竹島水族館で満たす好奇心
小さな窓のこちら側とあちら側
交わせない言葉と思いの形
小さな頃の僕から見た魚たちは
名前も見分けも曖昧な
どれも同じ様な生き様生き物
魚たちから見た僕もまた
名前も見分けも曖昧な
どれも同じ様な生き様生き物
どんな風に見えているのか
気にはなるがやりとりが
こなせない歯痒さ
適当に人間目線で価値観を
押し付けて
あなたはウツボ
あなたはタカアシガニ
記号をくくりつけて
種別判別
説明書きを読んで
ようやく違いが分かるように
なってきたのは
僕がだいぶ成長した頃から
あぁ摩訶不可思議
珍妙キテレツな生き様たち
渦巻く海原
好奇心はあれど
海の中にまで
直に観にいくには不可能な
世界には何万と言う種類の
魚や生き物たちがいる
刺激される好奇心を
満たす為に通ってしまう
水族館
特に心惹かれる深海の生き物
竹島水族館に行けば
容易く叶う未知との遭遇
タカアシガニやグソクムシ
キラキラと輝く眼差しが
小さな窓を覗き込んでは
満たされていく欲求
好奇心が急かす次の水槽
次の魚
まだ見ぬ魚の影を追って
水槽の隅から隅まで
目ん玉をぎょろつかせて
楽しむひととき
心惹かれる魅力いっぱいの
竹島水族館に行けば思い出す
純粋な子ども心
時間も忘れてのめり込める
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