Shota Horii

家計簿プリカ「B/43(ビーヨンサン)」を運営しているスマートバンクの創業者CEOです。 過去の代表作:フリマアプリ「フリル(ラクマ)」、エンジェル投資家のマッチングサービス「ANGEL PORT」🦄

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家計簿プリカ「B/43(ビーヨンサン)」を運営しているスマートバンクの創業者CEOです。 過去の代表作:フリマアプリ「フリル(ラクマ)」、エンジェル投資家のマッチングサービス「ANGEL PORT」🦄

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最近の記事

【総集編】15年間のC向けサービスづくりで得た学び

これまでC向けサービスを作り続けて15年が経過しました。 このnoteは「課題を解決し、事業としてスケールするプロダクトを創る」ために自分が考えてきたことを改めて体系立てて、言語化したいなと思い書き残しています。 同時に以下のように機能することを目指しました。 自身のプロダクト開発の知識を集約させる プロダクトに関わる人にとって教科書的に振り返ることができる スマートバンク社のプロダクトの再現性が伝わる 学びに終わりはないので、このエントリー自体も更新し続けるよう

    • 「連続起業家」と呼ばれるのはこれで最後にしたい 

      昨日、プレスリリースにて、40.8億円の資金調達を発表させていただきました。 いま自分は世間では、連続起業家と紹介されることが多いです。 前回、創業した会社を数十億円で売却し、2回目の創業でも70億円も資金調達している。こんなふうに書くと凄い人なんだと思われるかもしれませんが、未だ何も成し遂げていません。 このnoteでは、改めてどういった覚悟で2回目の起業に臨んでいるのか、 起業家としての半生を振り返りながら書いていきたいと思います。 サイバーエージェントの2次面接

      • メルカリ 小泉さんからのエグい学び

        ありがたいことに年末にメルカリの小泉さんとランチをご一緒させてもらいました。 CTO(@yutadayo)が作成した過去の失敗スライドに、リプライをいただいのがきっかけだったのですが、長らく競合事業(現ラクマ)をやっていたこともあり、きちんとお話ししたことがなく、とても学びが深かったので、ご本人に許可をいただいて、メモした内容と学びをシェアさせていただきます。 なんでメルカリに?噂ではフリルにも入社してもらえる可能性もあったとか?2007年よりミクシィに入社し、2012年

        • スタートアップの市場の選び方

          こんにちは。スマートバンクの堀井(@shota)です。 長いものでC向けのプロダクトを作り続けて、10年以上経つようになりました。 今回は自分が意識しているスタートアップの「事業の張り方」について経験則や実例も交えて書いていきたいと思います。 自分がゼロから作り、現在も存続しているサービスはフリマアプリ「ラクマ(旧フリル)」、ANGEL PORT(事業譲渡済)、B/43(ビーヨンサン)の3つが該当し、特にフリマアプリは過去最大のスマッシュヒットになりました。 「気づき」

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          GMOインターネットグループ代表熊谷さんから学んだこと

          こんにちは。スマートバンク 代表の堀井(@shota)です。 先日、GMOインターネットグループ代表の熊谷さんと会食させていただく機会があり、とても深い気付きがあったので備忘録として書き残したいと思います。 今年でインターネット業界に飛び込んで16年目になるのですが、インターネット黎明期から第一線で活躍され、今尚、上場企業経営者として日本を代表する会社を率いられている方から直接、お話を聞けることは滅多にないので、大変貴重な機会となりました。 このエントリーは、あくまで熊谷

          GMOインターネットグループ代表熊谷さんから学んだこと

          FinTechの新指標「Rule of 200」とは?次の10年を占う6つのトレンド🚀

          スマートバンクは今年の7月に総額20億円の資金調達を実施しました。 大きな資金調達にはなりましたが、この不況下に置ける成長への投資としては決して安心できる金額ではなく、CFO採用も含めて、次の資金調達に向けて準備を進めています。 その一環として日本だけでなく、グローバル市場の動向やトレンドについてもキャッチアップするようにしており、今回は米国のヘッジファンドとして著名なCoatue Managementがブログで公開していた「フィンテックの次の10年を勝ち取るのは誰?」とい

          FinTechの新指標「Rule of 200」とは?次の10年を占う6つのトレンド🚀

          英国大手チャレンジャーバンク Monzoのグロースについて(創業者/ex-CEOのブログ翻訳)

          イギリスのチャレンジャーバンクの代表格、Monzoの創業者で元CEOのTom Blomfieldが退任後に初期にどのようにグロースさせたのかについてブログエントリーを書いていたので、主要なポイントを翻訳して要約してみました。 主に創業(2015年)から2018年までの話(銀行業を取る手前)までの内容になります。 Monzoについて2015年に創業したイギリスの新しい銀行モデル「チャレンジャーバンク」のパイオニア。モバイルアプリとプリペイドデビットカードを発行しており、コーラ

          英国大手チャレンジャーバンク Monzoのグロースについて(創業者/ex-CEOのブログ翻訳)

          スマートバンクのB/43が挑む家計管理の未来について

          「B/43(ビーヨンサン)」を運営するスマートバンクの堀井です。 先日、スマートバンクはシリーズAラウンドにおいて総額20億円の第三者割当増資を実施しました。2020年のシードラウンドでの資金調達と合わせて、これまでの累計調達額は約31億円となります。 プレスリリースを見ていただいた方がいらっしゃれば嬉しいのですが、 そもそも「なんで家計管理のプロダクトで20億円も資金調達できているのか?」「有名な家計簿アプリもあるのにそれとどう違うの?」など疑問に思われた方もいると思いま

          スマートバンクのB/43が挑む家計管理の未来について

          スマートバンクが実施しているUXリサーチについて

          明けましておめでとうございます。 「B/43」を運営している@shotaです。 今回は日頃から実施しているUXリサーチについて、どういった内容のことを実施しているか、また、ユーザーインタビューを誰でも実施できるよう最近取り組んでいる、標準化の取り組みについて書きたいと思います。 実施している2種類のユーザーインタビュー普段、我々はUXリサーチの一環としてユーザーインタビューを実施しているのですが、大きく分けて2種類の調査を実施しています。 PMF調査インタビュー これ

          スマートバンクが実施しているUXリサーチについて

          スタートアップがイシュア(カード発行会社)を始めるために

          こんにちは! 「B/43」というVisaブランドプリペイドカードと家計簿アプリを運営している@shotaです。 今回は外部の人からすると分かりづらい我々のビジネスモデルと業態について詳しく書きたいと思います。 先週もBASEやマネーフォワードがカード発行のリリースを出したりと、最近、スタートアップがカードを発行する事例を見かけるようになってきてはいないでしょうか? 特徴的なのは一般的なクレジットカード等購入あつせん業者(以下「発行元」)が企業と提携し発行する「提携カード

          スタートアップがイシュア(カード発行会社)を始めるために

          ふたりのお金、どう管理していますか?

          こんにちは。 先日、「B/43」という家計管理サービスについてnoteを書きました。 今日は新機能の「ペア口座」について、スマートバンクらしく、どういったイシューを解き、※N1インタビューからどういった気づきを得て開発に至ったかを書いていきたいと思います。 💡 N1インタビューとは「顧客の属性(年齢、性別など)のようなターゲットではなく、具体的な顧客一人を対象にした、特定の状況における課題を明らかにするリサーチ方法」 ペア口座とはB/43(ビーヨンサン)は個人の支出管理の

          ふたりのお金、どう管理していますか?

          「フリマアプリの次」を探して- 2度目の起業はじめました

          最後にnoteを更新してから、既に1年が経ってしまいました。 実は今月で2度目の起業から2年が経過したということもあり、過去を振り返りながら、今の気持ちを書き綴ろうと思います。 フリマアプリとは何だったのか?2012年に日本で初めてフリマアプリというプロダクトをゼロから立ち上げ、社会人人生の大半をフリル(ラクマ)に費やしました。 フリマアプリというカテゴリ自体が10年経たずして、年間市場規模8,000億(推定)を超える化け物サービスになったこともあり、読者の方にも「モノは

          「フリマアプリの次」を探して- 2度目の起業はじめました

          PMF(プロダクトマーケットフィット)前後の社内記録(フリマアプリFrilの場合)

          このツイートがバズったので、前回の起業時に書いていた、社内向け創業ブログが残っていたので公開(原文そのまま)します。 「PMF(プロダクトマーケットフィット)が見つかった時は誰でもわかる」の参考になれば嬉しいです。 【創業期】リリース半年-死ぬほどコミットする 季節も秋から冬になり、この頃は本当に色々なものと戦っていた。 まず、一番頭を悩ましたのはユーザーからの問い合わせのメールだった。 最初は1日数十件だったのが、3ヶ月もすると1日100件以上は届くようになった。 今

          PMF(プロダクトマーケットフィット)前後の社内記録(フリマアプリFrilの場合)

          キャッシュレス先進国のイギリスで感じた日本の未来

          はじめにこんにちは。 今回は海外行脚した中でイギリスでのキャッシュレス体験がタイムマシーンのように、日本のキャッシュレスの未来を占うヒントになるのではと思い、体験談と調べた事実を書いてみたいと思います。 イギリスには2度、渡欧しトータルで1ヶ月ほど過ごしてきました。 なぜイギリスか?🇬🇧キャッシュレス大国のイギリス 渡航先にイギリスを選んだ理由はここ10年で最もキャッシュレス化が進んだ先進国の一つであること。 少し古いですが、2016年度のキャッシュレス決済比率が50%を

          キャッシュレス先進国のイギリスで感じた日本の未来