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Ochsner Health Systemから学ぶ、患者とのタッチポイントを増やす戦略
1年半前、ジャズ発祥の聖地、ルイジアナ州・ニューオリンズに訪問した私は、医療施設の設計・デザインに関する学会“HCD Conference&Expo”に参加していました。
ニューオリンズ市内の病院を視察できるプログラムが希望者にのみ実施されていたのですが、私は“Ochsner Health System(オクスナーヘルスシステム)”を選びました。(とりあえず一番規模が大きかったというのが理由。)
デザインとケアには相互に作用する力があるのか?
日常生活におけるデザインとは使い手の体験を中心に捉えるものであり、他者への配慮、デザインとエシカルは密接に関わることが今日求められています。「ケア」とは配慮の倫理を意味し、保健衛生、環境面、社会面における生活の質、さらに広く捉えると「いたわり」やエコロジーといった分野とも関連しています。「ケア」はデザインの手法と目的を進化させます。一方デザインも、ケアを行う際に不可欠な設備や道具を介して、より豊か
もっとみる「感謝の食事」フランスのSolidarité精神がコロナ禍のヒューマニズムを問う
パリから広がった「感謝の食事」のムーヴメントは、誰かのために「何かしたい」一人ひとりの意思の連鎖によって生まれました。
混沌としたコロナ禍だからこそ、私たちはSolidarité(連帯)の大切さを再確認できるのかもしれません。
感謝の食事とはレストランが閉鎖中に最前線に立つ医療従事者へ食事を届けるプロジェクト。料理ジャーナリストのステファン・メジャネス氏が最初に提案し、大統領宮廷エリゼ宮のシェ