比較対象時間の使い方
0と1に飲み込まれていく日々の積み重ね
生まれてくる際に割り振られた命の使い方
生まれてきて35年
この先あとどれくらいの時間が
僕には残されているのだろうか
30分あれば何が出来る?
1時間あれば何が出来る?
そんな時間があれば大抵は携帯と睨めっこ
何が得で何が損かなんて
気にしてこなかった皺寄せ
青い光に赤く充血した眼
近眼コミュ症
見つめる先に
果たして何があるかなんて
分からない僕はダラダラ
青い光に魅入られている
きっと賢い誰かさんは
モクモクと自らが掲げた
人生の目標を完遂させる
為に研鑽努力を続けてる
はずなのに
そんな事今更考えても
遅いだろうに
このままじゃ
僕の未来の可能性は
底についてしまう
そうは言っても何を
どうしたらいいのか
さっぱり
何がどう変わるかなんて
はっきりしたものも
分からない
不安だから
すがってしまう青い光
頼ってしまう知恵の実の
名を冠した電子機器
0にいくら1を掛けようが
2を掛けようが
結局は0のまま
ますます吸い込まれていく
命の残量
文字を一つ打つ間も
あの人はきっとこの世界に
有益なアイデアを一つ
生み出してるかもしれない
僕は果たしてこの先
この世界に何か
残せていけるのだろうか
青く残酷な光に
このまま
命をベッドし続けて
輝かしき未来を
勝ち取れるのだろうか
僕は僕の未来を
不確かなものから
確かなものに
変える事が出来るのか
それこそいまだに
不確かなまま
不確かなものに問いかけて
不確かさをより深めている
僕には分からない事
沼の底の生ぬるさに
浸りすぎて出るにも
出られない始末
もがき足掻き余計に
沈んでいく