イライラに 特効薬かな 毛玉取り
子育てに、イライラはつきものだ。
ワンオペの今日、私も例に違わずイライラしてしまった。
毎回ではあるのだけれど。
「今遊んだおもちゃを片付けたら、図書館へ行こう」
という約束を破り、まったく片付けずに「いまやってる」とウソをつき続けて1時間遊びふけっていた子供たち(子供たちなりにやっていたかもしれないがまったく変わっていなかった。笑い声も聞こえたのだ)。
「え、そんなことで?」と思われるかもしれない。
が、この他にもたくさんの説明できないイライラ要素はあったのだ。
だからなぜイライラしてしまったかを聞かれても、他の人からは、というか自分でもこのように後から考えると「え、そんなことで?」となってしまう。
子育ての「あるある」なのだ。
とにかくイライラしてしまった日。
前回のアンガーマネジメント成功例に則り、子供部屋から離れてリビングに行った。
でもイライラするものはイライラする。
リビングにもおもちゃが落ちていて、それを踏んでしまって痛かったからイライラした。
そして目についた、子供が出しっぱなしにした毛玉取り。
そういえば、お気に入りのニットのロングワンピースに毛玉ができていた。
毛玉取りやらなくちゃな~と思っていたが、なかなか「さぁやろう!」と思えず放置してしまっていた。
何せロングの、ニットワンピースなのだ。面積が大きいので、毛玉取りも時間がかかるのだ。
しかし、今日のようにイライラした日には、もってこいではないか?
何か単純作業をしながら、イライラを分析しようではないか。
そしてニットもきれいになれば一石二鳥。
結果。
時間にして1時間・・・。
やらなくちゃな~、と思っていた毛玉取りという面倒な作業が終わった。
毛玉取りの機械を滑らせ、毛玉がどんどん取れていく様は、作業していて本当に気持ちが良かった。
そして、新品のようにきれいになったニットのロングワンピースが手に入った。
毛玉ができてしまって着るのをためらっていたけれど、また寒い日の外出着として着ることができる。
広げたニットワンピースを見て、とてつもない達成感で胸がいっぱいだ。
そして、新品のように生まれ変わったワンピースに、ちょっとしたときめきも心に芽生えた。
その間、子供も子供のペースでお部屋をきれいにした。
まだ細かいパーツや工作用の小さいカップが落ちているが、許容範囲だろう。
渡しておいたゴミ袋にも、しっかりとゴミや壊れた創作物が入っていた。
「やればできるじゃん!」
と言えば、二人の得意そうな笑顔が見られた。
最初からすぐにやってくれればよかったものを・・・とは、言わぬが花、だろう。
無心になれて、単純作業をして、お気に入りの服がよみがえった。
イライラも消えて、子供を褒められた。
一石二鳥どころか、一石五鳥くらいだ。
人それぞれ、無心になれることは違うかもしれない。
けれど、私にとって無心になれることの一つに、毛玉取りというものが追加された。
また、イライラしたときはやってみようかな。
奇麗になったお気に入りの服が、増えるかもしれない。