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書店主フィクリーのものがたり/ガブリエル・ゼヴィン、小尾芙佐(訳)
積読本📚の中から、ガブリエル・ゼヴィン の著書
『書店主フィクリーのものがたり』を拝読📖しました。
翻訳は小尾芙佐さん。
(2021,9,4読了)
とある島に1軒だけある小さな書店。
偏屈店主の身に起こるさまざまな悲劇から物語が始まります。
そして、そんな中で幸せの糸口となる出来事がおとずれるのです。
タイトルからして読書好きには堪らない物語だろうという予想はつきますが。。。
各章の始めに、短篇好きの偏屈書店主が厳選した作品とメッセージがあり、本文中にも多くの作家や作品名、本から引用した言葉が散りばめられているので、本書を読み進めながは読みたい本リストがどんどん増えていきました。
登場人物それぞれが個性的で魅力があり、読者である自分もこの島に住んで、みんなに会いたいという妄想も広がります。
温かみのあるヒューマン系の物語というだけではなく、少しミステリーの要素も含まれていて、最後辺りに伏線が回収された時は少し切ない気持ちになりました。
書店主が再び愛に満ち変わっていくことで、周りの人たちも変わっていきます。
これは、書店主フィクリーのものがたりであり、周りの人たちのものがたりでもあるのです。
自分が幸福感に満たされるということは、周りの人たちの人生も幸福なものに変える力があるということ。
けっきょくぼくたちは短篇集なんだ。
(書店主フィクリーの言葉)
人生は、短篇集のようだと書店主は言います。
面白いことばかりではないけれど、時には最高傑作のような出来事が起こることもあるという例えです。
人生は良いことも悪いこともありますが、後にまとめて見てみるとなかなか良いものになってるのかもしれませんね。
著者の他の作品、読みたい本リストに入れた作品たちを拝読してから、また本書を再読してみたいと思います。
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