[追記 その3] 世の中の中枢は崇高なロジックで動いている ”感動“ 〜芸術的着地…日本銀行と財務省が米国とも連携し、冷静に異次元の緩和に終止符を打った後の投機的動きを抑え込んだ 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
タイムリーな話題なので…
(注意。以下は全くの私見です。)
ニュースを賑わせている異次元の金融緩和と外国為替市場の円安の是正。その美しさを共有致したく…
[前提]
異次元の金融緩和と外国為替市場の円安の是正
は数学の言葉を借りると連立方程式かなぁ。結構な難易度。
それを着々と解決している方々のご苦労を思うと、感動的…
特に目先の円高是正での市場介入は、一版的には…
短期的には効果があるも、ファンダメンタルズが変わらなければ、中期的には効果は限定的で元に戻ってしまう
という代物。相当な工夫が必要な一手。
しかもIMFがザックリ言うと以下の様なルールを設定して居ます。
[為替介入の国際的なルール (IMF)]
6か月間で3回まで
各回の介入期間は3営業日以内
実行から3営業日を過ぎて再度実行する際には、再度IMFに介入における申立を行う必要有。
…………………………………………………………………………………………
今回は、この連休で起こったことについての一考察です。
仕事を離れ日本国民が落ち着いて行動できていて、やんちゃな投機筋が日本のビジネスがスローダウンするタイミングを狙って激しい動きをするゴールデンウイーク。
それに当てての緻密な計算の上でのShow Time。
当然IMFの市場介入に関するガイドラインも遵守する前提で、日米の未公開の統計情報も事前に勘案しつつの芸術的着地が披露されました。
とても綺麗な仕上がりで、勿論偶然の訳もなく、上っ面の情報で外野がざわつく中で王道を見せつけた感じのこのゴールデンウイークとなったと理解しています。
先ずは前フリ。
日銀が王道の方針を発表しました。
日銀 植田総裁会見“円安 物価の基調に大きな影響なし”
2024年4月26日 16時36分 NHK
シェアする
円安が加速する中で注目された日銀の金融政策決定会合。
前回の会合では賃金と物価の好循環が見通せる状況になったとしてマイナス金利政策の解除に踏み切りましたが、今回は政策を維持しました。
日銀の植田総裁は、金融政策決定会合のあとの記者会見で、現時点ではいまの円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではないとしたうえで、今後、円安が物価の動きに影響を及ぼすことになれば金融政策による対応を検討する考えを示しました。
出典
それを受けてのやんちゃな投機筋の想定可能な動きを逆手に取り、外国為替市場の参加者が少なく効果的に相場を是正できる時間帯を選んでの一手。
円相場 一時1ドル152円台後半まで値上がり
出典
その後是正した値幅から半値程度戻したところで、再度の一手。
(IMFのルール上は後1回の余裕を残しての実施)
その後の米国の経済指標の数値が円高方向の数値で公開されました。
円相場 一時1ドル151円台後半まで値上がり 米雇用統計発表受け
出典
4月の米雇用統計 就業者は前月比増も市場予想大きく下回る
出典
ここまでをグラフにすると以下の感じ。
縦軸がドル円のレート(円/ドル)
横軸が時間(ザックリとはゴールデンウイーク期間)
これを見ると160円/ドルと158円/ドルの時に、2回介入して(しつこいですがあくまでも私見です。)シャープに5円程度の円高になり、その後もまた後是正した値幅から半値程度戻したところから米国の主要統計の発表の影響でジリジリと円高に…という感じが見えて来ます。
これが美しい
市場参加者が少ない為投機筋が燥(はしゃ)ぐのを逆手に取って、思いっきりはしゃいたタイミングを狙って効果的に行き過ぎを介入2回と統計発表を利用しての3回に渡って是正し、しかも週末を迎えることで、ある程度固定化するという絵…
これが私の私見で、美しいと感じたポイントでもあります。
蛇足
一応過去の私見をまとめた作品もよろしければお楽しみ下さい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?