「ありふれた時を愛おしむ」詩

わたし　もう　失うことに　慣れた
一瞬の　流れ星のような
悲しみは　花火の終わった
庭に　埋める

わたし　終わることが　怖く無くなった
噛み続ける　チューインガムみたいな
味のない　モノトナスな日々は
折り紙船に乗せて　川に流した

毎日の　何でもない　時間を
大事に　噛みしめたい

ありのままの　自分のこころを
ロケットペンダントに入れて
胸元に　飾りたい

オプティミストを　気取って
キャスケットハット　かぶり
風と一緒に　街に　繰り出し
夏の　熱を楽しむ

フルートの　柔らかい　調べのような
静かな　夜を　重ねて
回転木馬の　青い馬に　乗って
夜明けの空で　飾らない　自分を探す

大空の下　どこかで
本当の　自分の姿を
見つけたら
そこに　バラを植えて
大切に　育てていく
　　　
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