岡崎の花火大会
赤く灯り青く弾けて
黄色く彩られた夜空
大輪の華を咲かせたり
流れ星のようにキラキラと
散っていく火球の儚さよ
腹の底に響く破裂音がたまらなく好きだ
ひゅるるるんと小さな光が夜空を昇っていく
次の瞬間にびっくりするほど
おっきな輪っかが空いっぱいに描き出されて
少し遅れてからどかーんと夜の大気を揺さぶる
心地の良い音が聞こえてくる
一年の中で一番熱い夏の夜
八月の第一週の土曜日
岡崎の空を彩る打ち上げ花火
街中に人が溢れかえり
通りには露店がでてお祭り騒ぎ
花火が打ち上がれば
ビルの隙間や街路樹の向こうに
見える花火の片鱗
どかんどかんと連発して聞こえる
花火の音が夏の蒸し暑さを忘れさせてくれる
見上げる誰もが花火を見つめ
キラキラとその眼差しを輝かせて見入っていた
時折漏れるおおっ!という感動の声
花火の凄さが際立たち次に打ち上げられる
花火はどんなに美しいのかと
ワクワクさせてくれる
7時から始まり8時半までの一時間半の間に
岡崎の夜空は様々な色と美しい華々で
彩り染め上げられて夢のような時間だった
人だかりが苦手だけど今日だけは楽しかったと
思える一日になった
素晴らしい花火を味わい
熱い夏の夜の思い出が
夜空を見上げるたびに
騒々しさや華やかさが
しばらくよみがってきては
浸れてしまいそうだ