シェア
町谷東光
2023年5月11日 07:00
「詩の本」を読んで(28) 石垣りん◇「朝のあかり-石垣りんエッセイ集-」(中公文庫、2023年2月刊)詩に比べると、石垣りんのエッセーは強い印象を残さないが、平易に素直な気持ちを書いているという点で、この詩人には好感を持つ。◇伊藤比呂美編「石垣りん詩集」(岩波文庫、2015年11月刊)今年出たエッセー集だけ取り上げるつもりだったが、今週に入って、会社を辞める決断(会社から契約更新しな
2022年6月20日 00:00
「詩集」を読んで (15) 不定期刊◇レモンとねずみ 石垣りん著 2008年4月 童話屋の詩文庫石垣りんの没後(2004年12月死去、享年84)にまとめられた未発表詩を含むアンソロジー。石垣は、独立した詩集としては存命中には4冊しか出していない。かなり人口に膾炙された詩人だと思っていたので、意外である。僕は、この詩集に入っている詩よりも、巻末にある谷川俊太郎と茨木のり子の弔辞に驚いた。
2021年11月7日 17:00
「詩集」を読んで(1) 不定期刊2020年11月から、現代詩、詩世界に触れ始め、ようやく1年。自分で書きだしてまだ1年に満たないが、これまで断片的に書いてきた、詩、詩集の感想を単独のマガジンでも書き、記録して自分の参考にしていきたい。基本的に、詩集は図書館で借りて読んでいる。小説に比べるとあっという間に1冊の単行本が読めるので、なるべく多くの本を読み、感想を残しておきたい。今回の詩集は、エ