倉島 保美

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  • LogicalSkill の深い話

    LogicalSkill を指導する後継者を求めている。もし、その気があるなら気楽に相談してほしい。後に続く者が現れたとき、その助けになるように、ノウハウを書き残そうと思う。

最近の記事

【論理的思考】思考力を身につけるには、考える習慣を持つこと

論理的思考力は、本を読んでも身につかない。身につけるには、考える習慣が必要だ。習慣が変われば、行動や思考が変わる。 本を読んで手に入るのは知識であってスキルではない。たとえば、論理的思考の本を読めば、MECEやフレームワークという概念を理解できるだろう。ディベートの本を読めば、論証という概念も理解できるだろう。しかし、実際のビジネス現場で、MECEやフレームワーク、論証の概念が使えるようになるわけではない。水泳の本を読んで泳ぎ方を理解できたからといって、泳げるわけではない。

    • 【論理的思考】MECEは、ロジカルシンキングのごく一部に過ぎない

      ロジカルシンキングの肝のように扱われているMECEは、「論理的」要件である分類、接続、論証のうち、接続(縦横)の横に過ぎない。したがって、MECEで論理的になるのは、ごく一部でしかない。 著者は、ビジネス文章における「論理的」を、以下の3つの条件を満たす状態と定義している。詳細は、本マガジンの「論理的とは」(https://note.com/logicalskill/n/nb07746386b92)を参照してほしい。 1.思考単位が明確に分類できている 2.思考単位が縦横に

      • ライティングからシンキングへ

        ライティングとシンキングは、ペアで学習する必要がある。シンキングができないと、ライティングがマスターできないのだ。具体的に、以下の3つの問題を説明しよう。 1.パラグラフを PREP で構成しない 2.ロジックを組む意識がない 3.並列できない情報を並列する ロジカルシンキングの基本ができていないと、パラグラフを PREP で構成しようとしない。 PREP をかなり丁寧に指導しているにもかかわらずだ。だからパラグラフが、Pointだけ述べた1, 2文になってしまう。なぜ、P

        • MBA大学院でのレポート(5)

          ロジックが正しく組めればブロック図になることを紹介した。また、正しく組めたロジックを文章化すれば、大事な3条件が成立することも紹介した。そこで、こお2つのポイントを、著者がMBA大学院で書いたレポートで確認をしていこうと思う。大学院などでレポートを書く際の参考になればと思う。これまでのような詳細な解説は載せない。以下の2点を確認しながら読んでほしい。 チェックポイント1 ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になる。なぜなら、ブロックが思考単位、グロックをつな

        【論理的思考】思考力を身につけるには、考える習慣を持つこと

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          MBA大学院でのレポート(4)

          ロジックが正しく組めればブロック図になることを紹介した。また、正しく組めたロジックを文章化すれば、大事な3条件が成立することも紹介した。そこで、こお2つのポイントを、著者がMBA大学院で書いたレポートで確認をしていこうと思う。大学院などでレポートを書く際の参考になればと思う。これまでのような詳細な解説は載せない。以下の2点を確認しながら読んでほしい。 チェックポイント1 ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になる。なぜなら、ブロックが思考単位、グロックをつな

          MBA大学院でのレポート(4)

          MBA大学院でのレポート(3)

          ロジックが正しく組めればブロック図になることを紹介した。また、正しく組めたロジックを文章化すれば、大事な3条件が成立することも紹介した。そこで、こお2つのポイントを、著者がMBA大学院で書いたレポートで確認をしていこうと思う。大学院などでレポートを書く際の参考になればと思う。これまでのような詳細な解説は載せない。以下の2点を確認しながら読んでほしい。 チェックポイント1 ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になる。なぜなら、ブロックが思考単位、グロックをつな

          MBA大学院でのレポート(3)

          MBA大学院でのレポート(2)

          ロジックが正しく組めればブロック図になることを紹介した。また、正しく組めたロジックを文章化すれば、大事な3条件が成立することも紹介した。そこで、こお2つのポイントを、著者がMBA大学院で書いたレポートで確認をしていこうと思う。大学院などでレポートを書く際の参考になればと思う。これまでのような詳細な解説は載せない。以下の2点を確認しながら読んでほしい。 チェックポイント1 ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になる。なぜなら、ブロックが思考単位、グロックをつな

          MBA大学院でのレポート(2)

          MBA大学院でのレポート(1)

          ロジックが正しく組めればブロック図になることを紹介した。また、正しく組めたロジックを文章化すれば、大事な3条件が成立することも紹介した。そこで、こお2つのポイントを、著者がMBA大学院で書いたレポートで確認をしていこうと思う。大学院などでレポートを書く際の参考になればと思う。これまでのような詳細な解説は載せない。以下の2点を確認しながら読んでほしい。 チェックポイント1 ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になる。なぜなら、ブロックが思考単位、グロックをつな

          MBA大学院でのレポート(1)

          ロジックのブロック図化と正しく書けた文章の3条件(具体例5)

          ロジックが正しく組めればブロック図になることを紹介した。また、正しく組めたロジックを文章化すれば、3条件が成立する。そこで、具体例(この記事最後に掲載)を使って、ロジックがブロックになること、3条件が成立することを示そう。 ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になる。なぜなら、ブロックが思考単位、グロックをつなぐ線が縦横の関係を示すからだ。つまり、ブロック図を組めれば、論理性の分類と接続ができている証左なのだ。詳細は、詳細は、本マガジンの「ロジックを組むとは

          ロジックのブロック図化と正しく書けた文章の3条件(具体例5)

          ロジックのブロック図化と正しく書けた文章の3条件(具体例4)

          ロジックが正しく組めればブロック図になることを紹介した。また、正しく組めたロジックを文章化すれば、3条件が成立することも紹介した。そこで、具体例(この記事最後に掲載)を使って、ロジックがブロックになること、3条件が成立することを示そう。 ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になる。なぜなら、ブロックが思考単位、グロックをつなぐ線が縦横の関係を示すからだ。つまり、ブロック図を組めれば、論理性の分類と接続ができている証左なのだ。詳細は、詳細は、本マガジンの「ロジ

          ロジックのブロック図化と正しく書けた文章の3条件(具体例4)

          ロジックのブロック図化と正しく書けた文章の3条件(具体例3)

          ロジックが正しく組めればブロック図になることを紹介した。また、正しく組めたロジックを文章化すれば、3条件が成立することも紹介した。そこで、具体例(この記事最後に掲載)を使って、ロジックがブロックになること、3条件が成立することを示そう。 ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になる。なぜなら、ブロックが思考単位、グロックをつなぐ線が縦横の関係を示すからだ。つまり、ブロック図を組めれば、論理性の分類と接続ができている証左なのだ。詳細は、詳細は、本マガジンの「ロジ

          ロジックのブロック図化と正しく書けた文章の3条件(具体例3)

          ロジックのブロック図化と正しく書けた文章の3条件(具体例2)

          ロジックが正しく組めればブロック図になることを紹介した。また、正しく組めたロジックを文章化すれば、3条件が成立することも紹介した。そこで、具体例(この記事最後に掲載)を使って、ロジックがブロックになること、3条件が成立することを示そう。 ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になる。なぜなら、ブロックが思考単位、グロックをつなぐ線が縦横の関係を示すからだ。つまり、ブロック図を組めれば、論理性の分類と接続ができている証左なのだ。詳細は、詳細は、本マガジンの「ロジ

          ロジックのブロック図化と正しく書けた文章の3条件(具体例2)

          ロジックのブロック図化と正しく書けた文章の3条件(具体例1)

          一昨日の記事で、ロジックが正しく組めればブロック図になることを紹介した。また、昨日の記事では、正しく組めたロジックを文章化すれば、3条件が成立することも紹介した。そこで、具体例(この記事最後に掲載)を使って、ロジックがブロックになること、3条件が成立することを示そう。 ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になる。なぜなら、ブロックが思考単位、グロックをつなぐ線が縦横の関係を示すからだ。つまり、ブロック図を組めれば、論理性の分類と接続ができている証左なのだ。詳

          ロジックのブロック図化と正しく書けた文章の3条件(具体例1)

          正しく書けた文章の3条件

          昨日の記事で、ロジックが正しく組めれば、ロジックは綺麗なブロック図になると紹介した(「ロジックを組むとは、ブロック図を作ること」https://note.com/logicalskill/n/n55bbee52fc4a を参照)。この正しく組めたロジックを、パラグラフで文章化すれば、以下の3条件が成立する。 1.Topic sentence だけで文章が成立する 2.Topic sentence だけでパラグラフ間の縦横関係が読み取れる 3.Topic sentence だけ

          正しく書けた文章の3条件

          ロジックを組むとは、ブロック図を作ること

          ロジックが正しく組めるとは、ロジックをブロック図で表現できることである。いい加減なロジックでは、ブロック図にならない。ブロック図さえできてしまえば、各ブロックをパラグラフでPREPに展開するだけだ。 昨日の記事で、「パラグラフでロジックを縦横で組むのが難しい」と述べた。なぜなら、ロジックはルールに従うのではなく、自分で考えて作らねばならないから。詳細は、本マガジンの昨日の記事「論理的な文章の簡単な部分と難しい部分」(https://note.com/logicalskill

          ロジックを組むとは、ブロック図を作ること

          論理的な文章の簡単な部分と難しい部分

          論理的な文章を書くにあたり、簡単な部分と難しい部分がある。簡単なのは、パラグラフで書くことだ。一方、難しいのは、パラグラフでロジックを組むことである。ロジックを組む、つまりトピックを横に並べ、縦につなげることは相当難しい。 パラグラフを書くことは簡単だ。なぜなら、書き方のルール従って書けば良いから。まず、Topic sentence を簡潔に書く。その Topic に対して、PREPを意識して Supporting sentences を展開する。展開するときは、既知から未

          論理的な文章の簡単な部分と難しい部分