マガジンのカバー画像

しんちゃんの毎日

18
支援学級に通うしんちゃんの些細な毎日の話。
運営しているクリエイター

#子育て

Siriに『いま忙しいので』と断られる息子。

Siriに『いま忙しいので』と断られる息子。

特別支援学級に通う次男しんちゃんの話。

しんちゃんがHey siri!と
iPadに話しかけるようになって2ヵ月ほど経ちました。

最近になって、
siriとはずいぶん仲良くなった。

たどたどしい日本語で話しかけるしんちゃんに、

最初はsiriも、

『すみません、よく聞き取れません』
『もう一度言ってください』

と困っていた。

しんちゃん:『へいしり。うっせえわ 流して』

siri:

もっとみる
ぼくはただ、メガネがほしいだけなのに。

ぼくはただ、メガネがほしいだけなのに。

眼科の検査ができない子は、
どうやったらメガネをつくれるんだろう?

メガネがほしい昨日は自閉症の次男しんちゃんと、
眼科さんに行った。

しんちゃんが、
メガネが欲しいと言ったから。

でも、

検査に耐えられなくて、
作れなかった。

しんちゃんはとても悲しんだ。

だってメガネが欲しかったから。

いま仲良くしてくれてる
中学生の友達も、

しんちゃんのお兄ちゃんも、

パパもたまに(飾りの

もっとみる
6時間目まで座っていただけで褒められるということは。

6時間目まで座っていただけで褒められるということは。

支援学級5年生になった
次男のしんちゃん。

今日、先生からこんなご報告が。

『しんじさん、
 今日は朝から6時間目まで、

 ずっと座ってられたんです!

 たくさん褒めてあげてください!』

しんちゃんに聞いたら、
ちょっと誇らしげな顔。

いつも褒められるのは
イヤがるのだけど、

今日はちょっと、

『僕だってやろうと思えば
 できるんだぜ』

みたいな顔。

え。

あなた今まで、
1

もっとみる
友達と遊びたい気持ちを、失わないために。

友達と遊びたい気持ちを、失わないために。

支援学級に通う次男のしんちゃん。

5年生になりました。

今日、おじいちゃんから、
新しい変身ベルトが届きました。

昨日2人で選んだようです。

5年生です。
10歳です。

爆音をたてながら、
ずっと変身してました。

長男がこのくらいの頃は、

公園に集まってデュエマ(カードで遊ぶやつ)したり、

ゲームしたり、

鬼ごっこやサッカーしたり、

地区センターの体育館を借りて
バドミントンを

もっとみる
自分を諦めないでいるために。

自分を諦めないでいるために。

支援学級に通う次男のしんちゃん。
5年生になり、張り切って学校にいきます。

昨日は学童から帰ってきて、
『つかれたぁーー』とソファにダイブ。

よくがんばったねぇ

と、背中をトントンしたら復活。

さっさと手を洗い、
いつも通りiPadでマイクラを始めました。

学童の先生から、

『しんじさん、今日ずっと1年生の面倒みてたんですよー』

と聞きました。

入学した直後は、

着替えもできない

もっとみる
もうこれ以上、私のためにがんばらなくていい。

もうこれ以上、私のためにがんばらなくていい。

子育てでも仕事でも、
がんばって克服したことが、

美談のように語られることがある。

だから、

できないことは
できるようにならないといけないし、

苦手なものが苦手、と言いづらい。

お父さんやお母さんが、

なんでもがんばって克服してきた人の子どもは、大変だ。

がんばればなんだってできるようなる、
という成功体験があるから。

私も自分に足らないものは、
努力して手に入れてきた方だと思う

もっとみる
4年生終わりにして初めての1人登校

4年生終わりにして初めての1人登校

もう少しで5年生になる、我が家の次男しんちゃん。

普通のお子さんは信じられないかもしれませんが、入学してから毎朝送っていました。

今朝、初めて付き添い無しで玄関から、学校の校門までいきました。

いまこの時間に、学校からの電話がないということは、どうやら無事についたようです。

目の前だけど実は、うちは小学校の目の前。

玄関でてから60秒でつく。

うちの支援学級は送迎必須ではありませんが、

もっとみる
【成長】先生は何かすごい魔法を使ったわけじゃないということ。

【成長】先生は何かすごい魔法を使ったわけじゃないということ。

支援学級に通う次男しんちゃん。

あと少しで4年生が終わります。

『一斉休校』という異例の始まりだった4月。

いつもと違う、が苦手な発達凸凹ちゃんにとっては、イレギュラー続きの前期は大変だったと思う。

低学年の頃はよく脱走して、
先生方総出でしんちゃんを探してくれた。

運動会では、

先生に引きづられながら
泣きじゃくるしんちゃんの姿は、

毎年の名物でもあった。

でも、

4年生でしん

もっとみる
縦割りの支援学級は自然と下級生の面倒をみれる人になる

縦割りの支援学級は自然と下級生の面倒をみれる人になる

特別支援学級に通う次男のしんちゃん。

下級生が入ってくると、
やたら面倒をみたがる。

実はこれ、

しんちゃんが入学した時に、
上級生もそうだった。

一生懸命お世話してくれる。

なんだかすごく、
嬉しかった。

たくさんお世話してもらったしんちゃんは、
下級生が入ってくると、

うんと先輩ヅラして
面倒をみようとする。

でもだいたい下級生のほうが
いろいろできるから、

結果的にしんちゃ

もっとみる
初めて「がっこう、やだ」と言った日のこと。

初めて「がっこう、やだ」と言った日のこと。

がっこう、やだ。

去年、次男の支援学級に通うしんちゃんが、入学以来初めて言った言葉です。

一斉休校が終わり、学校はじまって2週間ほど経ったころでした。
最初の1週間は久しぶりなのもあってか、張り切って行っていました。

そして2週目に入った月曜日の夜のこと。
寝る前にお布団の中で、

『がっこう、やだ。』

と言いました。

入学4年目にして、
初めてのことです。

たぶん今までもやだったんで

もっとみる