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わが家の庭の雪中梅
先日2月5日月曜日は夕方から夜中にかけて首都圏にも雪が降りましたね。
僕の実家の庭にもだいぶ雪が積もりました。
古い家で、庭も十分には手入れされていないのですが、雪がその庭の荒れて
いる跡をうまく隠してくれました。
庭には一対の梅の木があります。
向かって左が白梅、右が紅梅です。
ちょっと尾形光琳の紅白梅図屏風みたいな構図でしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1707492778177-L1OVRtie0S.jpg?width=1200)
僕はあまりそのようには感じていないのですが、今年は暖冬なのですかね?
白梅の咲くのが早かったです。すでに八分咲きです。
とは言っても、雪に覆われていて白梅が咲いているのかどうかよくわからな
いですよね。
でも近くで見てみると、確かに白梅はしっかり咲いておりますよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1707493377632-V9Z3zIKXWH.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1707493405363-44u7XrTXMl.jpg?width=1200)
紅梅の方はというと……
![](https://assets.st-note.com/img/1707493540781-k6XGHSsUnk.jpg?width=1200)
少しだけちらりと咲いていました。(^^)
夜半、ふるさとの庭にいみじく雪の降りて、荒れたる跡も隠れ、白梅(しらうめ)にも雪の積もりたれば
雪の夜の闇に浮かべる梅の木のいづれか花と雪や知るらむ
雪の夜の闇ににほへる白梅(しらうめ)の荒れたる里にあはれとどむる
古今和歌集巻第一 春歌上 41 凡河内躬恒
春の夜の闇はあやなし梅の花 色こそ見えね香やはかくるる
古今和歌集巻第六冬歌335 小野篁
花の色は雪にまじりて見えずとも香をだににほへ人の知るべく
これらの歌を響かせつつ、
新古今和歌集雑歌上1580、赤染衛門集158にある赤染衛門が清少納言に贈った次の歌のことも偲ばれますね。
新古今和歌集巻第十六 雑歌上 1580
跡もなく雪ふる里は荒れにけり いづれ昔の垣根なるらむ