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2020年1月の記事一覧

私のこと、

私には、普通の人になりたいとうい切望がある。
小学生ころ、ある事をきっかけに周りの同級生たちと話さなくなり、私がコミュニケーションを取る相手はほぼ家族だけだった。
その家族とはそれより以前から、良好な関係とは言えず、私には愛された実感とういものが皆無だった。
中学に上がり一年が経とうとするタイミングで不登校になった。
友達ひとりいなく、通信高校を卒業して、進路を考えることもなく、
その時、なんとな

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仕事が暇で菩薩になる

業務の中で、暇になる時間帯がある。
私の担当している業務はお客様次第なので、仕方がない。
最近とみに、暇と感じることが多くなった。
閑散期なのかもしれない。
そもそも自分がやっている業務がいつ閑散期で繁忙期なのか、よく知らない。
来月から人が増える。
きっとまた、暇になるのだろうと思う。

私は、暇を感じたとき、無になるようにしている。
ぼーとPC画面の少し下あたりを見つめて、静止している。
余計

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「朝を前にして」

誰かがいる。
私の、右肩甲骨辺りに手をおいている。
そこから、じわと温かな何かが流れ混んでくる。

私はその彼の手を掴んでいる。
そして、それ以上に強く握り返されている。

他の誰にも気づかれないように、そっとテーブルの下に隠して。

「この夜限りの、間違いだよ。」

他の誰かにそう言われた気がした。

私は繋ぐ彼のことを愛している。

彼は私の隣で静かな寝息を立て始めた。

握る手の強さは変わら

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新年会での違和感

戸田真琴さんの著「あなたの孤独は美しい」を一先ず巻末まで読み終えて、先日の会社の飲み会で感じた違和感を思い出しました。

それは、私が今いる会社に入りたてのころに、その当時の女性マネージャーが仕事に対して大変厳しく、パワハラまがいの言動が怖かったという話になった時のことです。
おそらく誰かから人づてに聞いたのでしょう、その当時を知っている女性が、
「(私)さんだって、入ってすぐに、こんなところでは

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読みかけの本の感想を言うよ

帰宅して、タバコを吸い、夕食を作り、少し休憩しよとベッドに横になってしまったが最後、目覚めたときには午前0時を回っていました。

このまま朝まで眠ってしまえれば楽だなと思いつつ、すっかり冷えた夕食を温め直し食べました。
私はどうしても一度の食事で過食傾向にあり、しかもこんな時間に取る食事は罪悪感上乗せでの一種の賭けです。
でも眠気も覚めてしまったし、しょうがないじゃないかと言い訳をつけて食べるのは

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電車にて、他人の話にばかり耳を澄ましている

新年初出勤。
乗り込んだ電車はもちろん満員で、ドア付近にいると、後からなだれ込んでくる人に圧迫されて、人の形を保っていられなくなる。
私はいつも努めて座席の前に立つように心掛けている。
今日もギリギリ座席と座席が向かい合う空間に体をねじ込ませて、来るべき時に備えた。

一旦は落ち着ける場所を確保し、読みかけの宮沢賢治の短編「貝の火」が収録されている「風の又三郎」を取り出そうとカバンに手置掛けると、

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「急き立てられる鳥」

買い物かごをぶら下げて駅前の通りを歩いている。
私が手にしている買い物かごはシリコン樹脂製のぐにゃぐにゃうねるような作りのもので、横50㎝×縦35㎝程の大きさをしている。
かごの下部に向かうにしたがい横幅が狭くなり、底は楕円の形をしている。
ある程度の強度を有しており、何も入れずにおいても、かごの形は崩れない。
普通であれば、折りたためるようなエコバッグをお会計後に広げて使うのだろうけど、私は駅前

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メンタルの病状と正月の過ごし方

メンタルの病状と正月の過ごし方

心療内科では病名が付くような診断は受けていないので、病状と書くのは違うと思うのですが、会社が28日から正月休みに入り、やるべきこともなくなり、ただ己と対話するような時間が増えて、メンタルが不安定期に入っています。
せっかくなので、その不安定さを観察してやろうと思い、今このように文章を起こしてみています。試しに。

私は年末年始感が苦手です。
そう思うようになったのは、去年ぐらいからなんだけれど、「

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