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寄せ鍋

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人生が美味しそうになる、クリエイターさんたちの記事を煮込んでいます
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記事一覧

シューマッハ・カレッジで体験した奇跡の物語(前編)

こんにちは。みづきです。 この記事は、イギリスの大学院シューマッハ・カレッジのグローバルコース『Shumacher Experience』に参加したときの体験記です。 わたしにとってのシューマッハ・カレッジでの体験は、人生を変える奇跡のような1週間でした。 ひとつでもあてはまる方は、「オリジナルな人生のつくり方」や「あたらしい教育や経済の仕組み」へのヒントになるかもしれません。 ***** シューマッハ・カレッジとは、「Small is Beautiful」を提唱する

会社をクビになって3年。NewsPicksのプロピッカーになりました

青楓館高等学院の岡内です。 兵庫県明石市で、生徒が企業の商品開発をしたり行政とまちづくりをしたりする一風変わった高等学院を経営しています。 開校して1年で生徒数100名を超え、次の4月には250人ほどになりそうな規模になりました。何より生徒一人ひとりが輝いていて嬉しい限りです。 一件、順風満帆に見える私ですが、最終職歴は「クビ」です。26歳の時点でサラリーマンとして3社を経験しており、最後の会社はクビになったので『社会不適合社だな…』と自己否定をしていました。 そんなク

「連続起業家」と呼ばれるのはこれで最後にしたい 

昨日、プレスリリースにて、40.8億円の資金調達を発表させていただきました。 いま自分は世間では、連続起業家と紹介されることが多いです。 前回、創業した会社を数十億円で売却し、2回目の創業でも70億円も資金調達している。こんなふうに書くと凄い人なんだと思われるかもしれませんが、未だ何も成し遂げていません。 このnoteでは、改めてどういった覚悟で2回目の起業に臨んでいるのか、 起業家としての半生を振り返りながら書いていきたいと思います。 サイバーエージェントの2次面接

世界最先端の大学が集結する「INNOVATIVE UNIVERSITIES SUMMIT」@韓国に、さとのば大学も参加!

こんにちは。地域を旅する大学 さとのば大学のnote編集部です。 2024年10月に韓国で開催された、世界最先端の大学が集結した「INNOVATIVE UNIVERSITIES SUMMIT」。縁あって、アメリカのミネルヴァ大学、フィンランドのアールト大学などと並んで、日本からはさとのば大学もご招待いただき、副学長の兼松佳宏がプレゼンテーションを行うという貴重な機会をいただきました。 世界最先端の教育の現場では、どんなことが語られているのか? その中で、日本発の事例として

お前は不正義と戦えない、と言われた日

■新聞に嘘を書かれた日  東京新聞のコラムで、少し前に僕の本が取り上げられているらしいと聞いた。たぶん2月に出版した『遅いインターネット』が取り上げられたのだと思って、すぐに取り寄せて読んで、愕然とした。そこに載っていたのはかなり口汚く僕を中傷する内容だった。批判されること自体は、世の中に意見を述べている以上仕方がないと思う。しかし僕が愕然としたのは、罵られたからではなく、その記事で紹介されている僕の本の内容が実際に僕が書いたものとまったく異なっていたからだ。それどころか、

『街とその不確かな壁』と「老い」の問題ーー村上春樹はなぜ「コミット」しなくなったのか(4月22日追記)

村上春樹の新作長編『街とその不確かな壁』を、発売当日に電子書籍で購入してKindleで一気に読み通した。結論から述べるとこの作品は近年の、というか『1Q84』の〈BOOK3〉以降の自己模倣と内容の希薄化の延長にある作品で、彼の長編の中でももっとも記憶に残らない薄弱な作品の一つになってしまっていると言わざるを得ないだろう。 僕は半年前に出版した『砂漠と異人たち』で、この村上春樹について20世紀後半を代表するパーソナリティとして扱い総括的な批評を試みた。そしてこの『街とその不確

¥500

この街に「優しさ」を実装するために、「飲まない東京」を考えたい

 知っている人も多いと思うのだけれど、僕はお酒を飲まない。飲めないのではなくて、飲まない。もちろん、決して酒に強い体質ではないのだけれど、それ以上に「酒の席」が苦手なのだ。出版業界の、とくに批評とか思想とかそういった分野はまだ昭和の飲み会文化が色濃く残る古い世界で、業界のボスが取り巻きを連れて飲み歩いて、取り巻きはボスの機嫌を取るためにその敵の悪口を言って盛り上がるという陰湿なコミュニケーションが常態化していたりする。もちろん、このような陰湿な飲み会文化に染まっているのはごく

「冷笑」のルーツを考えるーー吉本隆明から糸井重里へ

さて、昨日はネットの「冷笑系」と、団塊ジュニア(とその前後)世代男性のアイデンティティについて分析したのだが、今日はこの問題をもう少し違った角度から考えてみたい。 現代日本の言論空間における最大のガンであるところの「冷笑系」のメンタリティが、この世代の男性に顕著な「被害者意識」の回復と結びついているというのが、前回の論旨だ。「失われた30年」とジェンダーギャップの相対的な解消(特に後者)により、自分が手にできるはずのものを「損なわれてしまった」と感じる男性たちが、その尊厳を

ノーコードで開発したスカウト求人サイトが5ヶ月で会員1000名超えて黒字化してる話

この記事の要点 ・開発素人がスカウト機能付きの会員登録求人サイトをノーコードでつくった ・つかったツールは「Softr」と「Airtable」の2つ ・「社会的企業」に特化した求人サイトに企業も個人も集まっている お前は誰なのか? 環境問題や社会問題に特化したWEBマガジンの代表です。WEBサービスは大好きだけどコードは何も書けない。Wordpressサイトの立ち上げは一人でできるくらいのITリテラシーです。 1ミリもコード書けないやつがWEBサービスつくれる時代今年5月

スポーツの試合のチケットをLPで売ったのに、2枚しか売れなかったときの話

スポーツマーケティングは「デジタルだけ」じゃうまくいかない。 ある地方都市のスポーツクラブの集客をサポートしていたとき、そんなことに気づいた。 ぼくらはクラブから予算をもらって、デジタル広告とLPの作成をお手伝いした。 それまでチケットの販売は「手売り」が中心だったから、デジタルの施策にも力を入れれば、きっとクラブの集客が増えるはず。そう思っていた。 でもいざやってみると、チケットがマジで売れなかったんだ。たったの2枚しか売れなくて。 「ヤバいじゃん、どうやって報告

「らしさ」を活かした小さな商い。コアキナイが育まれる社会づくり、はじめます。

こんにちは!嶋田匠(@kumi_ta_)です。 このnoteでは、「コアキナイ」という社会づくりプロジェクトの内容と、背景にある想いを共有できたらと思っています。 01_自己紹介 「コアキナイ」というプロジェクトは、ぼく自身とあまりにも密接に結びついているものなので、はじめに自己紹介をさせてください。 ぼくは今、「人が社会に居場所を感じる」ということを、もっと当たり前の状態にするために、居場所づくりの事業に取り組んでいます。そして、「居場所」というものを”よりどころ”と

神山学び日誌 Vo.1 神山まるごと高専の入試設計の裏側

皆さん、こんにちは。神山まるごと高専 事務局長の松坂です。 2021年に神山町に家族とともに移住をして、学校の立ち上げから開校後は日々の学校運営の現場を見ています。この神山まるごと高専の事務局長の立場で、学校運営に日々向き合っていると、さまざまなご質問をいただきます。 この「神山学び日誌」では、私たちのトライが少しでも皆さんのお役に立てるように、日々学んだことや貯めた知見をシェアしていきたいと思います。 マッチングを重視する入試神山まるごと高専の入試を紹介すると「他の学校

五体満足なのに、不自由な身体

***ブザーが鳴り、幕が上がる*** 1.わたしはわたしをインストールして家庭とか社会とかいう舞台をやる物心ついたら、お父さんという人とお母さんという人がいて、わたしはその2人の子どもというものらしかった。 お父さんという人はお父さんというよりも自由奔放に人間をやっているという感じで、お母さんという人は一生懸命にお母さんをやっていた。 お母さんは家族のからだに悪いからと言って、冷凍食品とかレトルト食品の類を一切使わないで、ぜんぶ一からの料理をして、わたしに習い事をさせて

舌がんステージ4からの生還、そして『ヘラルボニー宣言』

2019年例えるなら、『バゴーン!!!』とバットで後頭部をなぐられて暗転して時間が止まった感覚。受け入れがたい現実。言われた瞬間の切り取り動画が真空パックされて甦る。 病院を出て母さんに電話して伝える。 母さんは驚きの声。『そんな弱い身体で産んでごめん!』母さんは涙声で言った。僕はあまり覚えて無いが、『治すから大丈夫!心配しないで良いよ!』と一生懸命に強がりを言った気がする。 いつか死ぬ。 必ず死ぬ。 でも、まだ死んでいない。 だから瞬間を大事に今を生きる。 みなさん、