パクス・ヒュマーナ 〜平和という“奇跡”〜 その1 ”学問のすすめ“ 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
NHKさんの作品を取り上げ、平和への1つの切り口、史実を元にした深堀りをするという話です。
今回は、1言でいうと”学問のすすめ“かなぁ。
“パクス・ヒュマーナ”とは、”パクス・ロマーナ“をもじった造語なのだろうか…
パクス・ロマーナ
(Pax Romana(パークス・ローマーナ))
「ローマによる平和」
ローマ帝国によって世界の平和が保たれた時期を指す言葉という理解です。
出典
足元至近の国際情勢は不安定で、ロシアによるウクライナ侵攻、
パレスチナ(ハマス)によるイスラエル攻撃、
イランによるイスラエル攻撃、台湾情勢、加えて北朝鮮やイランの核兵器開発など、平和を乱す動きの連鎖が止まらない…
そんな残念な時代に1石投じたのが以下のNHKさんの
パクス・ヒュマーナ 〜平和という“奇跡”〜
という作品でした。俳優の佐々木蔵之介が旅人となり、人類が実現した“平和の瞬間”をみつめるという切り口。
出典 NHK
パクス・ヒュマーナ 〜平和という“奇跡”〜
初回放送日:2024年2月23日
人類の歴史は戦いの歴史。戦争が絶えないゆえ、平和はある種の“奇跡”であり、尊い。俳優の佐々木蔵之介と濱田岳が旅人となり、人類が実現した“平和の瞬間”をみつめる。 佐々木が旅したのはイタリア。11世紀に始まったキリスト教勢力による十字軍の遠征は、イスラムと泥沼の戦いに。しかし優れたリーダーの決断で奇跡的な和平が実現する。その要因を、世界遺産の城などから読み解く。
この作品で取り上げられたフリードリッヒ二世については、その理性的な側面を“鷹狩りの書”の翻訳を通じて学んでいました。
ちなみに鷹狩はアジアの遊牧民の間で発達し、広まった狩猟法です。勿論本邦にも…
出典
その歴史の中でフリードリッヒ二世の“鷹狩りの書”は画期的な分析として高く評価されています。
鷹狩りは欧州にも広まりました。フリードリッヒ二世の生きた時代には、まだまだ分析的な手法の利用は限定的でした。具体的には例えば宗教上の問題がある解剖などの手法の採用などを通じての鷹狩りの研究は無い時代でした。それを積極的に採用するという様な彼の新しいアプローチが、平和という難問解決にも活かされるのです。
その様な姿勢から彼はナポリ大学を設立しています。国立総合大学です。
ナポリ大学
1224年に神聖ローマ皇帝フリードリッヒ2世によって,教皇権と密接に関係したボローニャ大学に対抗する大学として設立された。 ボローニャが学生による自生的かつ自治的大学であったのに対して,皇帝権という普遍権力による最初の設立型大学。
出典
その辺りは、フリードリッヒ二世の生涯を通しての平和への思いをまとめてみましたのて、こちらをご覧ください。
ということで平和へのソリューションの1つは、1言でいうと”学問のすすめ“なのかなぁ。
そういえば、福沢諭吉さんの”學問ノスヽメ”という著書が日本にも有って、社会に大きな影響を与え続けていますよね。
『学問のすゝめ』(學問ノスヽメ、がくもんのすすめ)は、福沢諭吉の著書のひとつであり代表作である。初編から17編までシリーズとして発行された。初編のみ小幡篤次郎共著。
出典
素敵なAnalogy
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?