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閑話 その1 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 還暦を超えた私の仕事の1つは米寿を控えた母のサポートです。www

 昨晩米寿を控えて益々元気な母から深夜に着信がありました。タイミング悪く仮眠中。吾妹に連絡したようですが…私の子供にも電話して結論はメーカーのお問合せ先に連絡するということで決着していたようでした。

 早朝に起きて着信に気づきましたが、アップルウォッチでバイタルは取れているので大したことは無かろうと判断し、朝食時に電話をしました。
 バイタル管理にアップルウォッチまで使いこなすスーパーおばあちゃん。その辺りはこちらをお楽しみ下さい。

未だ寝ていた様で寝ぼけ声で出るもご操作して電話が切れ、再度発信しました。まぁご愛嬌。
 趣旨はリビングのテレビが映らなくなったとのこと。B-CASカードの読み取りエラー。エラーメッセージ通りカードの抜き差しをしても、電源コードを抜き差しまでしてリセット掛けても改善しなかったということで連絡したとのこと。

 それはそれで米寿直前ののおばあちゃんとしては頑張ったね。

リビングのテレビが映らなくなった
B-CASカードの読み取りエラー

エラーメッセージ通りカードの抜き差しをしても改善しなかった

 現役時代に最先端半導体の研究開発からマーケティング迄やったので、ICカードの品質管理の厳しさは身に沁みています。
 その辺りはこちらにまとめて有りますので宜しければお楽しみ下さい。

そう簡単に壊れる物じゃない。接触不良でしょ。ということで先ずはB-CASカード接点の洗浄からスタート。コロナ禍の時から常備してある無水アルコールスプレーを持ってきてもらい、頭のスプレーを外し、ボトルからバイレックスの小皿に無水アルコールを少量移してもらいました。次いで綿棒を用意してもらい接点を綺麗に洗浄してもらいました。しかしそれでは改善せず同じエラーメッセージが。
 そこでスケッチ用の柔らかい2B以上の鉛筆と万が一のために呉工業のCRC5-56を用意してもらいました。
 
 ですがその時に頭に割り込みが…
そうだ、今は子供がゲーム様にモニターとして使っているテレビからB-CASカードを抜いて使えは良いじゃん。ということで、一旦作業を保留して子供部屋のテレビからB-CASカードを抜く様にお願いしました。しかしカードが見つからないとのこと。そこで自慢のiPhoneで写真を撮ってもらい送って貰おうとしました。写真は撮れてるようですが、何故かLiLINEで送れないとのこと。何時も写真は送ってくれるので使い方は問題ないハズ。取り敢えずスピーカーフォンで使っていた電話を切って再度トライしてもらいました。原因は不明ながらそれで写真は送信できました。

自慢のiPhoneでの背面写真

B-CASカードも差込口すら見当たらず

 そこで前面の写真も撮って貰いました。

自慢のiPhoneでの写真

B-CASカード差込口が右下に見えていますが…
B-CASカードは挿入されていない…

 ということで諦めました。動作確認のために寝室のテレビのカードを抜くことも考えましたが、恒久策ではないので接触不良の解消作業を進めることにしました。

 B-CASカードの接点を鉛筆のカーボンで丁寧に覆ってテレビに挿してもらいましたが改善せず。此処までやってもだめかぁ~。でも接点にCRCは吹きたくないなあ、埃を呼ぶしその後のメンテナンスが厄介になるしなぁ。カーボン処理まですれば普通はいくらなんでも接触不良は解消するハズだよなぁ…

 もしやカードの挿す方向を間違ってないよね。と、一応金属接点面を上にして挿入してみてと言ったら、見事に問題解決。黒鉛塗布までしなくても無水アルコールでの洗浄だけで大丈夫だったのかもね。

 まぁ遠隔で電話で指示してたからなぁ… 
何れにせよ…

 良かったね。

 ということで朝の15分、遠隔でのテレビの調整という何ともほのぼのしたお話でした。

 還暦を超えた私の仕事の1つたる米寿を控えた母のサポート話。お粗末。

蛇足
 それでも米寿前のおばあちゃんにしては上出来ですよね。(笑)


 

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