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TS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第21話 これからのデスゲーム

 デスゲームの後処理を済ませた。

 今俺がいるのは、魔物達の食糧保管庫とでも言うべき場所だろうか。

 俺やべフィアが居たダンジョンにはなかったものだが、ダンジョンを掌握し、隣のダンジョンと連結させた時に見つけた場所だ。

 ここで今、ロウキ、ダリア、ベルドルフの三人が起きるのを待っている。こいつら、三人揃ってアホ面晒して眠っている。

 これは比喩でもなんでもなく、そのまんまの意味で、ただ、眠

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第20話 第三回神からの贈り物

 さあ、ダンジョンがようやく魔物のものになったところ(まあ、一時的に活動している探索者がいなくなっただけだが)で、報酬ともらおうとしますかね。

「神様神様。今回もありがとうございました。わたくしめの活躍、いかがだったでしょうか」

「そう畏る必要はないだろう。ジン無くして、状況はないのだからな」

:またしても邪神の言なのが悔やまれるが、全くその通り
:言葉遣いだけが心ではないしな
:もっとも、

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第19話 第三回デスゲーム 決着

「けほっけほっ」

 思ったよか激しい攻撃をしていたらしく、壁からの反撃による土煙が煙い。

 これって二重表現か?

 いや、どっちでもいいか。

「うざったいな」

 だが、軽く手で仰いでやると、煙は、簡単に晴れた。

 まあ、ダンジョン内だから、そこまで視界がクリアになることはないが、これで十分見えるようになった。

 聖女ミーネは、そんな俺の様子を冷ややかに見下ろしていた。

 いや、ミー

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第18話 滑稽 乱舞

「……」

 引いている。

 明らかに引いている。

 俺がダリアの処刑を終え、ミーネとベルドルフのいる、デスゲームスタート地点まで戻ると、二人は俺を睨むでもなく、ただ硬直していた。

「酷い……」

「全く、無念だ……」

「勘違いするな。ダンジョンは元々魔物のものだ。好き勝手やってるお前らの方が、よっぽど極悪だろう」

「「……」」

「返す言葉もないか? やっと戦慄したか? まあでも、最高

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第17話 処刑 本の山

 ダンジョン内の薄明かり。

 ダリア、ミーネ、ベルドルフは、各々のチョーカーから出るホログラムに従い、犯人へと投票していた。

 どうせ、票が動く事はない。

「さあさあ、誰だったか見ていこうか!」

 まるっきり誰がやったか、分かってしまっていた時とは違い、盛大に勿体ぶって、投票結果を空中に映し出す。

 出てきたのは、証明写真じみた三人の顔。そして、数字のところがぐるぐるしている、○票の数字

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第16話 第三回デスゲーム 決定

 ロウキの叫び声と認識すると、ダリアとベルドルフの二人は、脇目も振らず駆け出した。

 俺としても、直に起きた事を見て、現場確認しておきたいし、二人の後をついていく。

「あの声はロウキよね」

「聞くまでもない。確認する他ない」

「せやなぁ」

「「…………」」

 俺の相槌をスルーする二人。

 大魔法の魔力を、丸々不発で無駄にしたからか、ダリアはさっきから不機嫌だ。

 俺の邪魔が入らなけ

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第15話 第三回デスゲーム 対立

「ふんふんふーん」

「今はどこを目指しているんだ?」

「ダリアのとこ」

 思えば、荷物持ちだった頃は、激務続きで、鼻歌を歌う余裕なんてなかった。

 それほどまでに、自分でも分かる程、今は足取り軽く、ダリアのところへ向かっている。

 場所はもちろん把握している。

 ダンジョン、それも、デスゲーム範囲内の、小高い丘。範囲全体が見渡せるような一番高い場所だ。

「それにしても、やけにご機嫌だ

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第14話 第三回デスゲーム 疑念

 デスゲーム開始を宣言してやったのだが、四人全員、揃いも揃って、大技後の硬直でもしてるのか、技を出した後の姿勢のまま微動だにしない。

 驚いたとでも、信じられないとでも言いたげな表情のまま、俺を見つめて固まっている。

「なあ、これはバラエティ番組じゃないんだぞ? そんなぼけーっとしてたら、魔物に食われても文句は言えないからな?」

「馬鹿言うな。それくらい理解してる。デスゲームとか言うお前の方

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第13話 第三回デスゲームスタート

 なんでも、俺を追放したあいつらは、少しの間探索を控えていたらしい。

 連続して二つのパーティが帰ってこない程度の事で、ひよってダンジョンにも行かなくなっていたようだ。

 だが、やっぱり欲深いんだな。そう簡単にやめられるもんでもなかったらしい。

 まんまとダンジョンに入ってきたあいつらは、べフィアの力でおびき出された事にも気づかずに、ダンジョンで探索していた。

「なあ、ここらの魔物たち、し

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第12話 第二回神からの贈り物

 一応、神様から物を貰うのだ。汚い身なりじゃ悪いだろう。

「おぉ。払うと取れた」

 最後の方で、大技を放たれたり、大岩投げられたりしたせいで、服が汚れてしまっていたが、払うと取れるって便利でいいな。

 ダンジョンにずっといるから、汚れを気にしないでいいのは助かる。

 って、そんな機能性を求めている訳じゃないが。

「はーい。神様! 終わったのでなんかくださーい!」

:そうか、そのようなタ

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第11話 悪い子には処刑

「なんだよこの興奮。これが神か?」

「うーん。期待してるんじゃないか?」

「期待って……」

 ハクアの処刑が決まった。

 せっかくデスゲームは終わっているのだし、魔物達にも見てもらいたいが……。

 そうだ。

「さ、行こうぜ」

「嫌だよ。こんなダンジョンの中、ウロウロしてたまるか」

 だが、処刑場へ連れて行こうとする俺の手を、ハクアは無礼にも叩いてきた。

「……。バックアップの癖に

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第10話 不意打ち

 前回、自分のため、怪我した仲間を殺す事に躊躇のなかったトバオ。

 今回、ルールを破ったタカラシを確実に殺すため、わざわざ兵器を組み立てたハクア。

 ダンジョンの魔物は、本当はこいつらなんじゃないだろうか。

:決着か!
:なかなかなものだった
:だが、残った者でも、望むような姿勢は持ち合わせていないようだな

 神からのコメントを見る限りでも、やはり、人間が正されるという事に対して難しさを実

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第9話 第二回デスゲーム 決着

 タカラシも、ようやく探索者らしく魔物を警戒しつつ移動するようになったか。

 そうだよ。恐れるのなら正しく恐れろって話だ。ダンジョンは遠足で来るような場所じゃないんだよ。

 さて、ハクアが見えてきたな。何やら笑っている様子だが、何か考えでも整理してたのか?

 ん? あれは……。

「ハクア。今、一人か?」

「見ればわかるだろ」

「そう、だよな……」

「何の用だよ」

「それは……」

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家族を殺され、毒を盛られたTS幼女は、スキル『デスゲーム』で復讐する 第8話 第二回デスゲーム 自爆

 処刑を目にして、ようやく俺の説得を諦めた様子のベテランらしい奴ら。どうやら、やっとここが普段生活する人間社会とは違う異界、ダンジョンであると認識したらしい。

 馬鹿みたいに無駄に騒ぐの止め、急に静かになった。

 さて、それはそうと、魔物をいつまでもここに居させちゃ可哀想だ。

「さ、おかえり」

「ガフ」

「イヤイヤじゃないの。ここにいたら危ないから。みんなのとこに行きな」

「ガフゥ」

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