精神的な落ち込みのかげに隠れた別の病気とは
こんにちは。
牧 菜々子です。
大きなストレスにさらされた時。
人は、精神的な落ち込みを感じるものです。
その裏で、精神面とは関係のない、別の病気が隠れている場合があります。
その病気とは、生まれつきの甲状腺機能低下症です。
甲状腺ホルモンが生まれつき少ない
生まれつき、甲状腺ホルモンが少ない人は、普段はそれに気づきません。
ところが、大きなストレスにさらされた時に、「なぜか人より踏ん張りがきかない」という症状になって現れます。
同じようなストレスを受けている人がたくさんいるのに、自分だけが、思うように頑張れない。
そう思ってしまい、精神的に落ち込むようになる。
だから、一見、精神面の病気のように見えるのです。
甲状腺機能低下症は体の病気
気分の落ち込みの裏には、「体の病気」である生まれつきの甲状腺機能低下症が隠れている場合があるのです。
メンタルが弱いわけではなく、ストレスを受けた時の「体の踏ん張り」が、人よりききにくいのです。
これを、精神病と勘違いしてしまうと、本人もショックでますます落ち込みが激しくなってしまいます。
もしかしたら、それまでは気づかないまま来たものの、生まれつき甲状腺ホルモンが少ないだけのことかもしれません。
飲み薬で解決
自分が甲状腺機能低下症であるかどうかは、血液検査でわかります。
しかも、治療法は、体内の甲状腺ホルモンと同じ成分の飲み薬を飲むだけ。
単純に、足りないホルモン量を追加するだけです。
生活に支障はなく、副作用もありません。
「精神的に弱いわけではない」とわかるだけで、気が楽になります。
踏ん張り時はまたやってくる
人生の中で、「ここが踏ん張り時」という時があります。
そのたびに、精神的に落ち込んでいると、そのまま精神病になってしまう可能性もあるわけです。
もし、精神的な問題ではなく、生まれつきの体の問題だったら。
足りない甲状腺ホルモン量を足すだけで、次の「踏ん張り時」にも踏ん張れるようになります。
そうすれば、精神面の落ち込みがクセになることもないのです。