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基礎理論19

肝と腎

肝と腎は肝心要という言葉もあるように重要な関係性をもちます。

精血同源、蔵泄互用、陰陽互資という関係性です。

精血同源とは、、
精も血も、水穀の精微が化生したもので、源は同じである、という意味です。
なので、精は血へ、血は精へ、互いに化わることができます。
肝は蔵血し、腎は蔵精します。つまり、肝血がしっかりあれば、腎精を滋養することができるし、腎は五臓六腑の精の元なので、肝血を養うことができる関係性なのです。
反対に言えば、腎精不足であれば肝血も不足になり、精血どちらも虚してしまう可能性があるということです。すると腰膝の痺れや怠さ、目眩、男性は精子が作れず、女性は閉経という状態になります。

蔵泄互用とは、、
肝は疏泄し腎は封蔵します。互いに反対の作用をもつので、相手を制約することができます。制約がなければ、自分の力が発揮され過ぎてしまい、腎の封蔵が過剰になると肝の疏泄が行えず、生殖効能に異常がでたりします。

そして陰陽互資とは、、
肝は五行で木、腎は水です。
関係としては水能生木であり、腎の陰は肝の陰を滋養します。この滋養があるからこそ、肝の陽が上昇しすぎることを抑えれます。また腎の陽が肝脈を温め、肝脈が冷えて凝滞してしまうことを防ぎます。

肝の陰が不足すると、腎の陰にもその影響が及ぶし、腎陰が虚すれば肝は養われません。
すると肝腎陰虚という状態に陥り、肝腎陰虚は肝陽上亢を招きます。
(肝陽の上亢について。肝の陽気は上に上がりやすく、この上がった気は中風などに直結しやすいので、肝気は上昇しすぎないように気を付けなければなりません。)

それを制止できるのが、腎の陰です。
腎の陽が不足して肝を温められない場合は、肝脈、つまり少腹部の冷えた痛み、男性、女性の生殖効能への異常に関係します。(肝脈は生殖部位と関連が深いです)

以上、肝と腎の関係性についてでした♪

次は脾と腎について☆

再见♪


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