マガジンのカバー画像

おもうこと。

7
内省的な体験談まとめ
運営しているクリエイター

記事一覧

何もしないこと

何もしないこと

 最近は自分のルーティンから出て「何もしない」ことが起こっている。
ただその枠から出る。そして空いたところに何も埋めない。
 そうすると小さい頃からの習慣で体力がある限り予定や、新たにやることを作り出していたことに気づく。へとへとになるまで何かをやることに昔の自分は執着していたようだ。
 何もしないとなると今度はソワソワとしてくる、ということは私は元気なのだ。
 別に誰にも言われていないのに、何か

もっとみる
無言の友人の使い方

無言の友人の使い方

 先日ある体験をしてそれを日記に書いた。すると目から鱗のことがあった。
 体験している時は、自然と主観的にその出来事を感じていて
「これってこうじゃないか?」
とか瞬間的に感じることが主だと思うのだが、それらを書き起こしてみると
「この状況は客観的に見ると実際にはこうだったのか!」
と別視点での気づきが起こった。
 つまり私はこの出来事を何か勘違いしていて書き起こさなければ自分にとってマイナスに記

もっとみる
自然な自分へ還る

自然な自分へ還る

 最近なんとなくFacebookの中を見てみたら、学生時代を共にした仲間の名前を見つけた。
 随分前に断捨離を徹底的に尽くした私はもうその頃の写真や手紙、思い出の品などはすでに無くそれでも名前を思い出せることはいわゆる「昔のことが昨日のことのように感じる」現象の一環だなと感じた。
 当時は思春期ならではの問題にヤキモキしたりして閉塞感の中にいたからその価値に気づかなかったが、今はそれが大切な時期だ

もっとみる
メガネを外して気づいたこと。

メガネを外して気づいたこと。

 私は普段メガネを掛けている。けれど昨年末あたりから必要以外は外すことを心がける生活をしている。
 視力は中学に入ってから矯正する必要があり、そこからコンタクトや眼鏡のお世話になってきた。社会人になってからこれだけ本格的に「メガネを外す」ことを意識したのは初めてだ。
 外す生活をはじめてから、自分にとって大切なことに気がついた。
 「私は視ようとする力が強い」ということだ。
 それは私の主観だけで

もっとみる
道

 今日久しぶりに長い時間地元の道を歩いた。地元ということもあって、今と昔の風景の違いを感じつつ、街の進化も感じていた。
 こういうところを通ると強制的に、私は思い出に浸るモードに移っていた。
「あの頃この選択をしたから今がある」
「また別の選択をしていたらどうなっていたのか」などいろんな感情が巡ってきた。
 しかし結局のところ、あの頃決断した際の「環境」「情報」「流れ」に基づいてほとんど自動的に人

もっとみる
歳を重ねて

歳を重ねて

最近知り合いに、歳を重ねる価値って何だと思いますかと問われて、あの時上手く言葉がまとまらなかったのでこちらに。

私は経験できる時間、体験できる瞬間が多いと思っている。

私は本好きだが、年々読み込む速度が遅くなっている。昔は夢中になって読んだものだが、ある時気づいた。自分の人生で体験したことが基本である。

著者の本の中にある体験談は、やっぱりその本人だけのものであって、読者が参考にできるのは微

もっとみる
運命とは

運命とは

 昔運命ってあると思いますかと聞かれたことがある。その時はお茶を濁したが、今になって私はこうかなと思っている。

生まれた土地、両親、学校、友だち、仕事、性格など自分を構成するこれらの要素は基本的に決まっている。私はそれを運命と呼んでいる。

私はここ数年これらに抵抗しあがいてみた。するとこれが自分だと説明するのが難しくなって生きにくくなった。

つまり生きてきた環境が、わたしを作り上げその環境へ

もっとみる