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自分には価値がない、もっと頑張るんだ【嫌われたくない?】
「自分は頑張ったから認められたい」「自分は情けない人間です」こう思っていませんか?
頑張ったら褒めてもらいたいですか?傷ついたら誰かに慰めてもらいたいと思うかもしれません。
そのどちらも、自分でできませんか?自分に感謝して、自分を褒めることってできませんか?
この記事では、嫌われたくないと思うのはなぜなのか、「ダメな自分」への対策について、自分の内側に意識を向けることについて解説します。
なぜ嫌われたくないのか?
自分のマイナスな面「ダメな自分」を外側に見せたくないのは、人間の生存本能だということを3記事目で解説しました。
3記事目
狩猟時代からの危険察知能力が、現代も受け継がれています。
この本能を自己分離といいます。
自己分離については1記事目でも詳しく解説しています。
1記事目
自己分離は、自分の信念を元に物事を「いい・悪い」で判断して、「ダメな自分」を意識の奥底に隠すことです。
自分の内側に無自覚な強い信念(ライフスタイル)があり、それを元に自己分離をしてしまいます。
「嫌われてはいけない」という信念があるのは、あなたはまだ子供の頃の「愛されるためのライフスタイル」を選択しているからではないでしょうか?
”我々が自らのライフスタイルを選択する時、その目標は「いかにすれば愛されるか」にならざるをえないのです。我々は皆、命に直結した生存戦略として「愛されるためのライフスタイル」を選択するのです。”
”「愛されるためのライフスタイル」とは、いかにすれば他者からの注目を集め、いかにすれば「世界の中心」に立てるかを模索する、どこまでも自己中心的なライフスタイルなのです。”
例えば、「嫌われないようにしなきゃ」「褒められなきゃ」「認められなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」「変に思われないようにしなきゃ」「迷惑にならないようにしなきゃ」「合わせなきゃ」などなど。
自己分離は小さい頃から無意識にやっています。
親や周囲から愛されるための行動をとり、社会性を身に着けて成長することで生き抜く術を学びます。
小さい頃に身に着けた信念は「愛されるためのライフスタイル」です。
どのようにすれば自分は愛されるのかという思考が起点となります。
これは、自分の外側に適合するための信念です。
子供の頃なら生き抜くため、成長するために必要な信念だったと思います。
ですが、大人になってからも持つことは幸せと言えるでしょうか?
今も「嫌われたくない」「適合していく」という信念を抱えて、生きているとどうなっていますか?
あなたの信念と行動を探っていく
ワーク
手順1
1記事目で、自分がダメだと思う部分をいくつか探してほしいとお伝えしました。ダメな自分をいくつ見つけられたでしょうか?その中から一つピックアップしてみてください。例えば、「周囲の期待に応えられないダメな自分」という感じです。
手順2
そして、なぜそれがダメだと思っているのかを、自分に問いかけてみてください。簡単に一言で大丈夫です。例えば、「期待に応えないと」で大丈夫です。ここでは、あなたの信念を探っています。
手順3
最後に、それがダメだと思ったらどんな行動をしていたか思い出してみてください。例えでいうならこれも、簡単に考えて「応えるために努力をした」で大丈夫です。
痛みや不快感を感じてやっているパターン行動
前回の4記事目で
あなたは予期せぬことで精神的に追い詰められた時、血の気が引いたような感覚などの体の反応を感じたと思います。
それは不快感や痛みです。
人間は生存本能の学習によって、この痛みを二度と味わってはいけないと思います。
次はそうならないように頑張ろうとか、その痛みに近づかなければいいという行動をとるのです。
そうして今まで人類は、危険を回避してきました。
不快感や痛みといった「ダメな自分」を避けるために、努力で克服したり、外側に見せないように隠したりすると思います。
あなたが「ダメ」と感じて行動したことは、このどちらかに当てはまりませんか?
その行動は外側に適合しようと思い続けているため、痛みを避けるために毎回その行動を取り続けていませんか?
このように、痛みや不快感を避けるために無意識にしようとしている行動を「回避行動」といいます。
無意識に回避行動だけやっていますか?
克服するためにたくさん努力を重ねてきました。
周囲に自分の弱点を晒さないようにしてきました。
これらの回避行動をして適合する社会の中での生き方を学んでも、「自分はこれでいい」という安心感はいつまでたってもやって来ません。
思い出してみてください。
今までの人生で、回避行動だけを行い生きてきたという人もいるかもしれません。
回避行動は克服型と逃避型があります。
克服型は努力で克服することです。
例えば、
「あの人に気に入られるために自分を克服しなきゃ」
「いい仕事に就くために努力して克服しないと」
「家庭を安定させるためにお金を稼いで頑張らないと」
といった、努力や頑張りで現状を克服する行動です。
一方、逃避型は不安や怖れが強いせいで自分を隠すために痛みに近づかない行動をします。
例えば、
「この能力がないから自分にはできない」
「どうせ無理だし諦めよう」
「あの人は嫌いだから近づかないようにしよう」
といった、わかっている痛みに近づかないようにする行動です。
人によって克服が得意な人、逃避が得意な人に分かれますが、克服と逃避を混ぜながら行動をしていると思います。
克服型も逃避型も、どちらも「ダメな自分」をどうにかしようと対策をしているのです。
今の回避行動を続けますか?
自分の中の無自覚で否定的な信念や「ダメな自分」を抱えている限り、回避行動で「ダメな自分」を克服しても、結果的に否定的な信念が現実に現れることになります。
なぜなら、自分の自信を他人に求めているからです。
内側ではなく外側の評価で自分を測ろうとしても、他人はあなたのために生きているわけではありません。
例えば、「評価されない」という信念があることに気づいていないとします。
「評価される自分」になろうと克服します。
結果的に評価されて自分ができる仕事が増えました。
その仕事ができるのは当たり前と会社側は思っているかもしれません。
これくらいできて当然。
これくらいできないとうちではやっていけないよ。
周囲から称賛の声を感じられなければ、どんなに頑張っても満たされないこともあるでしょう。
自分は「評価されない」という強い思いを抱えているので、どんなに仕事をこなしても「やっぱり評価されないんだな・・・」と考える人もいるかもしれません。
自分の内側に意識的にならなければ「やっぱり・・・”ない”んだ」という結末になりやすく、続けていても、「~ない」という信念や体験が生まれて、和らぐ感覚はあっても消えることはありません。
汚れた自分を見つめる覚悟
ここまで、「ダメな自分」を克服するときの回避行動について解説しました。
自分が汚れないように、外側に適合しながら生きてきたと思います。
ですが、汚れずにこの人生を生きて面白いですか?
自分に都合が悪いこと、恥をかいたこと、人に見せられないもの、嫌われていると思い込んでいるところなど、あなたが隠してしまった過去の自分と一つになる時はいつですか?
必ずどこかで「ダメな自分」と出会います。そんな時、あなたはどんなふうに声をかけてあげますか?
今回は、ここまでです。
次の記事では、あなたが他人に対してこうあってほしいと思っていることについて触れていきたいと思います。
この記事はシリーズになっています。
記事のテーマに興味を持っていただいたら、前回の記事、次の記事も読んでいただけますと幸いです。
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