🎉原作の第一幕が完成しました!
😀第一幕の原作内容を改訂しました
①起(エピローグ&セットアップ)
時は令和。日本剣道大会の決勝戦、日本武道館の大観衆の中に現れたのは、主人公・岸和田祭政。鋭い眼光を放ちながら竹刀を構えるその姿に、観客の期待が高まる。
対戦相手は豪傑。開始早々、剣道の突きを放つも、岸和田は軽やかにかわす。その動きに場内はざわめき、観客席の一角ではマネージャーと監督が固唾を飲んで見守る。攻撃が全く当たらず、相手選手は次第に苛立ちを募らせる。渾身の「面」を繰り出しても、岸和田はそれを周り込みながらかわし続ける。
さらに、相手がふと後ろを振り返ると、岸和田は既にさらに後ろに立っていた。驚愕する相手選手。その様子を見て、監督は岸和田の驚異的なスピードの秘密を解説し始めるが、マネージャーに「直接本人に褒めてあげてくださいよ。この恥ずかしがり屋なんだから」と窘められる。
試合終盤、岸和田は突進しながら力強く言い放つ。
「この速さで最適な位置を陣取り、一撃に全てを賭ける――それが泉州刀術だ!」
相手選手が後に語った言葉が印象的だ。
「け…剣先が光って…」
その瞬間、岸和田の渾身の一撃が炸裂。対戦相手は吹き飛ばされ、折れた竹刀が地面に落ちる。圧倒的なスピードと破壊力で勝利を決めた岸和田は、歓声に包まれる武道館の中で、一人の女性を見つける。それは、いつも彼を支えてくれた祖母の姿だった。
②起(冒険準備)
場面は主人公・岸和田祭政の実家に移る。祖母と二人、居間で穏やかな時間を過ごしていた。緊張感に満ちた先日の試合から一転、今は和やかな空気が流れている。
ふと、話題は祖母のかつての道場のことへと移った。今では閉じられてしまったその道場は、かつて地域の人々が剣術を学ぶ場としてにぎわっていたという。岸和田が泉州刀術を学び始めたのも、この祖母の影響が大きい。
「お前があの試合で見せた動き…まるであの頃の道場を思い出したよ。」
祖母は微笑みながら語る。彼女の言葉は、高祖父――つまり祖母の祖父――の話にまで及んだ。高祖父は道場の師範代として剣術を極めた人物であり、祖母自身も幼い頃からその高祖父に剣術を教わったのだという。
「お前は、あの人にそっくりだ。強さも、真剣さも。」
そう言いながら祖母は、一振りの木刀を取り出した。
それは高祖父が愛用していたものだ。
時を経てもなお磨き抜かれた木刀を手に、祖母は静かに言った。
「これをお前に託すよ。この家の誇りを、次の世代に繋げておくれ。」
その晩、岸和田は祖母から託された木刀をそっと眺めながら眠りについた。しかし、次に目を覚ますと、周囲の様子が一変していた。現代の実家ではなく、見知らぬ古い建物の中。どうやら、かつての道場のようだ。竹刀を手にした人々が稽古に励む声が響いている。
戸惑う岸和田の目の前に現れたのは、一人の青年だった。驚くべきことに、その青年は高祖父だった――岸和田と同世代の若き日の姿で。
「お前、何者だ?」と問いかける高祖父の声が響く。岸和田は、自分が思いもよらない時代へと足を踏み入れてしまったことを悟った。
ここまでが起承転結の起です^^
うんうん^^唐突にタイムスリップするよりも
きちんと意味を持たせたいですね。
続きもゆっくり作成していきます。
本日の更新はここまでです。
ご精読感謝します。