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『創作劇』(上演可能)

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愛知県、主に三河地方の昔話や歴史、出来事を題材にしています。 「三河一向一揆」「岡崎空襲」「奥殿の陣屋替え騒動」「オヤケアカハチの乱」「甲山焼き」「吉良の忠臣蔵」「ヌタ―バックス…
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記事一覧

ミツバチ・ダンス

ミツバチ・ダンス

【あらすじ】
ミツバチの三人娘(ハチ子、ハチ恵、ハチ美)は羽化しておみつの指導のもと、お掃除、育児を経て、採蜜と出世してゆくのだが、ある日スズメバチの急襲を受ける。四人は決死隊としてスズメバチを蜂球で熱殺しようと羽を必死で震わしつづけるのだが、体温上昇で自ら命の危険に、その時救世主が現れる。

【登場人物】
⚫️ミツバチ
ハチ子
ハチ恵
ハチ美
おみつ

ハチ隊長
ハチメン(四人、ハチメン・フォー

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TAKERU/荒魂和魂

TAKERU/荒魂和魂

◉あらすじ
景行四〇年。大王の命令で熊襲征討に向かった倭建命(タケル)は熊襲健、出雲健を討ち取り、ヤマトに戻るが、弟の五十狭城入彦命(イサキ)とともに東征を命じられた。ねぎらいもない大王の連れなさに不服ながらも東国を目指すタケル。尾張を過ぎ、三河の蓬生の里に到達し、大河を前にして露営する。対岸の高石山、霧降山にはヤマトにまつろわぬ豪族が立てこもっていた。武器が不足するタケルは川の中島に生える矢竹を

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TRUE COLOURS

TRUE COLOURS

◉あらすじ
昭和15年、大陸での戦争継続のなか近衛内閣により大政翼賛会が発足。国民服令が決められ、男子は帯青茶褐色の地味な服が奨励。女性の華美な衣服が自粛されていき、巷から色が消えてゆく。
三河市で代々染色をしてきた職人・草野五斗志(くさのごとし)の元に3人の女性がやってきて、五斗志の作品を褒めちぎる。そして、大日本婦人会、大政翼賛会文化部や、民藝の名前を出しながら五斗志の帯青茶褐色を日本中にそし

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『だまりん』がゆく

『だまりん』がゆく

◉あらすじ

丙沼にかけた木の橋の建設を巡る賛否。そのことを揶揄する替え歌を歌ったふたりの小学生が校長室に呼ばれている。
「とんでもない歌を歌ったのはあなたたちね。」
『だまりん』の理事長だった。
小学生のムラーキーと游と『だまりん』との泥仕合いが始まる。

おきつね親切堂

おきつね親切堂

あらすじ
夜の農道。電気柵に後ろ脚が絡まって感電している狐のコンコンを見つけたサドル君は、電気のスイッチを切って、コンコンを逃がしてあげる。コンコンは何度も頭を下げてお礼をしながら逃げて行った。その翌日の夜に、寝ていたサドル君の部屋の窓をコンコンが敲いて、出ておいでよと口笛を吹いた。それにつられて月夜の農道を散歩するサドル君とコンコン。
お母さんの病気を治すのに治療費がないと嘆くサドル君に、ビジネ

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三河ひじり/定基と力寿

三河ひじり/定基と力寿

◉あらすじ
平安時代中期。大江定基は三河の国に国司として派遣され、赤坂の宿の力寿姫と出会い、恋に落ちる。しかし、力寿は重い病にかかりはかなくなくなる。定基は、むくろと共に七日を過ごし、力寿の口から死臭が漂ったことでその死を悟り、財賀寺に舌根寺という名のお堂を建て弔い、自らは世俗を離れ僧となり大陸に渡った。
その力寿伝説をもとに安倍晴明や智恵の般若らが活躍します。

⚫️登場人物
 大江定基(寂照)

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『偽史和棉伝・ジャズのまち岡崎』

『偽史和棉伝・ジャズのまち岡崎』

◎あらすじ
岡崎ジャズフェスに遊びに来た子どもたち。一人の老婆に「なぜ岡崎がジャズの町なのか知っているか?」と問われる。「ドクタージャズのおかげだろ?」と答えるが「それだけじゃない、岡崎でジャズは生まれたからだ。」という。
江戸時代中期。
1692年、元禄五年、町人文化の台頭のころ、生類憐みの令がでてしばらくのころ。
東海道本宿の綿ばたけでオランダ商館のカピタンが子どもたちの綿摘み歌を聴く。
オラ

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『急急如律令/はよやりん』

『急急如律令/はよやりん』

◉あらすじ
平安時代中期。のちに天下に知られる陰陽師、安倍晴明なるものが、諸国修業時代に三河額田の荘の官吏の屋敷に逗留していた。ある日、屋敷の雑色の女が高熱を発して斃れた。病(天然痘)が村に広まってゆく。困ってしまう官吏は晴明に助けを求める。晴明は加持祈祷やお札を使って鎮静化に努めるが効果を表さない。これは何者かの呪である。「長屋王」の祟りを疑い、術をなすと、痘瘡神があらわれ、その背後にスサノオが

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『ちがう!そうじゃない!』

『ちがう!そうじゃない!』

テーマ
西三河市の丙沼の辺りに計画されていたコンベンション施設とホテル建設をめぐる2つの賛成派。

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岡崎宿BAKENEKO白之介

岡崎宿BAKENEKO白之介

あらすじ

終戦のひと月前、愛知県の岡崎市はB二九の空襲を受け、中心市街地が灰燼に帰しました。
その夜、勤労動員で紡績工場で働いていた本多民子は工場で友人二人が焼夷弾の直撃で死亡するのを見てしまいます。
震え上がっている彼女を助けにきたのは家で飼っていた白猫でした。
白猫は民子を家に送り届けてくれると言いました。白之介に手を引かれて、民子は明大寺から菅生川沿いに明神橋付近まで下り伊賀川を伝わって甲

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『三河モメン伝来』

『三河モメン伝来』

あらすじ

いなーきーは「布の地産地消をいたしましょう」を標語に木綿の栽培やいつ紡ぎのワークショップをしている。今日は〇〇小学校の4年生に糸紡ぎを教えている。
その中の話に「ふたつの三河の繊維はじめて物語」が挿入される。
ひとつは西暦七九九年の日本に木綿が伝来したこと。
もう一つは明治一〇年に機械化紡績の先駆けになったガラ紡が始まった岡崎市滝町のガラ紡工場の一日。
糸紡ぎ体験をしながら児童たちは日

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『天まつりちまつり鬼祭』

『天まつりちまつり鬼祭』

あらすじ
岡崎市の北部の滝町の滝山寺の境内。鬼の伝説のあるお寺で毎年節分には鬼祭と呼ばれる祭りが開催されている。
三人の子どもが遊んでいる。そこにふたりの老婆と老爺が現れ、鬼祭のはじまりを話しはじまる。
時は室町時代・応永27年、外国からの侵入や飢饉にあえいでいた。そんな滝村にふたりの修験者が現れ、平安と豊穣の祭りを催したいと村人に申し出る。
村で意見は分かれたものの、滝山寺に伝わる鬼面を使って祭

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