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スキでい続けてもらうには ~サブスクモデルに見る売れっ子戦略~ 後編
先日投稿した前編を、多くの方に読んで頂き、大変嬉しく思っております。
本日は、その続きをお話しさせてもらいます。
なお、この記事は、西井敏恭さんの書籍をもとに、日常のコミュニティの中で、スキでい続けてもらうためのポイントを、私なりにまとめたものです。
前編はこちらです。
前編では、大切だと思った4点のうち、2点を紹介いたしました。
後編では、残り2点を紹介させてもらいます。
それでは、後編のスタートです。
3. ペインの発見
サブスクリプション事業をつくる際の、一番はじめのステップとのこと。
「ペイン??」
あまり聞き慣れない言葉ですよね。
西井さん曰く、
まだ顕在化していない「実は不便なところ」、すなわちユーザーのペインを見つけ、その痛みをサブスクリプションで解決できないか?と考える
顧客がまだ気づいていない「ペイン」を、先回りして発見するからこそ、その商品・サービスが必要とされるということですね。
別の言葉を使うと、
ユーザーの隠れた心理を読み取る
ことが大切ということです。
では、日常に置き換えるとどうでしょうか?
・「彼って、なぜか私の痒い所に手が届くんだよなー!」
・「一緒にいると、いつも新しいことに気づかせてくれる!」
こんな人って魅力的ではないでしょうか?
長く付き合っていきたいと思いますよね。
相手がまだ気づいていない「実は悩んでいること」を感じ取り、その不安を自分の助けで解消できないか?と考える。
これこそが、人から必要とされる、コツなのではないでしょうか。
4. インナーブランディング
最後となりますが、これは一番重要だと思った点です。
さて、まずタイトルを見て思ったことは、
「ブランディングは何となく分かるけど、"インナー"って?」
企業が社員に対して行う自社ブランドの価値を理解するための活動をインナーブランディングとよびます
外に向けた発信ではなく、自社のことを考え直すということですね。
西井さんがCMTを務めるオイシックスでは、外向きに発信するアウターブランディングよりも、インナーブランディングを重視しているとのこと。
なるほどなと感じました。
ブランドとは、自分だけが主張していても意味がなく、他者から信頼されて初めて意味を成すこと。
自己主張する前に、「自分らしさ」を見つめ直し、自分の軸を確立させることが、非常に重要だと思います。
その軸がブレていては、人との付き合いの中でも、信頼は得られません。
他人に合わせ続けるのではなく、考えや価値観が異なる部分は、勇気を持って違うと主張する。
その上で、良い関係で居られる人とは、お互い、スキでい続けることができるはずだと考えています。
後編のまとめ
後編で紹介した2点のポイントを整理します。
◆ユーザーのペインを見つけ、解決できないか考え
⇒ 相手の不安を見つけ、解消できないか考える
◆自社のことを考え直し、価値の理解を深める
⇒ 自分らしさを見つめ直し、軸を確立させる
全編を通して
前編・後編と2回に分けてお話しした「売れっ子戦略」
膨大なフォロワーに支持されるインフルエンサーを目指していなくとも、周りの人に、スキでい続けてもらうことは幸せなことだと考え、皆さんに共有させてもらいました。
ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございます。
最後にもう一度、ポイントを載せておきます。
1. 言動から、相手の本意をつかむ
2. 相手が本当に望んでいることを理解しようとする
3. 相手の不安を見つけ、解消できないか考える
4. 自分らしさを見つめ直し、軸を確立させる
前編を読んでない方は是非こちらから。