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貧困時代を救った「私の新しい働き方」

ここ数ヶ月、日本はウイルス問題を理由にテレワークをする人が増えるようになってきた。

また、飲食店、自営業、サービス、タクシー、イベント関係の仕事は自粛効果により縮小が余儀なくされている。

そんな世の中が激動の中、最近増えているのがランサーズ、クラウドワークスなどのクラウドソーシングに登録する人たちである。

家の中で全て完結する仕事も多いため、自粛生活にはまさに持ってこいの仕事だ。

とくにクラウドソーシングは、簡単なタスク業も多く初心者でも仕事が取りやすいなどの利点がある。

本格的にプロとして仕事する訳でなくとも、「とにかく今お金が欲しい」という理由で登録し、その場しのぎのお金だけでもいいから稼ぐことだってできる。

なお、ずっと昔から出版社や編集社などで仕事してきた人たちからすれば、この流れは決して気持ちの良いものではないかもしれない。

それでも、クラウドソーシングをキッカケに人生を切り開いていった人たちは何人もいる。そして、実は私もその1人である。

ただ、私の中でクラウドソーシングは「副業解禁になれば、将来的に登録者が増える。

副業ノウハウマニュアルが、そのうち多くの雑誌に取り上げられるようになる。ライターを安く雇うマニュアルも出るし、高単価を獲得するための本も何冊も出るだろう。

そうなる前に、私は卒業しよう」と、いつかは去るためのサービスとして考えていた。

その理由は、クラウドソーシングの実績を他の媒体に持っていき「うちはクラウドソーシング上がりのライターは使わないので」と断られたことが何度もあったこと、さらに直接お会いしたことのある法人の方々から「クラウドソーシングは顔が見れないから信用できない」などなど。ネガティブなことも沢山あったからだ。

そのため、クラウドソーシングは決して有効な営業手段ではないことを承知している。

それでも、私自身はクラウドソーシングのおかげで何本か実績を作ることができ、その実績を元に「わらしべ長者」のような感じで営業を続け、単価を少しずつ上げることができた。

そういう意味でも、私は今でもランサーズ、クラウドワークス、ウーマンクラウド(今は閉鎖)などのクラウドソーシングに感謝している。

5年前。

職場で寿退社を唆されていたあの頃、結婚後もずっと仕事がしたいと考えていた私に、一筋の光を刺してくれたのがライターという「新しい働き方」だった。

おまけに、当時は結婚資金が足りず、お金に困っていた。

なお、お金が決してないという訳ではなく、私自身にそれなりの貯金はあるものの、独身時代は「あんたに持たせると心配だから」と、母にほとんど管理されていたため、自由に使えなかったのである。(今は自由なのでご心配なく)

あの頃は、結婚式と海外ハネムーンが夢だったので、OLをしつつバリバリお金を稼ぐために執筆の副業を続けていたっけ。

本当、あの頃はお金のことしか頭になかったなぁ。

それでも、あの頃ガチでお金に困っていたからこそ、ガムシャラに副業ライターに精を出していたのだと思うし、その頃がなければ今はなかったと思う。

今はお金というよりは、自分の経験を踏まえた上で人に役立つ仕事がしたいと思うようになった。

それは、自分自身に余裕ができたからだと思う。余裕がないうちは、お金お金お金……!と、手当たり次第で仕事を受けてしまいがち。余裕ができてからの方が、冷静に仕事を選べるようになった。

お金がない時は、本当に心に余裕がなくなるものだ。

私も、当時は仕事が終わったら家で深夜0時まで執筆業していたっけ。もちろん、同じことはもう2度とできないと思う。精神的に切羽詰まってないと、なかなかできないよね。

今、なかなか仕事が思うようにできない、クビを切られてしまった、将来どうしようなどなど、不安を抱えている人は多いと思う。

そんな時、「どうやったらこの状況を打破できるか」を極限の状態で考え、行動すればのちのち絶対に財産になる。

なかなか難しいけれど、辛い時期でもどうか腐ることなく挑戦心を忘れないで。スランプに陥ったら、今の仕事だけではなく、できそうな他の仕事を見つけて逃げたっていいから。

この際、お金のためにクラウドソーシング始めましたでもいい。その場しのぎでも、ちゃんと稼げるなら立派な才能。何年経っても上手くいかない人なんか、腐るほどいるのがこの業界だ。

軽い気持ちで副業したっていい。その挑戦が、明日の命を繋いでくれるかもしれないから。


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