いい時間とお酒 元町の裏通り その2 神戸 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
縁あって神戸に旅行する機会が有りました。神戸駅から海側に徒歩数分の子供たちの居所を拠点に神戸の地を楽しむ機会を得たのでした。
今回は、神戸元町の続編。
表芸は沢山あるので、裏芸で行きますね。
神戸駅、神戸港、ハーバーランド、と来て元町へ。
港から直ぐの裏道にこんな写真が…
素敵な革の鞄(かばん)や財布を持った4人組。
楽しそう…
(一番右の方、スケートの織田信成さんに似てる…)
店構えもこんな感じで。
と、実はわが子は既にそのお店のお客さんだったのでこの道を選んだとのこと。一品物の手作りでオーダーメイド、カスタマイズも相談できるそうです。また作品に自信があるのか、基本的にメンテナンスは無料。革なのでメンテナンスをして綺麗に使えば一生物ですよね~。いや、持ち主より長生きかも。
そう言えば1ドル360円時代にハワイ土産として父が私に買ってくれたLONGINESの時計も、店員さんに
お子さんより長生きしますよ。
と言われたと言うのを思い出しました。
その裏道のお店は、
創作鞄槌井
神戸市の革製品専門店
私もサラリーマン時代は革のアタッシュケースを愛用していて、普段の通勤だけではなく海外出張にも何時も持って行っていました。
手持ちの革製品のメンテナンスは毎日ちょこちょこしていて、海外でもハンドクリームを流用してアタッシュケースや革の長財布、免許証入れなどをホテルでのんびりメンテナンスして心を癒やすなんてこともしていました。
お気に入りはTUMI。横浜に三越がまだ有った頃にそこで買ったのが初め。その後米国への海外出張で、たまたまビバリー・ヒルズでTUMIの店舗を見つけ戯れに入店。入って直ぐにそのデザインの美しさに目を奪われたアタッシュケース。
所謂一目惚れってやつ
(そう言えば吾妹も私が…)
しかし高価だったので二の足を踏みそのまま退店。仕事が終ってホテルに戻ろうとしたのですが忘れられず引き返しました。夕方の帰宅渋滞にハマりつつも翌日は朝のフライトだったので、今しかないと。何と閉店10分前だったのですが間に合って、その美しい鞄を購入したのでした。
何も物価の高いビバリー・ヒルズで買わなくてもと思ったのですが。幸い超円高だったので手が届きました。当然今でも大切に残してあります。
時の流れか…残念ながら今はその思い出の店は閉店してしまって居るようです。
それどころかTUMIさんは革のアタッシュケースからも撤退されています。ですから尚更手持ちのアタッシュケースは愛おしい。
閑話休題。
これぐらい私も鞄にはこだわりが有るので子どもや吾妹の気持ちは充分理解できました。
小一時間そこで吟味して、吾妹は小銭入れを1つ買ったのでした。アンケートに答えてもう一つ小ぶりの小銭入れを貰った様です。
折角来たのだから、以前子どもが買った財布をメンテナンスしてあげるよと言われお渡ししたのですが、流石人生丁寧に生きているだけあって非の打ち所がない程完璧な状態だった様です。このまま大切にお使い下さいとのこと。
私は遠目にそれを眺めていました。その親子で楽しく買い物をしている姿は微笑ましく、正にいい時間w/oお酒。
w/o:without (老婆心ながら一応スペルアウト)
元町のアーケードより一本海側のの道沿いにデーブなお店は続きます。
古いビルをリノベーションしていて、オリジナルの意匠は尊重しつつ、今どきのお洒落な感じに仕上げた個性的な店舗が集う場所が有りました。
そのビルの3階には、小規模な事業者さん(個人作家さんが殆ど)の手作り装飾品を扱っているお店が有りました。
建物の入口にはこんな気になる何ともほのぼのとした案内が…
階段を登ってそのまま突き当りの手前右手にこんな感じの店舗入口があります。この扉は白で統一するも、昔のままなのかなぁ…
ハンドメイドアクセサリーと雑貨のお店
*トト路地
店内は小箱がぎっしり有って、その一つ一つに異なる事業者さん(この世界では作家さんと呼ぶらしい…)が個性的な作品を展示されています。手が届く価格設定とお見受けしました。
箱の中は例えばこんな感じ。
オーナーの方は女性ではなく落ち着いた好青年。物腰も柔らかく何かいい感じ。あのビルの1階に有った案内も彼か手書きしたかと思うと…Lovely
ここにも表通りとは異なるいい時間が流れていました。
そんな街ですから、昼からお酒を楽しめない筈がありません。況(いわん)や夕方以降おや。アーケードから一筋外れればそこは私の大好物、猥雑な風景が元町から三宮までずっと広がっています。
物理屋的に言わせて頂ければ、異なる時空間が広がっているということになるのでしょうが…そこには
いい時空といいお酒が
つづく
蛇足
神戸ネタは以下のマガジンに纏めてあります。宜しけば…