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初めて「がっこう、やだ」と言った日のこと。



がっこう、やだ。

去年、次男の支援学級に通うしんちゃんが、入学以来初めて言った言葉です。


一斉休校が終わり、学校はじまって2週間ほど経ったころでした。
最初の1週間は久しぶりなのもあってか、張り切って行っていました。

そして2週目に入った月曜日の夜のこと。
寝る前にお布団の中で、

『がっこう、やだ。』

と言いました。

入学4年目にして、
初めてのことです。

たぶん今までもやだったんでしょうが、
ちゃんと言葉で言えるようになったのが初めてだったのかもしれません。

わたし『先生がイヤなの?』

しんちゃん『ちがう。先生はオッケー』

わたし『書いたりすること?』

しんちゃん『・・・そう』

あまり深掘りするのもアレなんで、
この辺で黙っておいて、

『しんちゃん、1週間よくがんばって
 毎日がっこう行ったね。
 長いおやすみのあとなのにね。』

しんちゃん黙って、
うんうんとうなづく。

『お母さんにできることあったら
 いつでも言ってね。』

しんちゃんは猫みたいに、私のひざに頭をスリスリした後に、

よーし!という感じで、
枕の方に向き変え、

お布団をかぶって寝ました。

実は4年生になってから、

1〜4年生までの部屋と、
5〜6年生までの部屋に分かれました。

今までは上級生のお兄ちゃん達にくっついて、みんなに可愛がってもらって、

ぬくぬくと育ちました。

ところがいきなり、
自分が一番お兄さんになってしまった。

最初はお兄さん風ふかせて、
自分がいろいろ教えなきゃ!っていたんだと思います。

でもしんちゃんも成長し、

他の子たちとの『ちがい』が、
わかってきました。

しんちゃん以外、
みんなちゃんと、学習ができます。

しんちゃんはまだ、

自分の名前を1人で書くことも、
ひらがなを読むこともできませんでした。

『じぶんは、この子たちよりお兄さんなのにできない。』

しんちゃんがそう言ったわけじゃないのですが、

教室まで送っている夫が『そう感じた』そうです。

毎日の先生からのノートでも、
教室で落ち着かない様子が報告されています。

そーゆー胸のうちまで、
スルッと話せるようになれれば楽なのかもしれませんが、

自分でそんなに冷静に感情を
分析することは難しいし、

それを言葉で表現するにのは、さらにハードルが高いこと。

こんな時に、母親には何ができるのでしょうか?

朝行く時間になっても
ぐずぐずしてる時は、

さっさと学校に電話して『遅れまーす』と言ったあとに、

せっせと自分の仕事を進めるとか。

帰ってきたら、ひたすら好きなことさせておくとか。

言わないけど、

『お母さんはいつだってしんちゃんの味方だからね』

と、毎日思ってることとか。

『うちの子だから大丈夫だろう』と
信じてみることとか。

選択肢として、
他の学校をみておくとか。

私たちの9年の歴史からすると、
そんな答えになりました。

なんでもググれば答えがでる世の中ですが、
子育てだけは、正解は無いですよね。

正解を探し続けるより、

自分や子どもを信じること。

時々遅刻しながら、
しばらくしたらまた張り切って行くようになりました。

その後は12月ごろ、
『中休みから行く』ということが続いた時期もありました。

去年はそんな1年でした。

さて。

今年は5年生。

どんな1年になるかな。

何があっても、
1番の味方でいようと思います。

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