「青春の鎌倉シルエット」ー詩ー

あなたと　出会ったとき
海が　とても荒れていましたね
部屋に　いても
潮騒の音が　大きく
鳴り続けてました

あなたは　白いジャケットを
スラッと　着流して
この風で　明月院のアジサイが
散ってしまわないかな。。と
ぽっりと　つぶやいて
灰色一面の　空を見上げた

どこか　陰のある
明月院ブルーの　アジサイが
あなたは　とても好きだった

本堂の悟りの窓（丸窓）から眺める　
庭の景色は　静謐の世界を
切り取るようで　別の
世界の窓のよう

一度　君を　窓の向こうに
立たせて　写真が取れたらなぁ・・
と実現できないことばかり
いって　困らせた

あなたの　中には
いつも　少年が　住んでいた
その　子供の笑顔に
私は　心を引き込まれた

朝比奈ハイキングコースを
二人で　踏破しようと
しましたね

古都の古道を　踏みしめ
コケ蒸した　切通しを見上げながら
滑りやすい道を　歩き
私は　坂道で　転倒・・・
あの人は　歩けなくなった私を　
広い背中に　背負って
歩き　続けてくれた

あの人の　荒い息遣い
鼻をつつむ　汗のにおい

私の　恋の火花が　輝いた

あの人と　逢った時は
いつも　海鳴りが　響く
悲し気な　鴎の声が
潮騒と　和する

あの人　鎌倉　海鳴り
どれもが　私の青春の
シルエットだ

最後まで　読んでいただきありがとうございます。
これからも　お心をなごますような詩を投稿して
まいりますので、スキ、コメント、フォローなどを
いただければ　子鳥のようになつきます🐱🐱🐱🐱

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