No.27 とこわか 2024年 11月
「いにしへの姿のままにあらためぬ 神のやしろぞたふとかりける」(明治天皇御製) 明治時代後期、当時の芳川顕正内務大臣と田中光顕宮内大臣の二人が、伊勢神宮の式年遷宮に必要な御用材の不足を理由に、土台に礎石を置き、コンクリートで固めれば二百年は保つことが出来ると、明治天皇に上奏したところ、明治天皇はこの上奏を退け、質素な造営に祖宗建国の姿を継承すべしと、諭(さと)され、二十年ごとに斎行される式年遷宮の大切さを説いたと伝わっています。七世紀終わりの天武天皇・持統天皇の御代以来130