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「副腎疲労」は本当に存在するのか?

 こんにちは、とまよこ りゃんシーです。
 今日は僕の病気「副腎疲労症候群」について改めて考えてみたいと思います。
 本当は前回の記事とまとめて出せば良かったんですが、前回の記事の続きになります。つまり「本当に副腎疲労症候群と自称して良いのか?」という話をします。なぜなら、「副腎疲労症候群」と言うものは医学界では認められていない病気だからです。そして、なぜ医学界で認められないのかということを、素人が考察します。だって聞ける医者がいないんだもん。
 一回目はこちら。

二回目はこちら。

全ては腸内細菌の問題

 副腎疲労症候群はコルチゾールが不足する病気です。なぜコルチゾールが不足するかと言うと、作りすぎたから。なぜ作りすぎたからというとアレルギーだからです。アレルギー(炎症)が起きると、コルチゾールがそれを抑える役目をするらしい。だからアレルギー体質はコルチゾールが不足しやすいという事なんです。普通の「アレルギー体質」ぐらいであればコルチゾールが枯渇することはほとんどないのですが、「リーキーガット症候群」+「アレルギー物質の食事」というコンボを続けるとあっという間にコルチゾールが不足します。「リーキーガット症候群」は腸壁が薄くなる病気で、腸壁が薄くなるとアレルギー物質が排泄されずに体に取り込まれやすくなります。そこから「化学物質過敏症」などになり、その状態を続けるとコルチゾールが不足するという事なのです。リーキーガット症候群の原因は悪玉菌、と言うか腸内細菌が悪化すると悪性化する「カンジダ菌」が原因なのです。つまり副腎疲労症候群の原因は腸内環境の悪化という事なのです。

本当に「副腎」が「疲労」しているのか?

 僕が「副腎疲労症候群」という病気を知ったのは長く続く腰痛のせいでした。毎日毎日ひどい腰痛と倦怠感と胸の苦しみと吐き気で一日をほとんど寝て過ごしていたのですが、そんなときインターネット検索で知ったのが「副腎疲労症候群」でした。それを読むと、今までのどの診断よりも自分に当てはまる気がして(この頃は「パニック障害」と診断されていた)、内科のかかりつけ医に相談したのですが、「副腎疲労症候群という病気はない」と言われてしまったのです。副腎機能が低下してコルチゾールが不足する「病気」は、「アジソン病」と呼ばれています。僕はアジソン病ではありません。副腎が何らかの原因で「機能停止」することはあっても、「疲労してコルチゾール生成機能が落ちる」という研究結果は存在しない、というのが医師の言い分でした。僕は「肝機能低下」とか言って、二日酔いが抜けにくくなったりすることがあったり、「うつ病」だって脳が疲弊して起きると言われているし、そもそも副腎からコルチゾールが分泌されなくなる「ステロイド離脱症候群」という症状があるのだから、そういった類のひとつとして、副腎機能の低下という事はあり得るだろうとは思ったのですが、僕だってエビデンスのないものを無条件で信用するほど横暴な人間ではありません。そこで自分のコルチゾール不足がほかの原因から来ているのではないかという仮説を元に、色々と考察してみたいと思います。

まず、本当にコルチゾール不足なのか

 これについてはほぼ間違いないと思います。自分の症状である片頭痛や潰瘍性大腸炎、倦怠感など、すべての原因がコルチゾール不足にあると考えればすべて辻褄が合いますし、ステロイドの投与でそれらがすべて改善したことからほぼ断定しています。血液検査をすれば良いのですが保険適用外ですのでね…。と言うわけで一旦ステロイドの投与を勝手に止めて(コラーッ)実験を進めていきます。

仮説その1:タンパク質不足である

 まずひとつ目に仮説として考えたのが、コルチゾールの原料そのものが足りていないという仮説です。確かに症状が一番ひどかった時はほとんど肉を食べていなかったので、この説は非常に濃厚です。そこでまず、毎日鶏むね肉を2枚食べることを心がけて生活していきました。野菜も米も食べなきゃいけないのでそれ以上はちょっときつい。まあ自分が食事のメニューを考えるわけではないので、母にお願いして出来る限りやりましたが、症状のわずかな改善は見られるものの肉食との直接的な関係性は薄いと思いました。ただ、肉が少なかった日は調子が悪いという感覚はあります。もしかしたら肉じゃ量的に不十分なのかもしれないと思い、プロテインを追加で摂ることにしました。とりあえずホエイ+ソイ複合型のものを。ソイプロテインにはイソフラボンが含まれますからエストロゲンの合成が抑制され、それもコルチゾール不足の抑制につながりますし、ホエイプロテインにはビタミンB6が多く含まれています。すると症状の改善が認められたような気がします。片頭痛などが抑えられるような気はします。

仮説その2:ビタミンB6不足である

 いくらタンパク質を摂っても、それを代謝するビタミンB6が足りなければコルチゾールの生成はされないのではないか。ビタミンBは元々肝臓などに貯蓄されるものです。そのストックが切れたとき、「副腎疲労症候群」になるのではないか、という仮説です。そこで僕はビタミンB群のサプリを摂り始めました。すると睡眠の質のわずかな向上が認められました。但し僕が飲んでいるのはビタミンB群のサプリなので、ビタミンB1なども含まれており、それが低血糖発作を抑制しているという可能性もあります。いずれにしてもビタミンB群のサプリは効果があると結論しました。但し完全に低血糖を防ぐ訳ではなく、その関連性において確実とは言えません。

仮説その3:コルチゾールを合成する機能に問題がある

 肉に含まれるたんぱく質がコルチゾールに変化するまでには、さまざまな行程が必要になります。例えば肝臓のタンパク質代謝に問題があり、アミノ酸の分解が行われなくなっている可能性も考えました。僕はお酒は飲みませんが、何かしらの原因で肝臓の機能が落ちたことがコルチゾール不足の原因である可能性もあります。一時期低たんぱく食を食べていたとき、体調が良かったような気もしたので。今の所、タンパク質摂取で問題なく改善したため調査は保留。

仮説その4:脳がコルチゾールを出す指令を出していない

 次の仮説は、やっぱり脳に問題があるのではないかという仮説です。フィードバック、あるいは視床下部の「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン」の放出そのものに何らかの問題があり、コルチゾール不足を修正してくれないのではないかという仮説。お灸など、何らかの刺激を与えると急激に体液(よだれなど)の分泌が始まり、片頭痛が改善したこともあったので、この可能性もあり得るのかなと思います。この場合、やはり「自律神経失調症」が原因の可能性はあります。また、睡眠物質などほかの脳内ホルモンの分泌異常が原因の可能性もあります。とにかく睡眠と自律神経はメチャクチャだったので、この可能性はありますが、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン刺激剤のような薬剤で実験する必要があるのでなかなか難しい。今回はDHA・EPA・マグネシウムなど、神経に良いとされる食べ物を摂ることで実験。これも改善が見られました。と言うかこの場合、障害年金下りそうですね。

「リーキーガット症候群」が治ればコルチゾール不足は治るのか?

「副腎疲労という病態はない」と仮定すると、コルチゾール不足は単純に「リーキーガット症候群」から来ているという事になります。つまりリーキーガット症候群が治れば体内のアレルギー反応が収まり、コルチゾール不足が治るという仮説です。これについても「リーキーガット症候群が治ったかどうか」が分からないので立証のしようがありませんが、リーキーガット症候群の治療に有効と言われているビタミンDの摂取は、個人的には効き目があると感じています。むしろ、これが一番効いてるような気がしてる。

 いかがでしたでしょうか。体調が最悪の時に実験すればかなり顕著に結果が得られたかもしれませんね。ただ今でも夜間低血糖は起きるので、これが治れば本当に助かるなと思っています。僕は何も「副腎疲労」の正体を暴きたいわけではなく、ただ自分の体調が良くなってほしいだけなので、精密に実験記録を残していた訳ではありませんし、全てを同時並行でやったので実際どれが効いているのかは分からない部分もあります。ただひとつ言えるのは、「全部やったらずいぶん良くなった」ということです。もし単純な「栄養不足」の問題であるなら、確かに障害年金を受け取ることは難しいとは思いますが、就労できず、体がしんどい事実は変わりませんし、医療的な措置が出来なくても、何か金銭面での救済方法があっても良いのかなとは思いますが、やはり難しいですかね…。

 とりあえず今は以下のような食生活でかなり改善したのでご報告します。

・卵胞期は毎朝SOYJOYを食べる(朝食べるのがなぜか良い)
・黄体期は糖質制限をしつつプロテインを摂る
・冬季はビタミンDを摂る
・低血糖発作が起きたときは心包、胃、胆経にお灸をする

 以上、とまよこ りゃんシーでした。

参考文献


発達障害なりに色々考えて生きてます。応援していただけると嬉しいです。