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2022年3月の記事一覧
「木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり」目黒区美術館:写真と絵画で見る20世紀フランス
写真家の木村伊兵衛(1901-74年)が1954-55年に取材でヨーロッパを訪れた際、小型カメラ(ライカ)と国産のカラーフィルムで撮影したパリの写真を展示する展覧会。
木村は写真家のアンリ・カルティエ=ブレッソンやロベール・ドアノーらとも交流したという。
木村によるカラーのスナップ写真131点と、1910-50 年代にパリ留学した画家たちの絵画を展示する。
薄汚れた(!)街角や、やせた子ども
『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』秋田麻早子著:美術の造形的な見方を解説する本
題名の「名画」が示唆するように、主に西洋美術のいわゆる「オールドマスター」(ある定義では1300~1800年のアーティストを指す)と19世紀の絵画を取り上げている(ほかの時代の絵やイラスト、日本画なども少しあり)。
その時代の絵画は、時代ごとの主流に基づいた描き方をすることが多いため(原題では「伝統的」とされるような描き方)、同じ「見方」で構図などを分析できる、ということで、主に絵画の構図や構造
『ヴィジュアルを読みとく技術―グラフからアートまでを言語化する』吉岡友治著
著者は比較文学・演劇理論を専攻して、アメリカ大学院の修士課程を修了し、塾講師を経て、小論文のインターネット講座を主宰。ロースクールやMBA志望者、企業を対象にライティングを教えている。
前半の「I 基礎編」は、グラフや入試問題、アート作品を題材に、ヴィジュアルの言語化の方法や例文を提示。ちょっとつまらないと思った。
後半「II 応用編」では、各章で1つのアート作品を取り上げて、1つのテーマを切