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断捨離うまくいかなかった件

一皮むけたい欲、に駆られる時があります。

なんとなくモヤモヤ、くすぶってる、突破したい!みたいな。

それで、ちょっと派手なことをやってみたりする。
思い切って外見を変えてみたり、大きな買い物をしてみたり、あるいは、大切にしていたものを捨ててみたり。

「断捨離をすると生まれ変われる」と聞き、いろいろ手放してみたことがあります。苦労して買ったブランド物や、お世話になった人からの贈り物など。良い人でいたくて保管してたんだな、自慢するためにキープしてたんだな。「もう要らないな」と正直な気持ちで仕分けする作業は、同時に自分の心を整理する作業でもあるように感じ、貴重な体験となりました。

でも今すごく思うのは、本当に捨てるべきものって、仕分けの候補にあがらない。自分が希望する生まれ変わりに沿うものだけを無意識に選んで「勇気出して手放す」とか言ってる。捨てていろいろダメージがあったとしても、なんとか耐えられそうな要素だけ選んで、儀式的に手放してる。私が一皮むけたい!てなってる時はたいてい、停滞してる自分・退屈してる自分を引け目に感じています。それを打ち消すために「素敵な変身」を求めるのであって、予想外の変容とかは、全然お断りなのです。

本当に変わる必要のある時は、ちゃんとやる流れになるから、自分に対してそんなに頑張ってイベントを用意しなくても大丈夫だと感じます。これは、さんざんいろいろ企画して、何者かになろうとして迷走した果てに月夜の祈りに出会い、腑に落ちたことです。断捨離して身軽になってクリアになってすっきりしてから人生再出発!と思ってましたが、私という人間はかなり収集癖があるし、思い出に浸るの好きだし、宝物は増えてく一方でいっか、という感じになってます。

迷走はこれからもするだろうし、一皮むけたい欲だって時には起こる。余計なこと含めて人生だと思います。私はたいてい、アクセルとブレーキを同時に踏んでいます。これからも、濁ったまま、散らかったまま、進んでいこうと思います。

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