東京という街 1254日
白い道
踏み固めては蓄えられてきた知識
足跡の先に聳え立つビル群
眺める僕の横を通り過ぎていく
沢山の人の横顔
四角く区切られた青空の下を
当たり前のように流れていく日常
信号機が点滅
動きだす人や車
これから先も同じように
踏み固められていく白い道
アスファルトには草木一つ生えていない
都会の姿形を直に体験した僕の間抜けヅラ
噴水は決められたタイミングで景色を潤し
自由の女神像はいつも観光客たちの好奇心の的
記念撮影の対象
東京を彷徨い歩いた三日間
騒がしさと高揚感
心細さと多様性
歩きながら気づく道の先
東京の力強さと煌びやかさ
僕の耳を目を頭の中を圧倒的に痺れさせ
混乱させ導いて行ってくれた
刺激的で素晴らしい景色
都会のビル群と線路の数
山手線を味わったり
銀座線に乗ったり
ゆりかもめに揺られたり
複雑に絡まり合う
蜘蛛の巣の上を右に左に
歩いていくような感覚で
よちよちと歩いて行ったおのぼりな思い出が
胸の中いっぱいに溢れている
香りが音が鮮やかに思い出せる今のうちに
めいっぱいに味わって振り返っておく
楽しかった三日間
浅草の雷門の前で記念撮影をした今日を
その時思い出せるように胸の中に
しっかり刻み込んでおく
煙の匂いが鼻の奥にまだ残っている