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2024年8月の記事一覧

夏風邪と三ツ矢サイダー。

あーって扇風機の前で言ってみる。 あーってふるえる声が辺りに放たれる。 蝉が鳴いていた。 いつか網戸に蝉がくっついていて、部屋中に 蝉の声が鳴り響いていた。 あんなに思い切りなにかを言えたらすっきり するだろうなって夏の蝉に勝手に憧れる。 あー風邪ひいたかもしれん。 大学の終りの夏。 卒論疲れを感じていたわたしは 身体だけが取り柄だったはずなのに風邪をひいて、彼の部屋で悔しがっていた。 おでこに手をやるんじゃなくて、おでこで熱を測るあれをやってくれて、すこしだけお

2024年8月のひとこと映画感想日記

ブルーピリオドアニメ化された後の実写映画化。原作のストーリーは知っていたけれど、やっぱり実写で描かれる絵のリアリティはすごかった。 美大合格に賭ける覚悟と信念。絵を描くシーンの鬼気迫る表情。筆を動かすひとつひとつの動作から、描くことへの熱が伝わる。 主人公の八虎は原作を読んだときの記憶より、だいぶ大人に写った。もっとやんちゃな印象だったけれど。忘れている部分もあるのかな。 あと、高橋文哉さんのユカちゃん、似合いすぎ。 新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!新聞部に

E234: 客観視すると面白い

【連続投稿: 155日目 ライランⅡ: 66日目】 直前の3月30日から毎日投稿を始めて、 4月1日から1度目のライラン。6月5日にゴール。 6月6日から26日までそのまま突っ走り、 6月27日から本日8月31日まで、2度目のライラン。 3月30日から8月31日まで、今日で155日連続投稿。 ライランは 1回目のときにはなかった「ネタ切れの危機」が 2回目の半ばくらいから、何度も襲ってきた。 2回目が始まって、しばらくすると体調不良で倒れ、 フラフラになりながら文章を書

かき氷を食べに海へ行ったら、そこには灯台があった

海を見にいくついでに、かき氷を食べようと思った。 いや、むしろかき氷を食べたくて、海を見にいったとも言える。 今年は体感としても夏を感じることがあまりなかった。花火大会にも行かず、プールにも入らず、辛うじて夏と言えるのは、毎週やってくる迷惑極まりない台風だけ。 せっかくなら、セットで夏を楽しめるものがいいなと思って。 そうなったら「海」と「かき氷」なんて、何の文句もつけようがないくらい夏だ。 それに、海辺で食べるかき氷がいちばんおいしいって、大人になってもなお信じている

君に届けばいいと平凡な願いを込めて

夜は少し涼しくなった気がする今日この頃。 チキンステーキを作るのにハマっている。 脈略なんて無いにも等しいけれど、たまたま見かけたプロのチキンステーキの作り方に興味を持って実際にやってみると、本当においしく仕上がった。 パリッとした皮に、信じられないくらい柔らかくなった身。これまで知らずに作ってきたチキンたちへ、正式に謝罪の言葉を送りたいくらいだった。 味つけは柚子胡椒が好き。思いついた人、本当にすごい。調味料なんて研究されつくされているだろうに。 ちなみに「チキンス

「840人の子供たちにおにぎりを!」noteの仲間が立ち上げたクラファンを応援したい❗️

《連続1864日目!》 夢だった、キッチンカーでのおにぎり販売を叶えられるかどうかの大事なタイミング。 開店準備も大変だろうし… お米だって手に入りにくい… 普通だったら、自分たち以外のことを考える余裕もないはず… それなのに、お金に困っている家庭の子供たちや、外食が難しい子供たちのためにクラウドファンディングを立ち上げるなんて。 なかなかできることではないよ。 それをやられているのが、note仲間のonigiri研究室さん。 ※「かなたけ」というネームでインス

「安全な場所に居続けてください」、もうひとつの意味。

もうひとつまえの台風が、やってくるとテレビのニュース 番組でアナウンスされていた時に、耳に止まったのが このフレーズだった。 安全な場所に居続けてください。 もちろんこれは災害に向けての命を守るための文言だし。 この文章の意味以上の意味はないのだけど。 わたしはすぐに思った。 ほんとうに、そうしたいと。そうありたいと。 Xとかを柄にもなくはじめてみたのが二年前だった けれど。 やり始めてみると、やたら内省するようになっていた。 内省し始めると、わたしのメンタルは

あいつら人間には内緒だぜ

最近、とっても風が強すぎやしないだろうか。 夜にいそいそと走りにでるたびに、その風速に面食らってしまう。おそらく大学生のアルバイトくらいの頻度で来襲する台風のせいなのだろうけれど。 今夜、突風を浴びながら走りに出かけるときに、変な対抗心を燃やして、「風」とつく言葉をどれだけ思いつけるだろうチャレンジをしていた。 追い風、向かい風、そよ風、逆風、、疾風、風鈴、風車、風景、風来坊、風見鶏、花鳥風月、風林火山……。 なんだかカッコいい言葉が多いような。自分の裁量なのか。

E228: 素手で触れなくなった虫

(さて、ここから全く別のお話ですが) 今日の本題です。 いろんな学説はあるらしいのですが、 とにかく、やっぱり不思議なのです。 それは「大人になると、虫が触れなくなる問題」 ベランダで、蝉が静かにその生涯を終えていました。 厳粛な気持ちで、そっと、ティッシュにくるみ お別れをしました。 申し訳ないんですが、素手では触れませんでした。 私は、小さい頃住んでいた場所が、まだまだ自然がたくさん残っている場所でしたので、 小さい頃は、あらゆる虫を手でつかみ、虫かごに入れ

E227: 詩は素敵な曲になり、その思いつきは形になった

私が書いた詩に 八風さんが素敵な曲をつけてくださった。 ありがとうございます! 8月24日、本日、うりもさんのスタエフ番組 『うりもの夏フェス』にてそれが発表された。 本当に、こんな日が来たのだ。 感謝、感激、…月並みな言葉だけど いくら感謝しても足りない。 数ヶ月前、うりもさんが「スタエフでフェスやりたいんですよね」と言った時、うまくイメージができなかった。私は、(果たして、そんなことが可能なのだろうか?)と半信半疑だった。 それを、うりもさんは 本当に実現させてし

E226: もう帰るの?

先日、C.ディエムさんが紹介してくださったジャズバラード曲が、なんだかとても心地良くて、何度か聞かせていただいています。 私が直接紹介すると申し訳ないので、 どうぞこちらへ。 ただ、私自身は、ジャズの知識も乏しく 何も語ることができないのですが、 気分が落ち着くというか 「あぁ、これ、ずっと聴いてられるわ…」 という感覚になったのでございます。 こういう感覚、どこかで感じたことがあるなぁと思って、懐かしく思い出したんですよね。 ずっと前、ヒサシ(仮名)の家でのことで

人の胸に残るような そんな歌がつくれたら

ハンバートハンバートをよく聴くきっかけになったのが、とある日のオールナイトニッポンラジオだった。 好きな芸人コンビのオズワルドが、初めて『オールナイトニッポン0』でラジオを担当した回。 以前、ツッコミの伊藤さんの妹である俳優の伊藤沙莉さんがラジオに出演したときに、タイトルコール時の曲として、オズワルドの出囃子でも使用されているT字路sの「これさえあれば」をかけてくれたらしい。 そんな経緯もあり、オズワルドがオールナイトニッポンを担当する際のタイトルコール曲は「沙莉の好き

劇場版「カードキャプターさくら」

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E225: 降車ボタンとプッチンプリン

路線バスの中。 私の前の席に座っていたサラリーマンが、すぐに降車ボタンを押したのです。前のバス停を出て、すぐ押したものですから、ここでちょっとした「事件」が起こりましてね。 バスの後方で小さい男の子がぐずり出したんです。 この時点で、何かピンときた人はいるのではないでしょうか。 私は後ろを振り返らなくても、その男の子の悔しい状況がよくわかったんです。要するにですね…。 「僕が(降車)ボタン押したかったのに…!」 これ、普段バスに乗らない人にとっては、さっぱり状況がわから