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停戦合意案を少し見たけど、ロシア政府が何を言っているのか分からない
ウクライナは戦争の停戦に関して
「近日中に停戦に至ると大いに確信している」と発言。
…にも関わらずロシアのプーチン大統領は 3/18時点 で戦闘継続を示唆している。
ちなみにプーチン大統領は暗殺者から身を隠す為に隠れ家に避難しながら幹部に指示を出しているそうです。
戦争が長引いていることに激怒していて、更にロシア国内で反戦争の訴えが強まっている流れに対して「反逆者は排除される」と言っているとの報道もちらほら入ってきます。
今回参考にしたのはヤフーニュースです。
ニュース記事にあるこちらの停戦合意案を見てほしいのですが
見事にロシアの支配が強まる合意内容ばかりです。
・ロシア語の公用語指定
・ウクライナのNATO加盟断念
・米欧などの安全保障と引き換えに他国軍の基地や兵器の国内排除
・ウクライナ軍の維持
・ロシア軍の撤退
上から順に感想を言ってみたいと思います。
・ロシア語の公用語指定
こんなのを300万人(※修正:3/20 1000万人になったと報道)の避難民が帰ってきた後に出来ると思いますか?
無理でしょう。
今まで以上にロシア人がウクライナに就職や仕事などで入ってきやすくなるしその分ロシアに情報がガンガン流れていきやすくなります。
・ウクライナのNATO加盟断念
元々ウクライナ国内の紛争が落ち着く前の段階だったので民主化が思うように進まずNATOはウクライナ加盟を渋っていたので、ウクライナ側はこの合意は受け取る方針のようです。
ウクライナの強気の停戦ムードはここからきているのですかね?
・米欧などの安全保障と引き換えに他国軍の基地や兵器の国内排除
元々ウクライナは世界3位の核保有国でした。
米欧(それとロシア←ここ重要)の安全の傘に入る条件で核の放棄をしました。
そしてロシアが特別軍事作戦を決行しやすくなり現在の状況になっています。
つまりウクライナという傀儡(かいらい)の奴隷を作る作業です。
これに同意するということは無条件降伏と同意であり、実質的にウクライナの独立を認めないし、ウクライナはロシア領とすると言っているのと同義です。
核を捨てさせたから余裕だと思っていたけれど、他国の兵器で強く抵抗されたから今度は他国からもらった強力なその兵器を捨ててねってウクライナに対してどの口が言っているのか。
仮にウクライナが他国の武器を捨てたとしたら?
その後に今度は特別軍事演習をウクライナ近くで実施するとでも言うのでしょうか。
ありえません。
・ウクライナ軍の維持
当たり前ですがこれはウクライナ側の意見でしょう。
内部の紛争もこの戦争でぐちゃぐちゃになりましたが、国の維持の為には必要なことです。
上記のウクライナ以外の外国の兵器を捨てる案と合わせると、ウクライナのみの兵器は残ります。
でもクリミア併合の時みたいにウクライナのみの武器だけだと2014年の時よりかは多少マシにはなっても比較的 簡単にウクライナを制圧できそうです。
・ロシア軍の撤退
ロシアは嘘を付きます。
ロシア国内で「戦争反対!NO WAR!」と言えば捕まります。
虚偽の内容で戦争はしていないからだそうです。
300万人(※修正:3/20 1000万人になったと報道)の避難者が出ていて毎日誰かの家族が亡くなっていてそれが故意に起こした特別軍事作戦とやらが原因です。
世界中が迷惑しているこの戦闘状態が戦争でなかったら一体なんだというのか自分には分かりません。
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これら以外にもロシアはあり得ない要求をしているようです。
例えば 2/24 の開戦当時にウクライナの東部2ヵ所の州をロシア側の勝手な意向で独立国と見なして攻め込みました。
その2つの州の独立を認めろと言っています。
これはとても危険なこと。
ちょっと想像すれば分かることです。
例えば中国が
「我が国の者たちが台湾に囚われている。彼らを助けなければならない。」
「元々台湾とは中国の一部だった。中国と併合することが正常な形だ。実は台湾の人の多くもそれを望んでいる。」
などそれらしいことを言って中国軍を台湾近くに向かわせるとします。
そして日本領の尖閣諸島が台湾の北東にありますが、中国はここも台湾の一部と勝手に見なしているのでついでに取りに行く可能性があります。
沖縄には米軍基地がありますが、何かしらの理由を付けて来ないとも限りません。
アメリカは当然怒り軍事行動に出る可能性もありますが、ここで経済制裁などを実施しつつ停戦交渉をする流れになるとしましょう。
気付いたら台湾の一部と尖閣諸島を中国が実質支配することを条件に北朝鮮から日本に向けて核を撃つのを止めるといったような停戦合意がなされてしまうかもしれません。
そして気づいたら中国は尖閣からいつでも日本を狙いやすくなり台湾も侵されます。
「上記のようにならない。」
「米国は台湾を大切にしているし、日本とも日米安保条約があるから平気。憲法9条もあるし日本は米軍基地あるし自衛隊も強いから攻め込まれない。大丈夫。」
ロシアや中国、北朝鮮にそんな言葉が通用しない可能性をしっかり考えるべきです。
ロシアとウクライナの停戦交渉を圧倒的にロシア有利な条件で合意するということは、この状況を見ている中国に侵攻のやり方を教えてしまっているようなものです。
日本や台湾、もちろんウクライナの将来を守る為にも半端な妥協は不要です。
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でもまぁ米国は中国をロックオンしているし、今の中国はロシアへの全世界からの制裁に巻き込まれないように変にロシアの味方だと思われないように煙に巻いています。
中国も全世界からの制裁は怖いのです。
台湾有事には米国もガチなので日本は大丈夫かもしれません。
でも油断するとフイを突かれて刺されます。
なので想定することは大事なことだと思います。
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まとめると
ロシアの停戦合意案は相手のことを全く考えていない話にならないレベルで、ウクライナ自治を認める内容に妥協してもらわないと意味のある議論にはならないでしょうといった内容でした。
では今回はこんなところでノシ
メルカ
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