸ごと全部肯定したい。
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