Midori Kobayashi

ピアノを弾いたり教えたりしています。 シュタイナーについて勉強中。 静岡県藤枝市 ピアノ教室 〈 Stella music space〉linktr.ee/dreamy0874

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最近の記事

ー教師としての権威を保つにはー 子どもの中にある好奇心や知的欲求を導き満たす存在であること。成長するにつれて教師を醒めた目見るようになる子どもに対し「一段の成長」と捉え、常に子どもの内的必然に応えていくことで、愛される権威となれる。これは恐れや強制による権威とは異なる。

    • 4ヶ月を経て

      7月からシュタイナー教育について学び始め、早くも約4ヶ月が過ぎようとしています。ここで1度自分の歩みを振り返り、今いる場所を確認してみようと思います。あまりに広大なシュタイナーの思想を前に、その大きさゆえに一筋縄でいかない点も多々ありますが、4ヶ月を経て自分が少しずつ変化してきた実感があります。勉強した内容が自分にどう作用したのか、トピック別にまとめていきます。 1.私にとっての音楽とは…という長年の問いについて言語化することができた感覚人間で言葉にすることが難しいと感じる

      • やるべきことをやったら、あとは大いなるものにお任せ。信頼すること。そう思ったら、ジタバタしなくて済むようになりそう。

        • 「これが“木”という漢字です。覚えなさい。」では単なる約束ごと。一番大切なのは“木”という文字が、木の形や絵を書くという芸術から成立したことを知り、“木”という文字を人間が欲求した最初のエネルギーを子どもが追体験すること。 子安美知子「シュタイナー教育を考える」より

        • ー教師としての権威を保つにはー 子どもの中にある好奇心や知的欲求を導き満たす存在であること。成長するにつれて教師を醒めた目見るようになる子どもに対し「一段の成長」と捉え、常に子どもの内的必然に応えていくことで、愛される権威となれる。これは恐れや強制による権威とは異なる。

        • 4ヶ月を経て

        • やるべきことをやったら、あとは大いなるものにお任せ。信頼すること。そう思ったら、ジタバタしなくて済むようになりそう。

        • 「これが“木”という漢字です。覚えなさい。」では単なる約束ごと。一番大切なのは“木”という文字が、木の形や絵を書くという芸術から成立したことを知り、“木”という文字を人間が欲求した最初のエネルギーを子どもが追体験すること。 子安美知子「シュタイナー教育を考える」より

          気質の見極め方と気質別の対処法

          今回は “人間の4つの気質”の続編。 4つある気質をどのように見極めるのか。 気質を見極めた上で、それぞれの気質を持った子どもたちに対してどのように対処するべきなのか。主に教師と生徒という関係性の中で重要なことをまとめていきます。 燃えるように激しい『胆汁質』見分け方 すぐに何かに反応するか→Yes 自分のものにできるか→Yes テーマ:見上げ、尊敬出来る人が必要~対処法~ 胆汁質の子どもにはやや難しい課題を与えること。なんなく出来ることばかりだと、威張ってしまう可能性が

          気質の見極め方と気質別の対処法

          教育者が 自然への愛をとおし 芸術への沈潜をとおし 芸術的な直観をとおして 自分の中の詩人に命を与えることによって 正しいしかたで子どもに 周囲の世界を意識させることができる ハイデブラント『子どもの体と心の成長』

          教育者が 自然への愛をとおし 芸術への沈潜をとおし 芸術的な直観をとおして 自分の中の詩人に命を与えることによって 正しいしかたで子どもに 周囲の世界を意識させることができる ハイデブラント『子どもの体と心の成長』

          音楽と教育についてのあれこれ

          シュタイナー学校の音楽教師であるヴォルフガング・ヴェンシュによる『音楽による人間形成』を読み、その考察の鋭さに圧倒されると同時に共感できることが多分にありました。それは、言葉にし難い私の内的な体験を意識のレベルに引き上げ、言語化するプロセスを大いにサポートしてくれるものでした。その結果、自分にとっての教育の理想や目指すべき指導の方向性も明確になってきました。 「音楽が楽しいのはひょっとしたら、私たちが音楽を奏でている時に絶えず霊的世界と感覚的世界の境界で動いていて、多少なり

          音楽と教育についてのあれこれ

          密接な人間関係を築くにはむしろ孤独を克服した自立が必要である。もたれ合わないこと。孤独を自分の力とするには精神的・神的世界のつながりが必要。土台を固めて自立するだけでなく、上から吊り上げる力を使う。 steiner book 『音楽による人間形成』より

          密接な人間関係を築くにはむしろ孤独を克服した自立が必要である。もたれ合わないこと。孤独を自分の力とするには精神的・神的世界のつながりが必要。土台を固めて自立するだけでなく、上から吊り上げる力を使う。 steiner book 『音楽による人間形成』より

          より良い判断を下すための大きな条件=視野の広さ。囲碁も将棋も部分だけを見ていたら適切な判断ができない。全体を見渡さなくてはならない。 steiner book 『音楽による人間形成』より

          より良い判断を下すための大きな条件=視野の広さ。囲碁も将棋も部分だけを見ていたら適切な判断ができない。全体を見渡さなくてはならない。 steiner book 『音楽による人間形成』より

          善悪の感じ方、美に対する感性、隣人愛といったものを、修練したアストラル体を持った教師から直接受け取れる生徒は幸せである。子どもを育てていく感情を内的に作り出し、いわば高度の芝居として秩序をもって与えていく必要がある。 steiner book『音楽による人間形成』より

          善悪の感じ方、美に対する感性、隣人愛といったものを、修練したアストラル体を持った教師から直接受け取れる生徒は幸せである。子どもを育てていく感情を内的に作り出し、いわば高度の芝居として秩序をもって与えていく必要がある。 steiner book『音楽による人間形成』より

          人間の4つの気質~それぞれの気質の特徴~

          シュタイナーは人間の生まれながらの個性と遺伝によるものを『気質』とし、人間のタイプを4つに分け、それぞれの特徴を整理しました。気質は血液型占いのように固定されたものではなく絶えず揺れ動くものであり、どれか1つに当てはまるわけではなく誰もが4つを併せ持っています。4つの気質のうちの1つが支配的に働くことが多く、それぞれの気質にプラス面とマイナス面があると考えられます。もちろん、本来どの気質も良いものです。しかし、ある気質が極端に発揮されている場合はそのバランスを整えるような働き

          人間の4つの気質~それぞれの気質の特徴~

          7年周期説~それぞれの時期の教育的課題~

          シュタイナーの考え方では人間は7年ごとに節目が訪れるとされていて、こうした人間観に沿ってそれぞれの時期の教育的課題が非常に明確に設定されています。0~7才を第1・7年期、7~14才を第2・7年期、14才~21才を第3・7年期と呼びます。 第1・7年期 /0~7才 キーワード『体を育てる』『善』『模倣』『意志のもとをつくる』まず『体』をつくることが大事。 生まれてから首がすわり、目が見えて、音がきこえ、匂いや味がわかり、五感が育ち始める。そして立ち上がり歩くという発達をしてい

          7年周期説~それぞれの時期の教育的課題~

          人間を形作る4つの構成体

          シュタイナー教育の原理は、発達段階に対する独自の解釈と人間を形作る4つの構成体に対する見解の上に形成されています。今回はその4つの要素についてまとめていきます。 1.物質体 0才で生まれる。体そのもののこと。引力によって上から下に落ちていくもの。引力の法則に従う部分。鉱物界の物体。4つの中で唯一目に見える。 2.生命体/エーテル体 7才頃生まれる。花や草木のように引力に逆らって下から上へと伸びていく力。起き上がる力。成長や繁殖を司る力。植物は物質体とエーテ

          人間を形作る4つの構成体

          自由への教育 ~自由って何?~

          シュタイナー教育を一言で表現するワードとして“自由への教育”というものがあります。ここで早速壁にぶち当たってしまうのですが、そもそも“自由”とは何なのか。もし「あなたにとって自由とは何ですか」と問われたら…その質問に答えるのは中々難しいことのように思えます。私が答えられるのは“好きなようにできる状態”“何事にも縛られない”といったところでしょうか。これでは何だか物足りないような感じが否めません。 もし“何にも縛られない”ことが自由だとして、誰にも関わらずひたすらに1人の世界に

          自由への教育 ~自由って何?~

          今までとこれから ~シュタイナーとの出会い~

          ピアノ講師を始めてから早いもので10年と半年。“それぞれの個性に寄り添い、長所を伸ばす”ことを目指してレッスンをしてきました。 過去10年を振り返ってみて、上手くいったのはモットーの中の“それぞれの個性に寄り添う”の部分。上手くいったパターンもあれば、中々思うようにいかなかったこともあったのが“長所を伸ばす”の部分。経験上、音楽の世界にいる人たちはユニークな人が多く、(自分を含め?)“個性的”であることを歓迎する傾向があると思います。そのような環境に身を置いてきたことと私自

          今までとこれから ~シュタイナーとの出会い~