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もしもマッチ売りの少女に『三井高利』を加えたら?

この度は、数ある中からご覧頂き、誠にありがとうございます。


【まえがき】
この記事の内容

『もしも〇〇にこの自己啓発を加えたら』どうなるのか?

※あくまでも『自己啓発ソムリエ 言葉で動く』個人の意見です。
想像を膨らませてお楽しみください。


【マッチ売りの少女のご紹介】

大晦日にマッチを売る少女。

今回は、この自己啓発を加えてみましょう。


【加える自己啓発はこちら】

✅【お客様に喜んでもらってお金を頂こう!】

お客さんに喜んでもらえることを考えよ

三井高利

引用:リーダーは日本史に学べ 武将に学ぶマネジメントの本質34/出版社:ダイヤモンド社/著者:増田 賢作/監修:小和田 哲男

お客さんが何に困り、どう解決するかが商売の原点

三井高利は、呉服店の営業形態に革新をもたらしました。

越後屋を開業するまでの具服店は、次のようなものだったのです。

まず、「見世物商い」「屋敷売り」といって、店内で販売せず、お客さんの家に訪問して見本や商品を見せながら販売していました。また、「掛売り」といって、商品代金を6月や12月にまとめて支払ってもらっていたのです。

お客さんにとっては店舗に出向く必要もなく、後払いなので利便性が高いものの、1つ大きなデメリットがありました。

それはコストがかかるため、どうしても商品の価格が高くなることです。

個別の訪問販売は人件費が膨らみますし、半期に一度しか現金が入らないとなると、資金繰りが悪化します。

商品代金を払わないお客さんが一定数発生する未収金リスクにも備えるとなれば、ほかのお客さんの支払いによって、全体の経営を支える仕組みが必要になります。

そのためには、商品の価格を高く設定しなければならないのです。

富裕層であれば、多少値が張っても買ってくれるかもしれませんが、コストパフォーマンスが悪いぶん、一般客には手が届きにくくなります。

そこで越後屋では、一般客にとっても手が届きやすい「安さ」を実現するため、「見世物商い」「屋敷売り」「掛売り」をやめたのです。

商品は店内販売、支払いは現金のみ、そのぶん「安さ」を実現することで、越後屋には多くのお客さんが詰めかけ、大繁盛したのです。

三井は、安さを実現しただけではありませんでした。

従来の呉服店は、着物にする織物を一反に仕上げた「反物」として販売していました。着物ではなく、小物をつくるために購入されるケースも少なくなかったのですが、それだんと反物を丸ごと買っても、布がだいぶ余ってしまいます。

そのため越後屋では反物を必要なぶんだけ切り分けて販売したのです。

これは当時、ほかの呉服店ではやっていなかった革新的な販売手法だったので、さらに繁盛したのです。

安さにしろ、切り分けて販売するにしろ、結局のところ「お客さんが何に困っているのか」「どうすれば困りごとを解決して喜ばれるか」を考え、そのために「何をすればいいのか」を見極めることがカギであることがわかります。

引用:リーダーは日本史に学べ 武将に学ぶマネジメントの本質34/出版社:ダイヤモンド社/著者:増田 賢作/監修:小和田 哲男

【恐らくこうなる】

走った。
私は走った。
後ろを振り返って誰もいないことを確かめた。

膝の痛みで足があるのを思い出した。
裸足の裏は潰れたいちじくのように、皮がズル剥けていた。

さっと路地裏に入る。
壁にもたれ掛かり、息を整える。

吸って、吐いて。
吸って、吐いて。

落ち着きを取り戻し、汚れたジーンズの右ポケットに小さな手を突っ込んだ。

そこにあったのは、お金ではなく、蛙の模様が描いてある一箱のマッチだった。

肩をゆっくりと下に落としながら、ため息が出た。

これが1848年の大晦日だと思うと泣けてくる。

そのマッチを見ながら思い出した。
カラスが絶えることなく飛び交うあの忌まわしい団地にある六畳一間のゴミ屋敷のことを。

お父さんはスナックに飲みに行き、酔っ払っては私を怒鳴りつけ、憂さ晴らしに芋虫のような指を生やした手で身体中を叩いてきた。

お母さんは、他の男に夢中で私のことなど一切興味がない。興味があるのは、いかに自分を気持ち良くさせるかだけだった。

ある日、8歳の私は限界を迎えた。「この家にいたら私が壊れる」と。

父と母が年末ムードを漂わせ、酒と快楽に溺れ寝静まった頃、玄関にあったこのマッチを手に取り、静かに家を出てきた。

自分でもどうしてこのマッチを手に取ったのか分からない。

それくらい自然な動作だった。

突然カエルの鳴き声みたいに、ギュルーっとお腹が鳴った。

とにかく空腹を満たすためにお金を稼ぐ方法を考えた。

雪が降りそうなくらいにとても寒くて、壁にマッチを擦り付けて火を起こした。

すると、見えたのはこの火で温かくなった家族の姿だった。私はその火に自分の理想を写し出していた。

そして、ここから電車で1時間程の場所にいるおばあちゃんの優しさを思い出した。

だが、そこまで3000円掛かる。

私はポケットのマッチを売って3000円手に入れようと、薄汚れた街を行き交う人々に「マッチは要りませんか?」と声を掛けた。

当然、誰も買ってくれない。

「困った…」

そして、寒くなってきた体を温めようと、壁にマッチを擦り付けて、火を起こしてゆらゆらと揺れる火を眺めていた時だった。

ひらめいた。
この火を使って、困っている人を助けることを。

街中の家に「火で困ってはいませんか?」と訪ねていった。

8歳の私を哀れに思ったのか。
ほとんどの人が話を聞いてくれて、家の中へと案内してくれた。

まず、お風呂の湯が沸かせなくて困っていた家族のために、火を煌々と燃やしてお風呂の湯を沸かした。

そして、「シチューを作りたい」と言った家族が幸せに食事することを願うように、火がゆらゆらと舞踏会のように揺れながら鍋を温めた。

最後に「大晦日のうちに要らないゴミを処分したい」と言われ、大量のマッチを使い、キャンプファイヤーの如く豪快にゴミを燃やした。

どの家族も喜んでくれた。
私はそのお礼に、お金を頂くことが出来た。

私は、おばあちゃんのところに行くための3000円を手に入れた。

このマッチは私の心を温めるものではなく、人の心を温めるために持ってきたのだと、手に入れたお金を見ながら腑に落ちた。

そのことを同じ六畳一間とは思えないほど優しさに満ちた部屋で、おばあちゃんに話した。

「あんたは偉いねぇ」と頭を撫でてくれた。
久しぶりだった。
誰かから愛情を貰ったのは。

涙が溢れてきた。
そして、気付いたら0時を過ぎていた。

神様から最高の新年祝いを貰うことが出来た私は、幸せな気持ちになった。


🅿️お客様に喜んでもらえば、お金を頂くことが出来ます。

この本質は、何億年経っても変わることはありません。

マッチ売りも越後屋も共通していることはただ一つ。『お客様を喜ばせること』。これだけで立派に仕事は成立する。

もしもマッチ売りの少女に『三井高利』を加えたら、恐らくこうなる。

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