東京女子医科大学岩本元理事長と日産自動車/三菱自動車カルロス・ゴーン元会長 規模がある組織の縮退による構造改革はカモ 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
タイムリーな話題なので…
インサイダーとして見てきた現実と酷似して居るので…
特に茹で蛙
状況のある方々には、リアリティを持って…
ネタバレですが
こんな人間の性(さが)は想定内
ぐらいの気持ちで… ねっ
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ビジネスって、ゼロから立ち上げるのは非常にシンドい。事業企画畑も長いので身に沁みています。逆にある程度規模が有れば、比較的定石としての遣り様(やりよう)が有ります。だから例えばM&A
等の手法を使います。
もっと簡便には技術導入なんてのもその類。まぁいずれにせよゼロから立ち上げるもの以外は、既存のMBAの教科書とケーススタディの範疇。
構造改革の中の黒字化もまた然(しか)り。ある程度の規模の有る事業なら
”割り切りのできる人“がセオリー通りに執行
すれば良いだけの世界。
ポイントは
割り切ってコストカットすればビジネス規模は有るので直ぐにV字回復出来ちゃう
っていう寸法ってとこ。
修飾語の”割り切りのできる人“というのが曲者で、当事者に近かった人には柵(しがらみ)が有って中々できない。此処に付け入る暇もない程論理的に執行できうる人材を当て、嵌(は)めるのが人事の妙。始末に悪いのは教科書通りの執行を賞賛する薄っぺらな傍観者のお作法。
そして或る統計的確率でその抜擢された執行者にコンタミネーションが入るもんなんです。しかも勘違いして大物ぶるので厄介。(それを許す多くの組織人はもっと厄介。茹で蛙状態にになっちゃう。)
後述のカルロス・ゴーンさん等はその好例。
で、今回の東京女子医科大学の件は、正に割り切ってコストカットしてV字回復させたという典型的な事例。周りは泣いて、自分とその周りは笑うという世界。お手盛りの報酬やそれ以外にも… そしてやり過ぎで表に出ちゃった…
で、その尻拭いも始まった…
詳細な此処までの顛末は此方がニューラルで良いかと…
根深いので良く読み込まれるのも宜しいかと…
始末は司法の場に任せるとして、まぁ褒められた展開では無かった様ですね…
怖いのは茹で蛙になって自分自身を見失ってしまうこと…
いつの間にか自分も加害者の一角に…
こんな話はビジネスの世界では氷山の一角。表に出ちゃった解り易い例としては日産自動車さんのカルロス・ゴーン元会長。
柵(しがらみ)だらけの旧経営陣が、藻掻(もが)き苦しんだ末の妙手。個性が強く、飴と鞭の極端な使い分けで実績を上げてきた人材を上手く見つけ出して利用した構造改革でした。抜擢された側も泳ぎ方を心得ていて…
柵の塊であった座間工場ですら
バッサリ。
但し、既にエグゼクティブ層に入った途端にカルロス・ゴーンさんの勘違いが始まっていて、この抜擢でそれに提灯が着いた感じでした。そして世間を騒がせた一連の行動に繋がります。
その顛末の網羅性有る情報は此方から…
朝日新聞さんも網羅性の有る情報を提供されています。
事程左様に始末に負えない人類の性(さが)…
東京女子医科大学にせよ、日産自動車にせよ規模がある組織。その縮退による構造改革は割り切りの良い経営執行のプロから見ればカモ…
流石に表にでていない件は書けないのですが、この様な類(たぐい)の容易に想像できる世界が多くビジネスの世界に存在します。そしてその渦中に身を賭した経験からも、次世代の方々にはこんな人類の性を想定内としてしなやかに躱(かわ)しつつ… 極まれば逃げる時は逃げるという選択も有ることを意識して頂ければと思う次第…
蛇足
驚く程の割り切りでの呆れる程狡猾な振る舞いは、文学作品になるレベル… 最早芸術的な領域でした(笑)