真綿いぬ

できるだけしたいことしかしないようにしています。

真綿いぬ

できるだけしたいことしかしないようにしています。

マガジン

  • 映画のこと

    映画に関する記事です。

  • 好きなひとたちのこと

    すきなひとのことを書いた記事です。

最近の記事

  • 固定された記事

ブラジャーからの解放 ―ニップレスはじめました―

私はブラジャーが大嫌い 私はブラジャーが大嫌いだ。 まず、そもそも服なんてできるだけ着たくない。着る服をギリギリまで減らそうと考えたときに一番内側に身に着ける下着を省こうというのは自然な選択だと思う。下品になりそうなので詳細は書かないが、パンツは明確な機能があって役に立ってくれている。けどさ、ブラジャーって何をしてくれているんだろう。突起を守るだけならニップレスでいいのではないか。 さらに、ブラジャーってなんだか怖い。胸を型どるワイヤーが入っていて、体にピッタリしていて

    • 手持ちの大丈夫になる方法

      いまは主に仕事で、大丈夫じゃなくなってしまうことがある。大丈夫になれることとものを駆使してなんとかご機嫌を目指して生きている。 大学院生のときも、研究で鬼のように忙しいときに当時の恋人と呼ばれる人に振られそうになって、今は正気を保たねばと思って鍋いっぱいのシチューを作った。一緒に住んでいた人に、なぜシチューをそんなにたくさん作っているのかと聞かれて、「もうすぐ恋人に別れ話をされそうなんだけど、大丈夫を保ちたくて」と言ったら、「真綿は健やかだねえ」と褒められた。 大丈夫になれ

      • 日記 9月16日 動物のうんちを探してえんやこら

        昨日今日と山で動物の調査をした。やっていることは仕事と同じだけど、これは自分の研究なので、お休みの日にする。我ながらなにそれ?という感じもする。 調査する地点は2時間ほど登った山の上にあるので、4,5時間は登山と下山をする。いつもなら山小屋に泊まれるのだけど、今回は小屋が工事中なので、毎日ふもとから山頂に通わないといけなかった。大変すぎる。 昨日も雨の中1日調査をして20時頃に宿泊させてもらう知り合いのお宅についたのに、そこにいる人が全員バカバカしくて2時まで飲んでしまった

        • 新刊を楽しみにはや17年 もう迷子/小説「鵼の碑」①

          17年待った。17年。待ちに待った京極夏彦の京極堂(百鬼夜行)シリーズの長編の最新作だ。なんかもう泣いちゃうよ。 小学生の頃に京極夏彦の本シリーズを読み始めて、ちょうど17年前、中学生の頃に当時の最新刊の「邪魅の雫」まで読んで、続きはいつ出るんだろうと楽しみにしていた。そんな私ももう31歳だ。 17年待ったものってどうしたらいいの。いつ読もう。たくさん寝て頭がしゃっきりしているときか。仕事が本当に辛くなったときまで楽しみに取っておくべきか。全然わからない。大事にしたいけど、

        • 固定された記事

        ブラジャーからの解放 ―ニップレスはじめました―

        マガジン

        • 映画のこと
          2本
        • 好きなひとたちのこと
          3本

        記事

          酔いどれジャーニー 兵庫県神戸三宮

          家族の出張に付いて初めてやってきた三宮は、小さな飲み屋さんがたくさんあって楽しい繁華街だった。家族の仕事中、ひとりでプラプラした。 まず、ホテルの近くにあったカウンターしかない小さな飲み屋さんに来た。カウンターの中にはご夫婦がいて、カウンターの上には丼に入ったお料理がたくさん並んでいて、指をさすとよそってくれた。名前がわかるものは紙に書いてオーダーする形式で楽しい。 メザシを頼んだら粒の大きめの味噌と一緒に出てきた。どちらも甘みが全然なくて焼酎もハイボールも進む。自家製の卵

          酔いどれジャーニー 兵庫県神戸三宮

          社会福祉に任せたい/映画「JOKER」

          遠い人生の話とは思えなかった。JOKERは私だったかもと感じてしまった。 あらすじ アメコミの悪役、常軌を逸した思考で混沌と狂気をもたらす最狂のヴィランと言われるJOKERの生誕秘話。いわゆる"いい人"が、病気や貧困などの理由で迫害を受け、徐々に徐々に自尊心や道徳心を削がれ続け、完全な悪となるまでが丁寧に描かれている。 アーサーの身には不可抗力の不幸が多く降りかかるが、理解のある身近な他者さえいれば、JOKERにはならなかったはずだ。理解のある身近な他者さえいれば。これっ

          社会福祉に任せたい/映画「JOKER」

          私だって獣になりたい/映画「私ときどきレッサーパンダ」

          ディズニーの子供向けアニメ映画「私ときどきレッサーパンダ(原題TURNING RED)」を観た。ディズニーも子供向け映画もあまり得意ではないのだけれど、こちらは好きだった。 あらすじ 自分の人生は自分で選ぶ 自分の人生は自分で選ぶこと、がテーマだったように思う。映画は、主人公メイの「13歳から自分の気持ちに従い、365日自分のことは自分で決める」というセリフから始まる(回想シーン除く)。メイは、自分の人生は自分で選べていると思い込んでいるが、それは母親の言う通りにしてい

          私だって獣になりたい/映画「私ときどきレッサーパンダ」

          対人関係に名前をつけるの なんだかすごくつまらない

          紹介されるときやするときに、友達とか、恋人とかの単語を使われたり使ったりすると、そうかそういう名前の関係だったね、と思うことがたまにある。それがなんだかつまらない。 あなたとの思い出なのに 特定の誰か(例えばあの人)との関係があって、その関係性を過不足なく表す言葉があるだろうか。 飲んだ帰りにお腹が空いてふたりでコンビニでカップ麺を買って公園で食べた夜。カフェでお互いのことを話していたらふたりとも泣いてしまったとき。体育祭の結果に納得できなくてたくさん歩いて海まで行ったと

          対人関係に名前をつけるの なんだかすごくつまらない

          光り輝く珠のようなひと 好きなひとたち③

          未央という人がいて、彼女はいつ会っても少し光っている。どちらかというと冬の方が光っているような気がするが、基本的には一年中光っている。体育館の端で汗だくで休んでいるときも、天下一品のラーメンを食べているときも、あまり食べたり寝たりしていなくてしんどそうなときも、夢庵で天婦羅を奢ってくれたときも、映画を撮っているときも(彼女は映画を作ったりする)、新宿御苑で芝生に座って話しているときも、駅のホームで電車を待っているときも、いつも少しだけ光っている。 最初は彼女の持つ誠実さやひた

          光り輝く珠のようなひと 好きなひとたち③

          親と遊ぶのがこんなに楽しくていいのか(31歳)

          両親と遊ぶのが楽しい。こんなに楽しくていいのかと不安になるので、その気持ちを書き出してみた。 片道10時間のドライブが毎秒楽しいってことある? 両親と3人で車で四国に旅行に行った。片道10時間もかかるので、たぶん飽きたり、話題が尽きたりするのだろうけど、まあそれもそんなに気まずくないでしょうと思っていた。甘かった。飽きもしないし話題も尽きなかった。楽しいなと毎秒思っていたらそれが積み重なって10時間経っていた。えっもう静岡?と思っていたら、すぐ大阪になって、あっという間に

          親と遊ぶのがこんなに楽しくていいのか(31歳)

          あんまり好きじゃないのにカラオケには特別が詰まっている② いきものがかり,チャットモンチー

          歌うのもカラオケという場もあんまり好きじゃない。でも、カラオケには特別な想いが詰まりがちだ。きっとこれは音楽のすごさなんだろう。 歌うのは好きじゃないけれど、好きな人の歌は聴きたい。好きな友達が歌を歌ってくれるのって、とんでもない娯楽だと思う。その人の存在そのものから好きなのに、歌を?歌ってくれるの?とんでもないことだ。 友達とのカラオケから好きになったアーティストがたくさんいる。いきものがかりとチャットモンチーもそのうちのふたつだ。 高校の部活の同期 よっさん/チャット

          あんまり好きじゃないのにカラオケには特別が詰まっている② いきものがかり,チャットモンチー

          あんまり好きじゃないのにカラオケには特別が詰まっている① Mr.Children,BUMP OF CHICKEN

          社会人になるまで音楽を聴く習慣がなかった。実家にはテレビがなかったので、曲というのは街なかで勝手に流れているものだった。あとは誰かとカラオケに行った時に聴くもの。 だから、原曲を聴く前に知り合いが歌う歌から知った曲が沢山ある。思い入れのあるアーティストの多くもカラオケから始まっている。そのうちのふたつ、Mr.ChildrenとBUMP OF CHICKENについて書いてみる。 大学の頃のバイトの先輩/Mr.Children 大学1、2年生の頃に週2回コンビニでバイトをして

          あんまり好きじゃないのにカラオケには特別が詰まっている① Mr.Children,BUMP OF CHICKEN

          悲しいことは大抵知らないところで起きる ということをすぐに忘れる

          私は大事なこともすぐに忘れる。よく忘れてしまう割に大事という、その差が最も開くのは、「悲しいことは大抵知らないところで起きる」ということだと思う。同じくらい大事なことはこれほど忘れないし、同じくらい忘れることはこれほど大事ではないような気がする。 他人に悲しいことがあっても基本的には教えてもらえない。目の前で笑っている人も昨日とてつもなく悲しいことがあったかもしれない。多くのことは私には見えていない。これをすぐに忘れてしまう。思い出すのは実感したときだ。 すごくシンプルだと

          悲しいことは大抵知らないところで起きる ということをすぐに忘れる

          結婚式なんてできない 泡を吹いちゃうよ

          出張の精算が大嫌い 私は出張の精算が大嫌いだ。レシートを取っておけないし、自分が乗った電車が思い出せない。紙上の数字と事実との齟齬をなくすことができない。お金の計算そのものも苦手なので、家計簿もつけられない。 会議の日程調整が大嫌い 自分の予定を把握することからも立てることからも逃げてきた人生だった。結婚式の招待状はギリギリに返してしまうし、出欠連絡が致命的にできない。仕事ではまだないが、遊ぶ予定だとダブルブッキングもよくする。 自分だけでもそうなのに、たくさんの人

          結婚式なんてできない 泡を吹いちゃうよ

          ほろ酔いで歩いていたら様子のおかしな犬がたくさん寄ってきた

          会社の近くの暗いパスタ屋さんでひとりでお酒をじゃぶじゃぶ飲んだ帰り道、最寄り駅から家まで歩いていた。ほろ酔いでらりらりふらふら、かなり愉快な気持ちだった。この前友達におすすめされた本がポストに届いているはずだから、ベッドで読みながらもうちょっとワイン飲んで寝ようかな〜髪の毛を乾かしてほしい人を急に家に召喚できたらいいのにな〜とか考えていた。 家までの近道の階段を降りていると、階段の下に難しい顔をしたクリームと黒の色のパグがいた。お尻を地面にべったりつけて足を投げ出して、「こ

          ほろ酔いで歩いていたら様子のおかしな犬がたくさん寄ってきた

          ほとんど会わないけど心が同じところにあるひと 好きなひとたち②

          年に1度くらいの頻度でしか連絡を取らない、かつ会わない人がいる。私はその人のことを本当に心から大事に思っている。 会うときはその全部の時間とその前後1週間くらいが特別に感じるし、会ったときのことを思い出せるものが欲しくなってしまう。例えば、ふたりで公園のベンチに座って話したときには、そこに落ちていた石をこっそり持って帰って思い出にするという湿度の高いことなどをしてしまう。話した後は、別の物語や現実で上書きしたくなくて、できるだけ本を読んだり人と話したりしないようにする。こわい

          ほとんど会わないけど心が同じところにあるひと 好きなひとたち②