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ライティングからシンキングへ

ライティングとシンキングは、ペアで学習する必要がある。シンキングができないと、ライティングがマスターできないのだ。具体的に、以下の3つの問題を説明しよう。
1.パラグラフを PREP で構成しない
2.ロジックを組む意識がない
3.並列できない情報を並列する

ロジカルシンキングの基本ができていないと、パラグラフを PREP で構成しようとしない。 PREP をかなり丁寧に指導しているにもかかわらずだ。だからパラグラフが、Pointだけ述べた1, 2文になってしまう。なぜ、PREPで書こうとしないかと言えば、「主張を述べたら根拠を述べる」というロジカルシンキングの基本ができていないからだ。だから、PREP を勉強しても Pointだけ述べて、Reason も Example も付けようとしない。PREPの構成にはならないのだ。

ロジカルシンキングの基本ができていないと、ロジックを組もうとしない。ロジックの組み方の基本を指導しているにもかかわらずだ。だから、情報をなんとなく並べたような文章で終わる。たとえば、あるロボットペットの売れた理由を分析させると、以下のような目次で書いてくる。
 1.動物のような動作
 2.感情と本能
 3.性格形成
 4.最新のテクノロジー
 5.3つの動作モード
なぜロジックを組もうとしないかというと、「情報をなんとなく並べただけでは論理性が生じない」というロジカルシンキングの基本ができていないからだ。上記のような構成では論理性が生じないことを理解できないので、論理的にロジックを組む意識すらない。

ロジカルシンキングの基本ができていないと、並列できない情報を並列しようとする。だから、似た種類の情報を安易に箇条書きで並列しようとする。なぜ安易に並列するかというと、「正しく並列する」というMECEに通じるロジカルシンキングの基本ができていないからだ。たとえば、あるパソコンの特徴をまとめた文章で、以下のような並列を構成してくる。
 ● 豊富なソフトで、買ってその場で使える
 ● マグネシウム合金なので、安心して持ち運べる
 ● HD画質のWebカメラを搭載 (この情報だけ手段)

このように、シンキングができないと、ライティング的に以下の3つの問題が生じる。
1.パラグラフを PREP で構成しない
2.ロジックを組む意識がない
3.並列できない情報を並列する

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