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育休から育業へ その4.22 育業できない環境に居たらの番外編 ご参考 米国編 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

経緯

 その1では、男女雇用機会均等をリファレンスにその定着経緯を40年振り返って反省を活かそうというお話でした。

 その2では、年次有給休暇取得の荒業をご紹介。工夫次第では結構イケるので実行あるのみというお話でした。

 その3は、その2を横に置きつつコロナ禍でできたことはそれが育業に置き換わってもできるでしょ、やるなら今でしょというお話でした。

 その4.0は、そもそも育業の対象者にならない方々も居て、そのソリューションとしては思い切って転職するか、親族に思い切り甘えちゃおう…というお話でした。

 その4.1は、その4.0の本編からは少し逸(そ)れるので外した話を、次の一歩へ(空気を敢えて読まずに思い切って取得しちゃう、転職しちゃう、親に甘えちゃうなどなど)踏み出す背中を押す意味でのご参考の話でした。当たり前過ぎて意識しなくなっていることかも知れませんが、そもそも人類のの進歩の建付けとしておばあちゃんに甘えちゃうってのは基本なのでそれを免罪符として甘えちゃえというお話でした。

 その4.21は、祖父母の育児参加がこどもの人格に与える影響の日中比較。ザックリ言うと中国の祖父母はウザイ、めんどくせぇ。日本の祖父母は都合が良い男女。なので本邦では祖父母に甘えちゃえと言って良さそうだとの結論。

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 今回は閑話。米国の事情です。

 網羅性担保の為に中国を取り上げたので欧米もバランスという意味で取り上げますね。へぇ~そうなんだ~という程度のノリで流して下さいませ。

 先ずは北米。
まぁアメリカなので、私の知る限り休暇はフェアな感じで取得できていました。私のリテラシーの無さで育児休暇というピンポイントな休暇については良く知りません。
ねッ。こんな調子で行きます。

 シリコンバレー駐在時にはスタッフさんで妊娠して出産して、翌々日から平気で勤務されていた方も居ました。

強者(つわもの)

と素直に感じた。という事実は覚えている程度。

 そんな中でベビーシッターさんはとても身近な存在でした。

 学生さんが多かったかなぁ。職場の方々は頻繁に利用していました。夫婦で夜食事をしたり、週末を過ごしたりという育児からの開放時間を積極的に取ってリフレッシュしていました。これは学費の高い北米ならではの、学生さんへの間接的な支援にもなっていました。
 ベビーシッターさん側も単なる小遣い稼ぎに数時間するというノリ。資格とかそんな枠組みは無くて、大体近隣に住む女の子がやってきて、両親の外出中、幼児を見ていてくれるという感じ。まぁ大学生さんよりは下の年齢の方には一寸という雰囲気は私達駐在員とか会社の同僚の間には有りました。
 ベビーシッターは、学生さんには比較的割の良い仕事という感じ。テキストを読んだりレポートを書いたりしつつ見守る程度なので。しかもチップを15〜20%あげるので桁感としては100ドル弱程度といった感じかなぁ。

 と言っても私自身は、オペラ鑑賞でどうしても子どもは無理なのでというシチュエーションでの1回しか利用していません。それ以外は子ども同伴で楽しめることを選択的にしました。まぁ子どもが居る時期は短いのでその時だけしか楽しめないことを楽しむというスタンス。

 私達のお願いしたベビーシッターさんは、同じアパートの米国IT最大手(Big Blue)のご主人の奥さまの紹介で知りました。その奥さまのお子さんに良く使っている信頼できる大学生の方でした。カレッジの学生さん。 

 お願いした時は吾妹が夕食としてクリームシチューとか2種類の夕食を用意してあげてました。帰宅が少し遅れたことも有って気持ち半分は地元学生さんへのDonation(寄付、カンパ)って気分でたっぷり目にお支払い(笑)。決して素敵な女子大生だったからではありませんので…

 その上にその学生さんに頼まれて吾妹は、当時シリコンバレーの日本人駐在員御用達のスーパーマーケット八百半に広告出すのも手伝っていた様です。
 因みにその学生さんが都合がつかない時、我が家でその奥さまのお子さん預かったこともあったそうです。私は仕事で夜遅くの帰宅だった全く知らなかったのですが。

Nice move, 吾妹。

 家族帯同だったその時は子どもが日本で言うと幼稚園に入園する直前の年齢まで、平日昼間はプレスクールと言って保育園に近いサービスを利用していました。プレスクールとは良く言ったものでかなり本格的な教育を受ける感じでした。これはこれで凄いことですよね。勿論10校程度、まるで会社の会議で使う比較資料のように精緻にリストアップして一枚紙に。吾妹が視察もして丁寧に比較資料を用意して、夫婦で検討して選択した結果なのです。車で30分程度と少し遠いものの評判の良いプレスクール。

 ここからは吾妹礼賛…

 私も送迎手伝うからと選択したのですが…当時エンジニアとしての最先端半導体の開発も重要な仕事で量産工場で試作をしていました。開発用期間短縮の目的で特別に用意された

Hot Lot             特急ロット
工場に10ロット程度流れている全ての工程を最優先で行う試作開発品

Super Hot Lot  超特急ロット
工場に3ロット程度しか流さない上にHot Lot と重なっても優先される希少な重点開発品専用ロット

というのが有って、たまに朝方渋滞前に検査工程に入るので確認を、という工場呼び出しが有りました。これに極々稀の吾妹の所要で朝方子供をプレスクールまで送迎して欲しいというご要望と重なり大変なことに…。吾妹、駐在員妻は泣く泣く所要を遅刻して私をサポートしてくれました。

多謝。

 それでも全般的には、吾妹は結構昼間はプレスクールのお陰で安心して時間を使えた様です。

 と言ってもこれまた所謂”駐在員妻"なので他の自動車を運転できない方々の足としてお買い物に付き合ったりとか、献身的に他の駐在員家庭の世話もかなりしていました。

3重苦…

 ということで、米国のベビーシッターの仕組みは、少なくともシリコンバレーでは上手く機能していた様です。

 育業を補完する形で最もポピュラー。定着していました。

 当時のシリコンバレーは豊かで落ち着いた時間が流れて居ましたので、その分の上振れバイアスは掛かっていたと思います。

 やっぱり閑話ですね。

つづく

蛇足
 書きっぷりをとても悩んて、無知の知ということでこんなトーンで仕上げました。

 ネタバレですが、次回の欧州編も閑話のトーンで行きます。



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