
カラオケに必要なのは歌唱力<自意識との対話
人前で歌うことが苦手で、順番に歌わなきゃいけない空気が恐ろしかった。
下記の記事に書いた、あることがきっかけで、自分を歌を歌いたい、と思うようになった。それから、ひとりか歌のコーチをしてくれる会社の先輩とふたりかでカラオケで歌を練習してきた。
そして、その先輩と同居人と3人でカラオケに行くことになった。どちらも身近なひとなので、カラオケ難易度は初歩と言えるが、今回は練習ではない、みんなで楽しくカラオケに来たのだという気持ちが、自分を強張らせた。
何でもない風を装おうとしたけど、一番最初の曲はすごく緊張して、座っていたソファにじっとりと汗をかいた。なんとか歌ったけど、たくさん練習したのに声も全然出なくて、「なんだか喉が開いてなくて…」と別に誰も聞いていない言い訳未満のことを喋ってしまった。カラオケ難易度初歩なのに!
そもそも、楽しいから来ているのであって、うまく歌えるかどうかなんて、自分にとっても他人からもどうでもいいはずだ。それがちゃんと腑に落ちていないから、余計なことを考えてしまう。元々歌だって壊滅的という訳でもないのに、上手く歌いたい自分が人前で披露することを邪魔する。これは歌唱能力ではなくて自意識の如何とするところだ。一曲目を歌って、カラオケを練習するだけではだめで、自分の自意識と向き合ってケリを付けなくてはいけなかったのだと気づいた。
それに気づいて、最初の曲以降は楽しく歌えた。すごく嬉しい。ただしこれはカラオケ難易度初歩だ。カラオケ難易度は自分を見せることへの難易度でもあり、自意識の高さレベルでもある。
今後は歌の練習をしつつ、自意識と話し合っていきたい。