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「詩の本」を読んで

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2021年2月からnoteに自作詩を投稿しています。詩を書きだしたのがその前年20年12月から…という詩も文学もまだまだ勉強途上。そんな私が読んだ古今の詩集、詩に関する本を読んだ…
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#石垣りん

■戦争体験…働くことの「重み」

■戦争体験…働くことの「重み」

「詩の本」を読んで(28) 石垣りん◇「朝のあかり-石垣りんエッセイ集-」(中公文庫、2023年2月刊)

詩に比べると、石垣りんのエッセーは強い印象を残さないが、平易に素直な気持ちを書いているという点で、この詩人には好感を持つ。

◇伊藤比呂美編「石垣りん詩集」(岩波文庫、2015年11月刊)

今年出たエッセー集だけ取り上げるつもりだったが、今週に入って、会社を辞める決断(会社から契約更新しな

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■茨木のり子…驚いた「弔辞」の中身

■茨木のり子…驚いた「弔辞」の中身

「詩集」を読んで (15) 不定期刊◇レモンとねずみ 石垣りん著 2008年4月 童話屋の詩文庫

石垣りんの没後(2004年12月死去、享年84)にまとめられた未発表詩を含むアンソロジー。
石垣は、独立した詩集としては存命中には4冊しか出していない。かなり人口に膾炙された詩人だと思っていたので、意外である。
僕は、この詩集に入っている詩よりも、巻末にある谷川俊太郎と茨木のり子の弔辞に驚いた。

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■美しくみずみずしいが…須賀敦子

■美しくみずみずしいが…須賀敦子

「詩集」を読んで(1) 不定期刊2020年11月から、現代詩、詩世界に触れ始め、ようやく1年。
自分で書きだしてまだ1年に満たないが、これまで断片的に書いてきた、詩、詩集の感想を単独のマガジンでも書き、記録して自分の参考にしていきたい。
基本的に、詩集は図書館で借りて読んでいる。小説に比べるとあっという間に1冊の単行本が読めるので、なるべく多くの本を読み、感想を残しておきたい。

今回の詩集は、エ

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