Malina.
平凡で、理不尽で、残酷で。だけど、本当はやさしい。そんな世界のお話。
辛くなったとき、いつも私に力をくれる「彼ら」のお話。
基本考えすぎ。傷つきやすい。人が多いところが苦手。1人が好き。人見知り。・・・明らかに向いてないなーと思うけど、それでも塾講師をやってます。そんな私がひび思うことをつらつらと。
伝えたかったこと。 伝えられなかったこと。 ちゃんと言葉にしたいから。
見逃し配信のドラマを見終えて、 なぜだかふと「書きたい」と思った。 これまでも何度か書きたいと思うことはあった。 でも、時間も心の余裕もない日々だった。 毎日必死だった。 いったい何に必死だったんだろう。 「必死で生きる」ことに必死だったのかもしれない。 そんなことを思いながら開いた画面。 最後にここに書いてから、 いつの間にか2年という月日が流れていた。 ドラマは、主人公が自分のコンプレックスと対峙する回だった。 周囲からの心ない言葉に負けないように、 心を閉ざしてい
11月にしては、まだ少し暖かい気温が続いている。 それでも、やっぱりこの季節が好きだなぁ。と日々思う。 冬の凛としたパキッとした空気もそれはそれで好きなのだけれど、 やっぱり秋の柔らかくも、澄んだこの空気がたまらなく愛おしい。 そう実感するたび、幸福感と「あぁ、また変われてるんだなぁ」という想いに満たされる。 少し前までは、好きな季節は冬だった。 あの冷たく凛とした、他を寄せ付けない孤高の感じに憧れていた。 そして、もっと前は、好きな季節すらなかった。 季節どころか
連休中、手に取った本の一節に思わず手がとまった。 「わたしの、仕事・・・?」 本当はこの本との出会いとか またこうしてnoteを書き始めようと思えたきっかけとかを 書いていたのだけれど、 ようやく書き上げたはずの下書きが消えてしまって そのショックから立ち直れていないので それはまた立ち直れたタイミングで。 *** 「塾講師」という仕事に出会って、約15年。 思い返してみると、常に何かを悩んでいたような気がする。 大学受験に失敗して、進学校から地元の私立大学へ。
お風呂上り。 なかなか落ちない脂肪の塊をつまんでは、ため息をつく日々が続いている。 元々、痩せ型というわけではなく、いわゆる標準体重だったのだけど、ここ数年でそこからプラス3キロほど増えてしまった。 体重計の数字と一緒に目に余る脂肪の塊も増えてしまったというわけである。 原因はわかっていて「忙しい」を理由にした、あまりに自由すぎる食生活。 お腹と気持ちが満たされればそれでよしとばかりに、栄養バランスなんて完全無視の食事。やる気も食欲もない癖に、心と口寂しさから買い込んだ
昨日、職場のアルバイトの子がなんだか綺麗になっていた。 同じ職場にはいるけど、仕事が被ることもないので、ほとんど話すことがない子。 たぶんカラーとパーマなんだろうけど、雰囲気がガラッと変わってて、なんならちょっと輝いてみえた。 「髪型変えた?可愛いね!」 なんて、言えるような人種ではないし、 なんなら彼女を見た瞬間、私の心はザラついた。 ―悔しい。あの子には負けないと思ったのに。 無表情でパソコンに向かいながら、そんなことを考えている自分に気付く。 ミスコンじゃある
最近、朝なかなか起きられなかったのだけど、 今日はいつもより1時間早く起きられた。 寝ぼけた頭でスマホを眺めていると、また2度寝してしまいそうな気がして 勢いをつけて起き上がり、キッチンへ向かう。 電気ケトルのスイッチを入れて、洗面台で顔を洗いながら、お湯が沸くのを待つ。カチッという、ケトルの小さな仕事を終えた合図を聞き逃さずキッチンへ戻る。 今は3種類あるコーヒーの中から、今日の気分でコーヒーを選んで、フィルターをセットして、ゆっくりお湯を注ぐ。 心地よいコーヒーの
かなり久しぶりの投稿画面。 気になって最後の投稿日を確認したら、約7ヵ月前だった。 なんだかめちゃめちゃ長い間「書く」ことから離れていたような気がしたのに、そうでもなくて、ちょっと拍子抜け。 この7ヵ月の間、何度か書こうとしたこともあったけど、 結局、なんだかんだ理由を付けて書かなかった。 そんな私が急に「書こう」と思えるようになったきっかけについては、また別の機会に。 今日は「書きたい」と思ったことを、まず書きたい。 *** 今日、ようやく海に行った。 "よう
なぜかふと、思い出してしまう顔がある。 顔というより、彼の作り出す空気感というか 温度というかオーラというか、、、 数年に1度会うか会わないかで それ以外に連絡なんて取ることもないのに ふと鮮明に蘇る不思議な感覚のお話。 *** そんな彼との出逢いは中学生の頃。 確か初めの印象はお互いに「最悪」だった。 というのは、なんとなく覚えている。 そこから一体どうやって仲良くなったのか その経過はびっくりするほど何も覚えていないのに、 「気が付けば、いつも近くにいた」
最近、自炊をするのが億劫で仕方ない。 というより「食べる」という行為自体が面倒くさくなっている。 ご飯は家でゆっくり食べたい派なので、 外で食べることはほとんとないし、料理好きの母親譲りなのか、料理をすること自体は別段苦痛ではない。 かといって、SNSに乗せられるような料理をしようと思うわけでもない。あくまで自分のため、自分がその時食べたいものを、食べたい味で作る程度。 それでも、自分で作ったものを食べるのは意外と好きだった。 それが最近、困ったことに何も作りたくないのだ
僕は君にはなれないし、 君だって僕にはなれない。 上手くいかないことがあると 君はすぐに自分に足りないもの探しを 始めてしまう。 その数とスピードにいつも僕は 感心してしまうのだけど、 そんな僕とは裏腹に 君の眉はどんどん下がってく。 そして、今にも泣きだしそうな声で 「もっと、頑張らなきゃ」 君はそう呟くんだ。 一体、これ以上何を頑張るっていうのだろう。 今でももう十分頑張っているというのに。 「だって、私は足りないものだらけだから」 どんなに君が頑張ったっ
君は「待つ」のが苦手だ。 それがわかってるから 本当に悪いと思いながら、 僕はよく君を待たせてしまう。 待っているときの君は まずそわそわし始めて 少しずつ不安そうな素振りをみせる。 それから少し怒ったような顔になって そしてすぐ、無表情になる。 ここまでくると相当まずい。 だってそれは君が「諦めた」サインだから。 ― だって、怒っても意味ないでしょ。 待たせちゃいけないとわかっているのに 性懲りもなく僕が君を待たせてしまったとき 君が僕に言った言葉だ。 あの時
この街には珍しい白い雪がダウンジャケットに うっすら残るような冬の日。 手袋もマフラーもしないで 寒い、寒いと悲鳴を上げる君。 「そんな格好してるからだよ」と僕が笑うと 「だって、モコモコするじゃん」と意味不明な回答。 「でもねー」 青空とか夜空とか 不思議と背筋がシャンとする この空気感とか 寒いのは苦手だけど、 ― やっぱり、冬が好きだなぁ。 なんて、本当に愛おしそうな顔して君は言う。 「あー。けどやっぱり、寒いー」 いつもと同じ景色なんだけど 冬になる
2020年12月31日。 楽しそうな家族連れやカップルを横目に 今年もまた1人用の年越そばを手にセルフレジへ向かう。 今年も、何も変わらなかった。 なんて静かな部屋で一人 つぶやく君へ。 色んなことが大きく変化して 誰もが手探りで進むしかなかった。 今までには考えられなかったようなことが ありえない速度で圧し掛かってきて 何度も何度も挫けそうになったよね。 滅多に泣かない君が 声を上げて泣いた日もあった。 それでも君は泣き腫らした顔を隠して また誰も予期できない
出勤後、まず額に体温計をかざす。 いつの間にかそれが当たり前になった。 ピッ。 無機質な音とともに液晶に表示される数字はいつも、少し私を憂鬱にする。 * 「35.7℃」 今日も相変わらず低体温で。 心の中でそんな自虐をつぶやくことすら日課になってしまった。 この数字がこんなにも私を憂鬱にするのは、 人よりほんの少し低めの体温が なんだか「私そのもの」を表しているような気がするから。 * 「子どもらしくない」 「面白くない」 「テンション低い」 「冷たい」 昔
「初めまして」 昔から、自己紹介というものが苦手だった。 いつだって、好きなものはそれなりにあったけど、冷めやすい私はすぐに飽きてしまうから、なんだか言いづらかった。 何より、初めて会った自分の好きなものの話をして、もし、笑われでもしたら立ち直れない。・・・たぶん、それが1番怖かったのかもしれない。 * それは、大人になった今も変わらない。 いや、大人になったからこそ、余計に苦手になってしまったのかもしれない。なんの特徴もない中途半端な私。 31歳。 女。独身。
薄暗い街。 特に何があったわけでもないけど 鈍く広がる雲に心が沈む。 スマホの画面の向こうには 自分にないものばかり持つ人たち。 眩しくなって目を逸らす。 電源をオフにしたって 結局この部屋にはないものばかりだ。 上手くいかないことばかり 考えてしまう日。 決して楽しくはないけど こんな日も悪くはない。 快晴でも 雨降りでもない そんな今日はなんだか 少し憂うつな気分になる。 ぬるくなってしまった コーヒーを片手に ぼんやり流れる音に耳を傾ける。 あぁ、こん