問いかけてくる頭の中の声
自分の存在する意味は?
集団の中にいると
いつもこの問いに
悩まされる
コミュニケーションが
下手だから話に入れない
自分の中身に面白みを
見出せないから見繕えない
輪の中が既に温まっているのに
そこにわざわざ
僕が一石を投じる意味は?
問いかけに答えてくれる声もなく
答えもなく
僕は壁にかけられている
時計とばかり視線を合わせて
今は20時10分
今は20時11分12分、、
12分15秒16秒17秒、、、
かちこちかちこち
かちこちかちこち
気持ちが底無し沼に
入るまでには
そんなに時間はかからず
いたたまれない気持ちになり
ついには逃げ出したくなる
帰りたくなって立ち上がっても
帰れる訳も無く
トイレに行くふりをして
時間を潰して
あゝ自らの不器用さが
さらなる歪な気持ちを形成していく
人が集まる中では頭の中の声が
いつもよりより一層
大きく聞こえてくる